こんにちは、寝袋!です。
私は山やキャンプでご飯を食べる時、なるべくご飯を炊いています。
お湯を入れるだけのアルファ米も便利なのですが、
「やっぱり炊いたご飯のほうが美味しい!」
のです。
方法さえ覚えてしまえば、
- ご飯を食べるまでの時間はほとんど同じ
- アルファ米は高い
- 量を調整できる
- なにより美味しい
と、いいことづくめなんです。
「アウトドアでご飯を炊くのって、なんだか難しそう・・・」
「もし失敗したら、大変だよね」
きっと誰でも最初はそう思うはず。
私もそうでしたから。
今回は、「余計なことは何もしない」超基本的な炊飯の方法を解説します。
1合炊くのに必要なガスの量も調べましたので、参考にしてください。
難しいようで、失敗しないコツはただ1つ。
初めてのあなたでも、簡単にご飯を炊けるようになれます。
目次
アウトドアでご飯を炊くのは簡単で美味しい
まず、ありがちな思い込みを1つ、リセットしてください。
「山などのアウトドアでご飯を炊くのは、難しい」
「アルファ米のほうがお湯を入れるだけで、すぐに出来る」
と思っていませんか?
ご飯を炊くのはじつは簡単ですし、時間もたいしてかからないんですよ?
アルミクッカーとガスで炊こう
最近は「メスティン」がキャンパーを中心に流行して、それでご飯を炊く人も増えてきました。
でも、ここでまた勘違いする人もいて、
「メスティンはご飯を炊くのに便利なもの。他のクッカーでは難しいんでしょ?」
と言われることがあるんですよ。
いやいや、メスティンはただオシャレで人気なだけで、特別便利な魔法のアイテムというわけではないんです。
フタ付きのアルミクッカーなら、なんでもOKなんですよ。
今回は、一番基本的な、アルミクッカーとガスを使った炊飯の方法を、詳しく説明していきます。
使うものは、
- ごくふつうの、アルミクッカー
- ごくふつうの、ガス&バーナー
- ごくふつうの、お米
で、ご飯を炊いていきます。
超基本的ご飯の炊き方を説明します
それではご飯を炊いていきます。
今回は家の台所でやっていますが、台所用品は使わないでやります。
米を洗う
まずはお米を洗いますが、山ではザルなんて持っていかないので、水を入れて・・・
適当にかき混ぜているだけで、白く濁ります。
今のお米は、昔のように力を入れて洗う必要がないので、水を入れて捨てて2回ほど繰り返すだけで洗いはOKです。
水が白くても大丈夫ですよ。
水に漬け込む
水は180mlから220mlなどといいますが、面倒なので私は200mlで炊いています。
神経質になる必要はなくて、だいたいでOKです。
そして、水を吸い込ませるために、30分このまま放置します。
ゴミが入らないように、フタをして置いておきましょう。
水に漬け込む時間は、30分から1時間ですが、これもじつは神経質になる必要はないのです。
「30分たったら、いつでも大丈夫」と思ってください。
強火で沸騰させる
30分以上たったら、いよいよガスバーナーに点火します。
ふつうにお湯を沸かすのと同じで、強火で沸騰させます。
条件にもよりますが、5分もかからないでしょう。
沸騰したら、今度は弱火にします。
「沸いたら弱火」
とだけ覚えておいてくださいね。
弱火で20分
- クッカーにフタをして
- 開かないようにおもりを載せて
- 弱火で20分
待つだけです。
何もする必要がありません。
「初めチョロチョロ、中パッパ・・・(中略)赤子泣いてもフタ取るな」
昔から炊飯のコツとして歌われていますが、私は逆に、
「この歌があるせいで、炊飯が難しいと勘違いされている」
と思ってます。
ゴーッと沸かして20分弱火
これだけでいいんです。
蒸らす
20分間、弱火のまま待ったら、火を消しましょう。
あとは蒸らしの工程になるのですが、特別何もする必要はありません。
火を消したらそのまま放置する=蒸らし
です。
タオルにくるんで保温とか、やってもいいですが別にしなくてもいいです。
10分ほど待てば食べられますが、まだまだあったかいですからね。
これで、ご飯を炊く作業はすべて終了です!
簡単でしょう?
失敗しない唯一のコツは火加減
- 洗う(適当)
- 30分水につける(適当)
- 沸かす
- 弱火で20分
- 10分ほど放置
たったこれだけなんですよね。
ぜひ何度かおうちで試してみてください。
「えっこれだけ? ご飯炊けちゃったけど?」
きっとそう思います。
ただし、失敗する場合もありまして、それは、どこで失敗するのでしょう?
それは④「弱火で20分」のところです。
そこの火加減を間違っていると、コゲて固いご飯ができちゃうんです。
コツは、
「沸騰が維持される最低限の弱火にする」
ことです。
これが、唯一失敗するかもしれないポイントなんです。
クッカーの中から聞こえてくる、泡がコポッという音が、数秒ごとに繰り返される状態がベストです。
コポコポコポ・・・ではダメで、コポッ・・・コポッ・・・でOKです。
ところが、「炊飯初心者あるある」なんですが、
「こんな弱火で本当に火が通る? 固いのはイヤだ」
「開けて水がタプタプだったらどうしよう」
と気になって、少し強めにしてしまうんですよね。
とにかく「なるべく弱火」と覚えて信じてやってみてください。
1合炊くのに必要なガスの量は?
ちなみに、ご飯を1合炊くのに、ガスはどれくらい消費するのでしょうか?
これは、気温や風の状況によっても違うので、一概には言えませんが、
平地で家で炊くとたったの8g
です。
上で書いたように、最小火力の時間がほとんどなので、
お湯を沸かしてお茶を飲むのとほぼ同じ
です。
思ったより少ないでしょう?
アウトドアの炊飯まとめ
「やってみるまでは難しそうだけど、やってみると簡単なもの」
の1つが、アウトドアでの炊飯です。
「より美味しく炊くコツ」、「チタンクッカーで炊くコツ」など、経験者向けの方法が紹介されていることが多く、
「これじゃあ初めての人が難しく考えてしまう」
と思いました。
そこであえて、
余計なことは何もしない・特別なものは使わない、アウトドアでご飯を炊く基本方法
を紹介したいと思ったのです。
- 簡単で
- アルファ米より安上がりで
- 時間も変わらず
- なによりも美味しい
となれば、「お米からご飯を炊こうかな」という人がもっと増えてもいいと思います。
まずはおうちで試しに炊いてみてください。
「あら? ほんとうに簡単にできた! 美味しい!」
と思ってくだされば、幸いです。
山の食事の楽しみに、炊飯という遊びと、ご飯の美味しさという贅沢を加えてみませんか?
ご飯を炊くのに必要なもの
何はなくともアルミクッカーは必要です。チタンはちょっと難しいので慣れてから。
メスティンももちろんOKですよ。かわいいですよね。