【登山マナー】挨拶はするべき?しなくてもいい?「これが答えです」




こんにちは、寝袋!です。

登山を楽しむ人が増えるにつれて、山でのマナーが話題に登ることも多くなりました。

そのなかで、今回は「挨拶」についてお話します。

ネットで調べてみると、

「挨拶するのはマナーでしょ?」

「挨拶されたのに、返事しないのはけしからん!」

という人もいれば、

「挨拶なんて面倒くさい」

「挨拶するために山へ来てるんじゃない!」

という人もいて、じつは賛否両論です。

みなさんそれぞれ主張がありますが、私の答えをお教えしましょう。

その答えと理由を説明して、さらに、誰もが救われる解決法をズバリお教えします。

「山での挨拶」肯定派の意見

ネットで出てくる登山者の意見、良識者(?)の意見を抜き出してみました。

まさに賛否両論の様相で、どこまで行っても平行線の予感です。

挨拶は気持ちがいい

山へ同じ趣味を楽しみに来ている者同士なんだから、挨拶すると気分もいいでしょ?

挨拶したのに返事しないなんて、なんてマナーが悪いやつだ!

事故の際に記憶につながる

挨拶するとお互いに記憶に残りやすくなるので、挨拶はするべきです。

「ああ、あそこで単独男性とすれ違ったよ!」

という情報が、捜索の手助けになる可能性がありますから。

登山道の情報交換

挨拶をきっかけに、この先の登山道の情報を交換できるので、挨拶はするべきです。

危ないところや水場の情報など、お互いに助け合いましょう。

「山での挨拶」否定派の意見

それでは、否定的な人の意見も見ていきましょう。

挨拶されたら返すけど・・・

挨拶されたら返事はするけど、正直面倒くさいです。

すれ違うたびに、全員と挨拶する必要なんてないでしょ?

団体は先頭と最後尾くらいにしてほしい

団体に口々に挨拶されたら、うるさいでしょ?

先頭(リーダー)と最後尾(サブリーダー)ぐらいが挨拶を交わして、他のメンバーは自粛してほしい。

挨拶するもしないも自由

そもそも、挨拶しないからといって怒るのはおかしいよ!

「挨拶するべき」

と考えるのは、あなたの勝手な価値観です。

私はどうしているか?

他人の意見ばかり書くのは卑怯ですね。

私が実際どうしているか書きたいと思います。

人が少ない山だと自然に

私は比較的人が少ない山、時期を選んでいくことが多いです。

ですから、1日に数人すれ違う程度です。

そういう場合は、「お互いに自然と」足を停めることが多いです。

「こんにちは! 今日はどこから?」

から始まって、

「水は採れましたか?」

「あそこの残雪(沢の増水など)はどうですか?」

「今日はどちらまで?」

などと、じっくりと情報交換することが多くなります。

お互いにもう出会うことはないでしょうが、たいていは気持ちの良い出会いとなります。

「では、お気をつけて」

と別れの言葉を交わし、記憶にとどめます。

「挨拶」どころか「出会い」になることが多いです。

人が多い山では

ところが、人が多い山では、そういうことはしません。

程度にもよりますが、時々すれ違う程度ならば、こちらから挨拶をします。

「こんにちは」

目を合わせる程度で、足も停めずにすれ違います。

それが、しょっちゅう人とすれ違うような場所ですと、私はこちらから挨拶はしません。

もちろん、挨拶されれば無視するのは気が引けますので、

「こんにちは」

と返しますが、正直面倒くさいと思っています。

とくに、初心者の方は、

「登山のマナーを守らなければ!」

と必死な場合が多く、一生懸命挨拶をしてくる場合が多い印象です。

私はこうします

そういう場合、私はなるべく挨拶をされないように、花を観たり、遠くの景色を観たりして

「私は夢中なので、挨拶しないでね」

という空気を出すようにしています。

それでも声を掛けられる場合も多くて、返事する場合もありますね。

ただ、人の雰囲気って、パッと見でもけっこうわかる場合が多くないですか?

なんとなく、その人の雰囲気が気になって、

「こんにちは」

と声を掛けてしまうこともあります。

実は否定派の人は少ない

私がネットの意見を集めて読んで思ったことは、

実はほとんどの人は肯定派

ということです。

否定する意見を書いている人も、

「人が多いときは・・・」

「団体は・・・」

と、場面を限定して反対しているだけで、みんな、山では気持ちよく挨拶しているのです。

積極的にしない人でも、挨拶されれば(いやいやでも)返す人が多いようです。

私自身も、どうやらそのようですし。

「山での挨拶」幸せになれる方法

挨拶したけりゃすればいい

「山では挨拶するべき」

と考えている人は、すればいいと思います。

ただし、返事があるかどうかには意識を向けないことです。

「返事しないなんて失礼な人だ!」

などと思うから、ストレスになるんですよ。

相手にも事情があるのでしょう。

  • 息が切れてて話せない
  • 直前に団体と挨拶ラッシュを終えてイライラ

などなど。

もしかすると、

  • 「お前みたいな初心者と話したくないんだよ」
  • マナー悪い人(あなた)とは挨拶しないことにしている

という可能性だってあります。

気にしないことです。

そこにある、木や岩に挨拶したと思って忘れましょう。

挨拶することはいいことですよ。

そして、何より

挨拶したい人も、したくない人も、誰もが幸せになれる方法があります。

それは、

  • 人が少ない山へ行く
  • 人が少ない山へ行けるようになる

ことです。

私は、今ではほとんど、山での挨拶のことなんて考えません。

先に書いたように、出会う人が少なければ少ないほど、

挨拶するどころか出会いになる

からです。

お互いに自然に挨拶を交わし、会話し、情報交換し、無事を祈って分かれるのです。

みんな思いがけず知人に会ったかのように、にこやかです。

極端に言えば
山に落ちているゴミ。気分の良いものではありません。

しかし、私は山奥で誰かが落としたゴミを見つけて、嬉しくなったこともあります。

「いつか、誰かもこの道を通ったんだ!」

とね。

はっきり言いましょう。

「挨拶がマナーかどうか、考えているようではまだまだ甘い」

早くそんな世界は抜け出して、素晴らしい山の世界へ来てください。

なーんにも難しいことは考えず、自然に挨拶ができる世界へ。

登山におけるマナーまとめ「案外知らないマナーがあるものです」

2019年9月8日

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