こんにちは、寝袋!です。
みなさん、冬山、楽しんでいますか?
美しい景色が観られるけれど、冬山にはリスクがあります。
今回は、冬山のリスクの1つである凍傷の対策についてです。
ピッケルを長時間持つと、手先が冷えて凍傷になりやすいのですが、その予防策を紹介します。
誰でも簡単に出来て、お金もかからず、効果抜群な方法で、私はベストだと思っています。
目次
ピッケルは凍傷になりやすい
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/02/OVRD1021.jpg)
ピッケルは金属で出来ていますので、冬はキンキンに冷えています。
冷えた金属に触れていると、たとえ手袋をしていても、手がかじかんでいきます。
冬山を経験されている人ならば、ご存知ですよね。
長い時間、持ったまま行動するピッケルは、もしかすると凍傷原因ナンバーワンかも?
簡単工作で凍傷予防できます
そのため、冬山登山者はそれぞれに工夫して、対策します。
テニスラケットのグリップに巻くテープを使ったり、手袋を厚めにしたりします。
今回ご紹介するのは、自己融着(じこゆうちゃく)テープを使った凍傷予防です。
特に珍しい方法でもありませんし、同じようにやっている人は多いのですが、
自己融着テープを知らない人向けに
詳しく説明しようと思いました。
自己融着テープとは?
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2528.jpg)
もともとは配線の絶縁テープです
『自己融着』・・・なんだかすごい響きですね。
自分でくっついちゃう?
安くてホームセンターで入手できます
まず、この自己融着テープは、大きなホームセンターであればどこでも売っています。
値段も10mで500円前後で安いです。
10mもあれば、ピッケルの凍傷予防ならば5回以上は出来ます。
ゴムテープです
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2529.jpg)
ゴムテープで接着面などはありません
基本的にはゴムで出来たテープ状のものです。
接着面はなくて、柔らかく、伸縮性があって、ハサミで切ることができます。
テープ同士だとくっつきます
自己融着テープは、接着面がないので、触ってもベタベタしません。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2530.jpg)
折りたたんでみました
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2531.jpg)
少し待って、はがそうとすると・・・
ところが、テープ同士をくっつけて、少し待つと、テープとテープの間がくっついてしまう不思議。
上の写真で、白いノリのように見える境目がわかりますか?
くっつくというより、合体してしまうイメージ
と思ってください。
テープ以外にはくっつきません
ちなみにこの時点でも、手で触ってもベタベタしません。
あくまでも、テープ同士じゃないとくっつきません。
写真で解説します
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/DSCF0131.jpg)
この自己融着テープをピッケルに巻いていくのですが、作業手順を写真で紹介します。
作業手順
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2527.jpg)
今回はピッケルバンド着けたまま巻いていきます
ピッケルバンド(ピッケルの落下防止のためのヒモ)は、付けたままでも、あとで付けてもいいです。
私は冬の間はこのままなので、ピッケルバンドを付けた状態で巻いていきます。
あとで付ける場合は、ヒモを通す穴を避けるか、穴を空けるかする必要があります。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2532.jpg)
まあ、ただ手で触れるところを巻いていくだけです
作業といっても、ただ自己融着テープを巻いていくだけです。
手で触れる場所に、どんどん巻いていきましょう。
このとき、引っ張りながら、テープを伸ばして巻いていくのがコツです。
キレイに巻く必要はありませんが、
「テープとテープでしかくっつかない」
ことは忘れてはいけません。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2533.jpg)
テープの最後
テープの最後の部分は、必ずテープの上に戻すようにしましょう。
一見頼りなく見えますが、少し待てばもう一体化しています。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2534.jpg)
ピッケルバンドのところ
ピッケルバンドのところが格好悪いので・・・
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2535.jpg)
反対側も巻いておくと格好も良い
なんとなく反対側も巻くようにしています。
一気に巻いても、数回に分けて巻いても、なんとでもなるのが楽です。
これで、一通り終了です。簡単でしょ?
ピッケルの金属の上に、ゴムのコーティングをしたような感じです。
このゴムを、ほどく事はできません。
外すときは、カッターで切るのですが、まるでギプスを外すような感覚です。
手で持ってみて、ゴムが薄いと感じたら、2度でも3度でも重ねてください。
こういう調整が楽なところも、自己融着テープのいいところです。
お好きな分厚さで仕上げてくださいね。
注意点はザックのピッケルホルダー
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2537.jpg)
注意点があります
1つだけ注意点があります。
あまり分厚く巻きすぎて、ザックのピッケルホルダーに刺せなくなったら困ります。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2538.jpg)
グルっと反転させたときに余裕が必要です
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2540.jpg)
ピッケルホルダーの長さが調整できれば問題有りません
ピッケルホルダーの長さが調整できれば問題ないのですが、固定式ですと、ぐるっと反転させたときにホルダーに無理がかかります。
ピッケルやストックを、ザックに取り付ける方法、正しい方法でやってますか?
自信のない人は、こちらで一応確認してくださいね。
ピッケルでの凍傷予防法まとめ
ピッケルが原因の凍傷を、予防する。
テニスラケットのグリップテープは、
- 巻くのが難しく、外れやすい
- 複雑な形状のピッケルに巻きにくい
ですし、
手袋を分厚くすると、
- 必要以上に分厚く、かえって動かしづらい
- 手袋の厚さを変えたくない
という問題点があります。
ですから、私は今回紹介した、
自己融着テープの方法がベスト
だと自信があります。
安くて、簡単で失敗がなく、厚さも調整出来て、効果抜群。
欠点も弱点もありません。
ピッケル持っていくときは、絶対にやっておくべきです。