こんにちは、寝袋!です。
登山や渓流釣りやキャンプで、私達を困らせる虫・アブ。
スズメバチと違って積極的に人間を攻撃してきて、チクッと噛んで嫌がらせしてきます。
強い毒性はないものの、噛まれたあとは痛痒くて、蚊よりも長く続くのがいやらしいです。
暑い時期で標高の低いところ、林道、キャンプ場、渓流沿いで、知らないうちに体に停まってきやがるので、全部を防ぐのは無理な話なんです。
アブ対策はいろいろあります。防虫剤? 防虫ネット?
でも、じつは最終兵器とも言える効果抜群なものがあるのです。
「おにやんま君」
あの巨大トンボ・オニヤンマの形をした、一見おもちゃのようなものですが、これが案外効くんです。
ザックや帽子につけるだけで、アブやハチがなぜか寄ってこない!
ウソのようなホントの話。使ってみて。
目次
登山などのアウトドアで邪魔なアブ
アブに噛まれると
「アブに刺される」と言いますが、じつはアブは口で攻撃しています。
アブは口についた鋭い管を皮膚を突き刺して破り、血を吸っているんですね。
ヒト(動物)の血を吸って栄養にしているわけで、つまり餌と思っているわけです。
ハチのように攻撃して撃退するためではないので、しつこくずっと付いてくるんですね。
アブに噛まれると、一瞬チクリと痛みが走り、そのときはなにもないのですが、あとでどんどん痛痒くなってきます。
そして蚊よりもずっと長く続きます。
防虫剤が効きにくい
「虫除けスプレーすればいいんじゃない?」
と思うかもしれませんが、実はアブには防虫剤はあまり効果はありません。
殺虫剤をスプレーして各個撃破するのも永遠の追いかけっ子。
防虫ネットは効果はあるけど頭部だけ。
長袖を着ても、薄い生地だと貫通してきます。
アブの対策はとっても難しいのです。
アブ対策の最終兵器「おにやんま君」
そこでアブ対策にオススメしたいのが、「おにやんま君」というアイテムです。
公式によりますと・・・
世界初!殺虫剤、忌避剤を使用しない虫よけグッズ!
オニヤンマの主食は虫。虫の天敵はオニヤンマ。
だから虫が寄ってこない!!
アブ、ハエ、ハチ、蚊などに効果あり!
と自信満々に書いてあります。
どんなもの?
おにやんま君は、上の写真のように、オニヤンマの模型のようなものです。
リアルと言っていいのかわからない、微妙な作りですよね(笑)
頭のところと、背中にストラップを付けるリングが付いていて、ストラップも1つ付属しています。
羽根は透明で、胴体は黒と黄色のしましまです。
つまり、
「ここにオニヤンマがいるから、近寄ると食べられちゃうよ!」
と脅している、カカシと同じ狙いです、
「こんなモノで本当にアブがだまされるのか?」
多くの人が、最初は不安に思うことでしょう。疑うでしょう。
おにやんま?
ところで、オニヤンマにはどんなイメージがありますか?
私はただの大きなトンボとしか思っていませんでしたが、実はとんでもなく強い虫だったのです。
トンボは肉食なのですが、オニヤンマほど大きくなると、なんとアブやスズメバチなども捕食して食べてしまうんだそうです。
大きくて鋭い歯を持っていて、人の皮膚ですら切り裂けるというから驚きです。
オニヤンマってそんなに強いヤツだったのか!
ちなみに日本全国に存在しているそうですが、北海道ではあまり見ないなあ・・・。
使い方
使い方はいたって簡単で、ザックや帽子などに下げるだけです。
「トンボだから飛んでいたほうがそれっぽいんじゃない?」
と思いますが、固定しているだけでも十分効果があります。
私が住んでいるところは田舎なので、スズメバチが巣を作るときがあります。
そこで、山へ行かないときは家の周りや物置小屋にぶら下げていて、山へ行くときはそれを外してザックに取り付けています。
本当はもっと増やしたいところですが、けっこう品薄で手に入りづらいんですよね。
使ってみての効果
付けているときはわからない?
家の周りの草刈り作業や、山登りで使ってみましたが、実のところ使っているときは効果はあまりわからないものです。
アブはブンブン飛んでいる音は聴こえますし、周囲からいなくなるというわけではないようです。
本当に効いているの?
外すとわかる
ところが、ザックなどから外してしまい込むと、途端にアブが寄ってくるのがわかります。
「え?まじで効いてるわ!」
遠巻きにしていたアブたちが、スキを見て接近してくるようになったのです。
「そういえば、付けてるときは1度もアブに噛まれていなかったなあ」
と、あとになって気づいたのでした。
「お、人間だ! 血を吸ってやろう・・・」
と近づいてくるのですが、
「ゲゲッ、オニヤンマ居るじゃん!」
と逃げていく、そんな感じでしょうか。
おにやんま君の偽物との違い。それは「目」
でも、やっぱり疑問なのは、
「こんなおもちゃのような作りで、どうしてアブがだませるのか?」
ということです。
ある時、たまたま情報番組で「おにやんま君」のことを特集していたことがありまして、それで秘密が解けました。
虫たちは、オニヤンマをどうやって見分けてるかというと、目だそうです。
あの複眼のギラギラした巨大な目!
あれを見ると、オニヤンマと認識して逃げていくんだそうです。
アマゾンなどでは、類似品の偽物(偽物があること自体が、効果の証拠かも)が売っていますが、それらは一様に評価が悪いです。
それらは羽根や体ばかり重視しているようで、肝心の目に光がないものが多いです。
魚釣りのルアーでもそうですが、魚がどの部分を見て本物と間違えるのか、そういうところの研究が出来ていないんでしょう。
本物には本物の理由があるというわけです。
ちなみに本州ではよく見たオニヤンマですが、北海道ではあまり見かけません。(いるらしいですが)
「オニヤンマ自体がいないと効果もないのでは?」と思っていましたが、ちゃんと効果があるようなのです。
生物としての本能で知っているのでしょうか?
アブ対策・スズメバチ対策にどうぞ
山登りだけじゃなく、日常的にアブに悩まされている田舎者としては、これは画期的なアイテムでした。
いつまでも、どこまでもつきまとってくるアブは、本当にやる気を削いでくれます。
おにやんま君のAmazonのレビュー などを見れば、いかに効果があるかわかりますので、私の言うことだけでは信用できない人はどうぞ読んでください。
アブは、
- 防虫剤は効果薄い
- 防虫ネットは頭部のみ
- 殺虫剤はおいかけっこ
- 長袖でも貫通
という、対策の難しい、イヤーな虫です。
アウトドアを楽しんでいる人、一度試してみてください。
たったこれだけで、アブの悩みが少なくなると思えば、付けない理由はないと思うんですが。
⬇ストラップタイプとは別に、安全ピンタイプもあります。