こんにちは、寝袋!です。
登山人気が高まるにつれ、山でのマナーについても叫ばれています。
今回は、
登山道での追い越し&すれ違い
についてお話します。
- 上手な追い越しの方法
- すれ違いは本当に登り優先なのか?
に関して、私のノウハウを詳しく解説したいと思います。
同じフィールドを楽しみに来ている者同士、なるべく楽しい時間を過ごしたいものです。
あなたの山登りを、ちょっとだけ楽しくする方法お教えしましょう。
先行者に追いついたら
後ろから追いついた場合には、あなたは前を行く人(もしくはグループ)とのペースの違いをわかっているでしょう。
追いついた以上、あなたのほうが速いのは間違いありません。
先行者が単独とか2人とか少ない場合は、きっとあなたの接近に気づいてくれるでしょう。
たいていの場合は、
「どうぞ先に行ってください」
と道を譲ってくれると思います。
その場合はありがたく、お礼を行って追い越させてもらいましょう。
追い越したからといって、頑張って先に行く必要はありません。
休憩や写真撮影などでペースも変わりますし、逆に追い越されても気にすることはありません。
マイペースで山を楽しみましょう。
先行者が気づいてくれない場合
ところが、先行者が気づいてくれない場合があります。
例えば、
- 先行者がにぎやかなグループ
- 登るのに苦しくて必死な状態
- 雨でレインウェアのフードをかぶってて視界不良
ということが考えられます。
そんなときは、しばらくそのままついて行きましょう。
しばらくすると、あなたに気づいてくれる場合が多いです。
人の気配って感じるものですからね。
「追いつかれたのだから、さっさと道を譲れよ!」
などと、勝手にイライラするのは損ですよ。
相手だって、わざとやっているわけじゃないんですから。
しばらく待って気づいてくれなかったら、声を掛けましょう。
「すみませーん、先に行かせてもらっていいですか?」
とストレートに頼んでもいいですし、遠慮がちに、
「こんにちはー」
と挨拶だけすれば、相手が勝手に追いつかれたことを判断して、
「あ、追いつかれたから道を開けてー」
などと譲ってくれますよ。
譲ってくれなかったら? そんな不届き者は、
「はい、ちょっと先に行きますよー」
とでも言って、スイスイと抜けてもいいですし、
「イッチニー、イッチニー」
などと、掛け声でもかけながらピッタリついていれば、辛くなって譲ってくれるでしょう(笑)
追いつかれた場合
もちろん、自分が追いつかれる場合だってあるでしょう。
そのときは、なるべく早く相手の存在に気づいてあげて、道を譲りましょう。
競争しているわけではないのですから、お互いにマイペースで行きましょう。
登りと下りのすれ違い
さて、問題なのがすれ違いです。
ほとんどの場合、登る人と下る人とで、すれ違うことになるでしょう。
よく言われるのは、
すれ違いは登り優先
ということです。
理由はいくつか考えられますが、
- 登りのほうが辛いので、マイペースで登らせてあげる
- 上から見下ろしている方が先に気付いて避けられる
- 上で動くと落石などの危険が増す
と言われます。
言われてみれば、ごもっともな意見です。
ところが・・・
実際には、現場ではそうとも限りません。
下る人が待っていてあげると、登る人が辛いのにペースを上げて、息を切らしながら登ってくるシーンがよくあります。
登る人が先に脇へ避けて、
「お先にどうぞー」
と、声を掛けてくる場合も多いです。
登る人にとっては、下る人にさっさと降りてもらって、ゆっくりと登りたいときもあるのです。
「いやいや、登り優先ですから!」
などと言わずに、そういう場合は先に降りるべきでしょう。
私は、登り優先とは、
先に通る優先ではなくて、どうするかを選べる優先
だと思います。
楽ちんな下りの人は、登る人の判断に任せるのがいいです。
もちろん、
「ありがとうございます」
の声掛けは忘れずに。
マナーに固執しすぎないで
マナーはルールではありません。
基本的なことを頭に入れていても、それに固執しないのがよろしいかと思います。
現場で、相手を思いやること。
それは相手にも伝わりますので、もし仮に相手の意に沿わなくても、嫌な思いはしないものです。
相手を思いやる気持ちで、臨機応変にとる行動が、最善のマナーです。
あなたの行動は、相手の優しい気持ちを引き出すでしょう。
笑顔で感謝されれば、あなたも良い気分になれるはずです。
相手を思いやる気持ちが、結果的に、あなた自身の山登りも楽しくすることにつながります。