こんにちは、寝袋!です。
山の上でテントを設営するとき、ストレスになるのが、
ペグがうまく打ち込めない
場合です。
ぱっと見た目だけではわからないけど、地面の中に障害物(石や木の根など)が埋まっていて、ペグがぶつかってしまうのです。
仕方なく、一度ペグを抜いて、違う場所にペグを打ち直すことになります。
残念なことに、そういう場所は、打ち直してもまた石にぶつかりやすいものなんですよね。
テントに付属しているペグ以外使わなかった私ですが、
そのストレスを解消するべく
購入して使っている素晴らしい最強ペグがあります。
その名はMSR社の「カーボンコアステイク」です。
「ペグがちゃんと刺さるかな?」
という不安とサヨナラできます。
目次
ペグ全般について
一言にペグといっても、いろいろ種類があります。
私はそれまで、テント付属のペグしか使ったことがありませんでした。
そもそも、ペグによって違いがあることもよく知りませんでした。
「折れたら買うけど、どれも変わりないよね」
程度の認識でしたね。
性能
ペグに数値化された性能なんてないので、実際使う場合に、
- 貫通力・・・どれだけ小石を避けて刺さってくれるか。
- 保持力・・・どれだけ地面から抜けにくいか。
- 壊れ(曲がり、折れ)にくいか。
が重要になってきます。
いろいろ試せればいいのでしょうが、ある程度下調べして、1本だけでも買ってみて、自分なりの答えを見つけていくしかありません。
形状
V形、X形、Y形、中空棒形、ピン形が一般的です。
よくテントに付属しているのはV形です。
私はV形しか使ったことがありませんでした。
材質
テント付属のものはアルミ製。
他に、スチール製、チタン製などがあります。
装備を軽量化する目的がある場合、材質でだいたいの重さが決まってきます。
カーボンコアステイクの詳細
作りをみてみます
この「カーボンコアステイク」は、カーボンの棒の表面を薄いアルミで覆ってあります。
頭は強化樹脂製で、石でガツガツ打ち込んでもビクともしない頑丈さです。
細い穴が開いていて、細引きを通せるようになっています。
この細引きは、硬い地面に打ち込んだ後に抜く時にも便利なので、絶対に付けておくべきです。
黒いカーボンを薄いアルミが覆っているのがわかってもらえると思います。
これが、軽さと強さの両立を生み出しているのでしょう。
打ち込んだ感想
ペグを打ち込むときに面倒なのが、
小石が埋まった地面と、ハイマツの根が走っている地面
です。
そのどちらも、このペグならガツガツと打ち込めます。
石に当たって、
「ん? 当たったかな?」
と思っても、もう少し叩くとまた刺さっていくのです。
石を割るはずはないので、石を避けていく感じでしょうか?
今までのアルミ製V形ペグだったら、刺さらないもしくは曲がったと思う場所でも大丈夫なのです。
軽量化
このペグは1本5.5gです。
今まで使っていたアルミ製V形ペグは1本13gなので、1本あたり7.5g軽いです。
例えば8本持っていくとすると、60gの軽量化になります。
「たった60gかよ」
と思われるかもしれませんが、例えばレインウェアで60g軽量化しようとすると、グレードを上げなければいけません。
お値段
1本約1,000円もします。
このペグを見つけて値段を見た時は、正直アホかと思いました。
「たかがペグにそんな金かけていられるか!」
どう計算しても、8本で8,000円です。
ペ、ペグに8,000円・・・。
今まで付属で付いてくるのが当たり前だった物に、お金を出すこと自体尻込みしました。
かなり迷いましたが、結局買いました。
「テントが変わっても、ずっと60g減量して使えると思えば安いかも」
買う時はそんなものですね。
自分が納得する理由を、おのれで見つけるのです。
注意をひとつ
買った当初は気付きませんでしたが、何度も使っていると、強化樹脂の頭がスポッと抜けてしまうものがありました。
樹脂がやせたのかもしれません。
ペグを抜くときに、頭だけ抜けてしまっては困ります。
そこで瞬間接着剤を使って、ペグと頭を接着しておきました。
これで安心です。
一度全部のペグを接着しておいたほうがいいと思います。
貫通力と保持力のバランスが最高なのです
実は、貫通力と保持力だけなら、それぞれもっと優れたペグは存在します。
貫通力ならチタン製のピンペグが最強ですし、アルミ製の幅の広いX形は、どんな地面でも保持力が強そうです(未使用)。
ただ、トータルに性能をバランスよく備えていて、万能なのがこのペグなのです。
どんなテント場なのか、行ってみないとわからない場合も多いですから、万能性は大切ですよ。
つぎに、私が選ぶときに候補に残ったものを紹介して、なぜそれを選ばなかったのかを説明します。
ピンペグを使わない理由
ピンペグとは、チタン製やスチール製の、細くてシンプルな棒状のものです。
通称ネイルペグとも呼ばれます。
見た目通り、圧倒的な貫通力を誇るペグです。
私がピンペグを使わない理由は、保持力が弱いからです。
砂礫地のような場所ではとくに弱くなります。
「刺さりにくい場所には強いけど、刺さりやすい場所には弱い」
では困るのです。
ペグが刺さりにくいテント場をわざわざ探すのは馬鹿げています。
アルミペグを使わない理由
これは最後まで迷ったのですが、アルミ製でとても優れたペグが実はありました。
これは、長らく定番の「最強ペグ」として使われてきました。
貫通力と保持力の両方に優れ、しかも安いのです。
曲がりやすいのが欠点ですが
「曲がっても折れない」
という強みもあります。
ですが、私はこれは買いませんでした。
なぜなら、これを値段以外のすべての面で上回っている、
上位互換が「カーボンコアステイク」
だからです。
何度も買うわけではないし・・・と値段には目をつぶりました。
まとめ
テント場でペグ打ちにイライラしたことは、みなさん一度はあるでしょう。
テントに付属してきたペグを、何も疑問を持たずに使用してきた私。
ペグを変えることによって、テント設営が楽になるなんて、考えもしませんでした。
「どこにでも刺さって、どこでも抜けにくく、しかも軽い」
そういうペグを持っている安心感はすごいです。
あなたも一度、ペグをいろいろ調べてみてください。
私と同じ「MSRカーボンコアステイク」という結論になるかどうかはわかりません。
しかし、
ペグを選ぶことでテント泊のストレスが1つ少なく
なりますよ。
テントはよく他人とかぶるけど、ペグが違うと、
「おっ、こやつ、デキるな!」
と思われる利点もある・・・かな?