こんにちは、寝袋!です。
登山やキャンプに行く時、マルチツールって持っていきますか?
マルチツールとは、
ナイフをはじめ、プライヤーやドライバーやハサミなどが一体型になった道具
のことです。
「ああ、あれか」
と思い浮かんだ姿は、だいたいきっと下のどちらかですね。
左が「レザーマン」右が「ヴィクトリノックス」。
それぞれメーカー名なんですが、あまりにこの2つが有名すぎるので「形=メーカー名」で認識されています。
私は左のレザーマンのほうを好んで使っていますが、その理由は、
- プライヤーが付いていること。
- ナイフが実用的。
の2つです。
登山では、プライヤーはいろんなシーンで使います。
ペグを地面から抜いたりするのに便利です。
そして、ナイフの厚みがレザーマンのほうが分厚く、切れ味も良いです。
正直、ヴィクトリノックスのナイフは、紙とか布しか切れない印象です。
そのレザーマンにも本当にたくさんの種類があって、私もいくつか使ってきました。
現在愛用している「スケルツールCX」を中心に、レザーマンのいろいろなタイプを紹介します。
いずれのタイプにしろ、一本あると登山やキャンプで楽になりますよ。
目次
レザーマンの大まかな分類
ヘビーデューティー
レスキューなど、プロの現場で使用することを想定して作られた、重厚で頑丈なシリーズです。
私感として、キャンプや登山としては大きすぎます。
携帯しない携帯道具になりそうです。
フルサイズ
ほとんどすべての機能が詰まった完全バージョン。
メインシリーズ。
1度も使わないで終わる機能もありそうで、携帯道具としては複雑すぎ?
道具としては非常に所有欲を満たしてくれそうですが、私感としてはもっとシンプルなものがいいですね。
ミドルツール
フルサイズから、よく使う機能だけを絞って搭載したシンプルで軽量なシリーズ。
よほどのことがない限り、これでカバー出来ることが多いでしょう。
その他
ブレスレッド形、キーホルダー形など、特殊なシリーズ。
面白そうなものが多いけど、登山・キャンプ(の実用)には向きません。
愛用のスケルツールの詳細
それでは、私が愛用しているレザーマン「スケルツールCX」を紹介していきます。
他のモデルを検討している人でも、レザーマンとはどういうものかがわかってもらえると思います。
これから見ていく上で、スケルツールCXがいかに
携行性のために軽量化しているか
を注意して細部を見てもらえると嬉しいです。
スケルツールCXを押しすぎる感がありますが、私は本当に気に入っているのでご勘弁ください。
まずはメインのナイフを見ていきます。
すっきりと直刃のみ。波刃やノコギリが省かれています。
切れ味はすごいし、案外刃渡りも長くて使いやすいです。
ナイフを伸ばすと自動でストッパーがかかります。
親指でストッパーを押すと・・・
ナイフが折り畳めるようになります。
シンプルだけどガッチリした安全装置です。
片方のアームの末端はドライバーになっています。
シルバーのボタン(ギザギザのところ)を押すとロックが外れて、
ビットが抜けます。
マイナスのビットはどこにあるかというと、もう片方のアームの中ほどに収納されています。
わかるでしょうか?
ビットが入っているほうのアームの端は、カラビナになっています。
また、ここは栓抜きも兼ねています。使いませんけど。
ニードルプライヤーとプライヤー、ワイヤーカッターです。
動きはとてもスムーズで、気持ちよくヌルヌル動かせます。
個人的にここを錆びつかせて動きが固いプライヤーは、恥ずかしいと思います。
このモデルは肉抜きされたパーツがとても美しく、まさに「機能美」と私は思います。
機能を絞っているために、ゴチャゴチャしていないのが好みです。
色は黒をチョイスしましたが、理由はカーボン柄で格好いいからです。
その他の代表的レザーマン
登山での使用となると、ヘビーデューティーは重くて外れるでしょう。
登山に便利そうなモデルをいくつか紹介します。
フルサイズ
ウェーブ(241g)
レザーマンのフラッグシップモデル。
重さを気にしないなら、これを買えば全部入り。
・レギュラープライヤー
・ワイヤーカッター
・ハードワイヤーカッター
・420HC直刃ナイフ
・420HC波刃ナイフ
・ノコギリ
・ハサミ
・木工/金属用ヤスリ
・ダイヤモンドコーティングヤスリ
・ドライバー(スモール&ラージ)
・マイナスドライバー (M)
・定規 (19cm/8インチ)
・栓抜き/缶切り
・ワイヤーストリッパー
シグナル(212.6g)
救助ホイッスル、ファイヤースターター、ハンマーを内蔵したアウトドア向けモデル。
私がスケルツールCX以外で一番迷ったものがこれです。
ハンマーがしょぼくてヤメました。
これで叩けるようなテント場なら、なくても苦労はしないだろうと思いました。
・レギュラープライヤー
・154CM取替式ワイヤーカッター
・154CM取替式ハードワイヤーカッター
・420HC直刃波刃コンボナイフ
・ノコギリ
・ハンマー
・救難ホイッスル
・ファイヤースターター (フェロセリウム棒)
・1/4” 六角ビットドライバー
・ラージビットドライバー
・ボックスレンチ 2種 (1/4”, 3/16”)
・カラビナ
・ダイヤモンドコーティングシャープナー
・紐通し穴付きキリ
・栓抜き/缶切り
・ワイヤーストリッパー
・付属ビット
・プラスドライバー #1-2 & 3/16” マイナスドライバー
ウイングマン(198.4g)
プライヤーにスプリングアクション(握りを離すとスプリングで自動的に開く)を内蔵したタイプ。
プライヤーを使う際には便利そうですが、買う理由にはなりませんでした。
バネを付けて「ウイングマン」というネーミングセンスは嫌いではないですが。
・スプリングアクション・レギュラープライヤー
・スプリングアクション・ワイヤーカッター
・420HC直刃波刃コンボナイフ
・ハサミ
・パッケージオープナー
・木工/金属用ヤスリ
・マイナスドライバー (S)
・マイナスドライバー (M)
・プラスドライバー
・定規 (3.8cm/1.5インチ)
・栓抜き/缶切り
・ワイヤーストリッパー
サイドキック(198.4g)
ウイングマンの姉妹モデル。
付属機能が少し違います。
・スプリングアクション・レギュラープライヤー
・スプリングアクション・ワイヤーカッター
・420HC直刃ナイフ
・420HC小型波刃ナイフ
・ノコギリ
・木工/金属用ヤスリ
・マイナスドライバー (S)
・マイナスドライバー (M)
・プラスドライバー
・定規 (3.8cm/1.5インチ)
・栓抜き/缶切り
・ワイヤーストリッパー
ミドルツール
ジュースCS4(159g)
ワインオープナーを使う人ならいいかもしれません。
私は屋外で瓶ワインを飲む可能性がゼロなので必要ありませんでした。
・レギュラープライヤー
・ワイヤーカッター
・ハードワイヤーカッター
・420HC直刃ナイフ
・ハサミ
・アシスト付きコルク抜き
・ノコギリ
・ダイヤモンドコーティングヤスリ
・木工/金属用ヤスリ
・マイナスドライバー (XS)
・マイナスドライバー (S)
・マイナスドライバー (M)
・プラスドライバー
・栓抜き/缶切り
そしてやっぱり・・・
スケルツールCX(142g)
私には必要な機能が「多すぎず少なすぎず」備わった理想のタイプです。
軽量化のためにあちこち肉抜き(穴あけ)してあるのが、機能美で美しいのです。
・レギュラープライヤー
・ワイヤーカッター
・ハードワイヤーカッター
・420HC直刃波刃コンボナイフ
・ラージビットドライバー
・カラビナ (栓抜き兼用)
まとめ
登山やキャンプで、あると何かと便利なのがマルチツールです。
とくに、プライヤーの付いたレザーマンが利便性が高いです。
私が愛用している
スケルツールCX
というモデルを紹介しました。
もっと多機能なモデルもありますし、使うシーンにおいては違うモデルのほうが、シックリくる場合もあるでしょう。
どのモデルが最適なのかを考えて、チョイスしてください。
「必要な機能を備えているなかで、もっとも軽くてシンプルなもの」
を選べばいいというのが私のアドバイスです。
マルチツールはその場で持っていて、はじめて意味があります。
重くていつも家に置いてあるようでは、どれだけ多機能でも意味がないことをお忘れなく。
どこでもあなたを助けてくれる、よい相棒を選んでください。