こんにちは、寝袋!です。
登山の楽しみを一歩前進させる「テント泊」ですが、歩いているとき以上にマナーが必要になってきます。
キャンプの経験をしたことがある人ならば、ほぼ一通りにマナーはおわかりでしょう。
ところが、
- マナーを知っているのに守れてない
- そもそも、そんなマナーあるの知らなかった!
という場合も多いのです。
今回は実戦向けと言いますか、
ちょっと上級者向けのテント場でのマナー
をお伝えします。
ほとんどの人には気付かれなくても、わかる人は理解してくれます。
「おっ、あの人わかってるね! やるねえ!」
と思われるような、そんな登山者になってください。
それは、あなた自身の山登りを、さらに楽しく気分良くすることになりますよ。
目次
テントスペースの選び方
登山関係の本やネット記事を読むと、
いかに快適なテント場を探すか?
というものばかりが目立ちます。
トイレや水場との位置関係だったり、平らだったり、風当たりだったり、良い場所のアドバイスばかりです。
テントスペースを選ぶのにも、マナーがあります。
自分に合った最低限のスペースを
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/09/20181003-OVRD0142.jpg)
山のテント場は、自然の地形を利用した場所が多いです。
きれいに区切られた、地上のキャンプ場とは違いますよね。
当然ですが、
- ソロテントが張れる程度の狭い場所
- 多人数テントが張れる広い場所
など、ランダムに散らばっています。
そのなかで、快適な場所を探すのはもちろんいいのですが、ちょっとしたマナーを心がけてはいかがでしょう?
それは、
自分のテントが張れる最低限の場所を選ぶ
ということです。
人間だれでも、余裕のあるスペースが欲しいものです。
でも、
「この場所で張れるから、広い場所は大きいテントの人に残しておこう」
という心遣いを忘れないでください。
空いてるのに接近しないで
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/09/OVRA1327.jpg)
ガラガラに空いているテント場で、他人のすぐそばに張るのは遠慮しましょう。
「そんな奴いないだろ!」
と思いますか? 思いますよね?
でも、いるんです(笑)
だだっ広いテント場で、自分のテントしかないのに、なぜかその横に設営する人が!
理由はわかりません。
若い女性なら嬉しいけど、それはそれで、ドキドキして眠れないかもね。
混むのがわかりきっている人気のテント場で、
「詰めて設営していこう」
というのなら理解できるのですが・・・。
ちょっと話はそれますが、私はたいてい水場からもトイレからも離れている場所を選びます。
決して聖人を気取っているわけではなくて、
「自分は迷惑かけない自信はあるけど、他人に迷惑かけられる可能性を低くするため」
です。自己保身です。
他人のテントを照らさない
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/09/OVRB2573.jpg)
これは基本的なマナーで、誰でも知っているし、心がけていると思います。
でも、守れていない人が案外多いんですよ。
ヘッドライトの人はほぼアウトです
みなさん、ヘッドライト使いますよね?
トイレや水場へ行くとき、ヘッドライト点けて歩いていません?
あなた、マナー違反を犯している可能性がありますよ?
ヘッドライトって、顔の向きに追従してくるので、「ついうっかり」テントを照らしている場合が多いです。
そもそも明かりの位置が高いのも欠点です。
まっすぐ足元だけを見て歩ければいいのですが、場所を確認したり星空を観たり、案外顔は動いているものです。
ヘッドライトは外して、手に持って、低い場所(腰のあたり)から地面を照らしましょう。
周囲を見回しても、照らされるのは足元だけです。
騒がないのは当たり前
テントというのは音を大きく拾うものです。
遠くの音が、すぐそばで聞こえる経験は、誰でもあるでしょう。
山のテント場は、早寝早起きが基本です。
2人いれば会話が生まれる
「大声で騒がない」というのは、誰でもわかっているはずです。
時々遅くまで騒いで、怖いおじさんに怒られている例外もありますが。
さて、騒ぐことはなくても、人が2人いると会話が生まれるものです。
「あれ? ◯◯はどこだ?」
「たしかそこに置いてあったよ?」
というような、他愛のない会話も、実は周りのテントには丸聞こえです。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/09/OVR90218.jpg)
ヒソヒソ声を心がけて
「大声はダメ」なのはルールです。
「小声でヒソヒソと」なのがマナーです。
夫婦やカップルのあんなことやこんなこと、聞きたくもないのに聞かされる立場にもなって!
私、あなた方の明日の献立や起床時間、知りたくありませんから(笑)
どんな理由でもケンカは気分悪いから
混雑しているテント場で過ごすと、いろいろなストレスがあるでしょう。
音、光以外にも、
- ガイライン(張り綱)に引っかかってテントが揺れた
- ゴミの処置
- その他もろもろ
いろいろ考えられます。
そんなとき、どこからかドスの効いた声が聴こえることもあるでしょう。
「お前ら、うるさいぞ!」
とか。
怒鳴られるならまだマシです。
私、山小屋でマナーの悪い人を、いきなり無言でぶん殴った山屋を見たことがあります。
せっかくみんな、素晴らしい自然を味わいに、楽しみに来ているんです。
怒鳴った方もイライラしますし、怒鳴られた方もムシャクシャするでしょう。
せっかくの山の時間、素敵な夜が台無しではないですか。
同じテント場で、同じ日に泊まり合わせた者同士です。
みんなが良い思いをするか、嫌な思いをするかは、私たち自身にかかっています。
他人を思いやる気持ちが、自分も気持ち良くすることに繋がります。