こんにちは、寝袋!です。
登山靴のソール(靴底)が剥がれてしまった場合に、山で応急修理する方法を説明するうえで「自己融着テープ」については別記事で説明する必要があると思い書いています。
本来は電気工事関係の方に使われているものですが、これがとても便利な道具で、日常生活やアウトドアでも力を発揮するのです。
初めて自己融着テープを知る人のために、基本的な特徴と使い方を説明していきます。
目次
自己融着テープとは?
自己融着(じこゆうちゃく)・・・?
文字通り読めば、「自分で融けてくっつく」と読み取れますが、イメージできませんよね。
でも、じつはそれが正解です。
もともとは電気工事をする方々に利用されている絶縁ゴムテープですが、他にはない特徴があって、私は日常生活やアウトドアにたくさん利用しています。
自己融着テープの基本の特徴
自己融着テープの特徴を、かんたんに紹介していきます。
粘着力のないゴム製
自己融着テープは、粘着力がまったくないゴム製のテープです。
手で持ってもベタベタせず、ただのゴムバンドといった印象です。
伸縮性がある
自己融着テープのゴムは、適度な伸縮性を持っていて、ある程度伸びます。
ハサミがなくても手で切れます。
他のものにはくっつかない
自己融着テープは粘着性がないと書きましたが、何にも貼り付けることは出来ません。
手に巻いても、ただ巻いてあるだけで、風が吹けば取れてしまいます。
テープ同士が触れると一体化する
ただし、自己融着テープは自己融着テープ同士が触れると、そこだけ密着してくっついてしまいます。
上の写真のように、同じ場所に重ねて巻くと・・・
手には付かないのに、テープ同士がくっついてしまうのです。
詳しい理由は省きますが、自己融着テープはその者同士が接するとそこが次第に一体化していく仕組みです。
ですから上の写真のように、重なったテープが一本のゴムの輪っかになるというわけです。
上の写真はドライバーの持ち手に巻き付けたものです。
ドライバーには直接は接着していないのですが、伸ばしながら巻き付けていくことでドライバーに密着し、テープ同士が重なったところが一体化するのです。
左の端は重なっていないため、ただドライバーにまかれているだけの状態です。
自己融着テープの使い方
自己融着テープはどのような使い方が出来るのでしょうか?
絶縁する
まずはそもそもの使い方、配線コードの回りに巻いて絶縁することが出来ます。
配線コードを結びつけ、その回りにぐるぐると巻きます。
自己融着テープはそのうち一体化して、ゴムで配線を覆ってしまいますから、水の侵入を許さず絶縁できるというわけです。
固定する
伸縮性を活かして、固定することが出来ます。
巻かれているそのものにはくっついてはいないのですが、ゴムバンドと化した自己融着テープは固定したい場所を締め付け続けて固定力を発揮します。
滑り止めとして
ゴムなので滑り止めとして利用することが出来ます。
例えばドライバーの持ち手に巻いていきます。
重ねるように巻いていって、最後はすべてが重なるようにしておきます。
しばらくするとテープの末端を剥がそうとしても、密着していて剥がせないことに気づくでしょう。
時間がたつに連れて、どんどん一体化していきます。
すごい特徴でしょ?
私は滑り止めとしてよく使いますが、水筒に巻いて落下防止にしたりしています。
日常生活にもアウトドアにも便利
本来、電気工事の方が簡単に絶縁する便利アイテムとして作られたものです。
私も最初に知ったときは、電気工事の方が配線しているのを見たのです。
「それ、なんですか?」
と聞くと、上で説明したような特徴を教えてくれたのです。
「コレは使えるぞ!」
数百円で買えるものでしたから、さっそく手に入れました。
それ以来、日常生活(主にDIY)やアウトドア(主に登山)で使い続けています。
きっと、私が使っている方法以外にも、工夫次第でもっといろいろな用途があるでしょう。
とても便利ですので、一般的にもっと知名度が上がればと思ってます。
⬇登山靴のソール剥がれも直せます。