こんにちは、寝袋!です。
東北の山は紅葉が綺麗だと感じていて、何度も登りたくなります。
そのなかで、栗駒山と並んで私が好きなのは安達太良山です。
紅葉目的のときは、力を抜いてリラックスできる山を選ぶことが多いです。
安達太良山は、小屋やロープウェーも利用できますし、初心者でもお手軽に山の紅葉を味わえます。
とくに気に入っている点が、安達太良山には周回コースがあるということです。
登った道とは違う景色を眺められますし、登山道の変化もふくめて楽しめると思います。
さて、初めて安達太良山に登ろうと計画しているのならば、きっと悩むポイントがあります。
「時計回りと反時計回り。どっちがいいんだろう?」
今回は、
- あなたが観光客じゃなく登山者
- 紅葉で混んでいる時期
と仮定して、私のおすすめのルートをアドバイスしたいと思います。
それぞれのメリット・デメリットを解説しますので、ぜひ登山計画に役立ててください。
ずばり、
「紅葉時期の安達太良山周回は、断然時計回りがいい!」
ですよ。
目次
福島の名峰・安達太良山
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安達太良山頂から
まずはちょっとだけ安達太良山の基本情報を。
幅広い人が訪れる
安達太良山は標高1,699mですが、登山口自体が960mですし、ロープウェーで1,350mまでワープすることもできます。
ですから、子供から大人まで、登山者はもちろん、ちょっとやる気のある観光客まで、幅広い人たちが訪れます。
1年を通して親しまれる
また、地元の人を中心に、1年中親しまれています。
福島の人にとっては、まさに身近な山といった印象です。
とくに紅葉時期は人気
そんな安達太良山ですが、なんといっても混むのは秋。
手軽に標高を上げて、だれでも山の紅葉を楽しめ、紅葉時期は平日でもとても人が多いです。
地元だけじゃなく全国から人が集まってきますから。
私も紅葉の時期にしか登らないのですが、そんな人が押し寄せるわけです。
押し寄せている1人なのに言うのもなんですが、ほんとうにすごい混雑なんですよ。
安達太良山の周回登山コースについて
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岳温泉登山口から
安達太良山ロープウェーの始発点でもある、岳温泉の登山口がメインになります。
ここからは、主に
- 五葉松平~薬師岳~安達太良山
- 勢至平~くろがね小屋~安達太良山
という2つのコースで登ることができます。
もちろん同じコースを往復してもいいのですが、「どうせならば」と登るときと違うコースで降りる人が一般的です。
それが今回説明する「安達太良山周回コース」というわけですね。
時計回り?反時計回り?
初めて登る人は、きっと悩むと思います。
「どちらから登って、どちらから降りるのが楽しいかな?」
と。
私はどちらからも周回したことがありますが、最初は同じように悩みましたよ。
初めてのときは、反時計回りを選んで周回して「大失敗」と感じ、その後はすべて時計回りです。
その理由はあとで説明するとして、まずはそれぞれのメリット・デメリットを書き出してみます。
安達太良山周回方向によるメリット・デメリット
時計回りのメリット
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おっぱい山
- 安達太良山「らしい」姿を観ながら登れる
- 帰り道に小屋を利用できる
時計回りのデメリット
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山頂はちょっと岩
- 下山のほうが長い
- 出発が遅いと観光客で渋滞
反時計回りのメリット
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稜線に出ると景観も変化
- 山頂までは静か
- 景色の変化はこちらのほうがダイナミック
- 下山にロープウェーを使う選択肢を残せる
反時計回りのデメリット
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くろがね小屋はトイレ、温泉、売店あります
- 登る時にはくろがね小屋は開いていない
- 下山時のすれ違いが酷すぎる
安達太良山登山のワンポイント!
ちょっと話はそれますが、安達太良山の登山計画をたてるときに、考えてほしいポイントがあります。
馬車道より旧道がいい
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馬車道
登山口から勢至平までは、馬車道と言われる車も通れる登山道と、旧道という登山道があります。
何度か合流分離を繰り返し、最後は合流するので、どちらを選んでも大丈夫です。
馬車道は歩きやすい反面、車も通るので気分がいまいち。
旧道は「まさに登山道」といった感じで、林の中を登っていきます。
合流後はどうせ馬車道を歩かなければいけないので、旧道をなるべく歩いたほうが退屈しませんのでオススメ。
ロープウェーは使うな
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スキーゲレンデの中の道
登山道から薬師岳まで、ロープウェーを使うことが出来ます。
標高400mを1,000円で買う(悪意多め)計算ですが、最大の欠点があるんです。
それは、始発が8時30分からなので、登山開始としては遅いこと。
そして当然ですが、観光客に囲まれること。
登るにしても降りるにしても、薬師岳から登山口の間は空いていますから、登山者だけの世界。
逆に、
「1,000円払ったら登山道を歩いてもいい。それ以外はロープウェー」
と言われたら、私ならば払います。
それくらい、紅葉時期の観光客にはウンザリすると思ってください。
混んでる時期は時計回りをオススメします
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安達太良山は赤が少ない紅葉
初めてのときの私の失敗
私が初めての時に反時計回りを選んだ理由(そして後悔)は、
「ロープウェーを後半にすれば、もし疲れてたり天気が悪かったら下山に使える」
からでした。
早朝に登山口を出発して、少ない登山者と抜きつ抜かれつ、安達太良山頂に着きました。
素晴らしい紅葉と景色に満足!
静かな雰囲気にも満足!
ところが、いざ下山を開始すると、数十人単位で行列になって登ってくる観光客と登山者とすれちがうのです。
じっと道を譲り、隙間を見て猛ダッシュで降り、また停滞。
ゆっくり歩いていたら、いつまでたっても下山できません。
「ありがとうございまーす」
というお礼の言葉にすら、どんどん返事するのも面倒になり、イライラしちゃいました。
観光客の中には犬連れの人もいましたし。
ロープウェー駅を通り過ぎて、登山道が静かになったときは、どれだけ嬉しかったことか・・・。
「時計回りを、早朝から」ですべてOK
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山頂は人が多い
「観光客の登るような山なんだから、仕方がないでしょ」
それはそうなんです。
安達太良山が悪いわけでも、観光客が悪いわけでもない。
そんなところを登山している、自分が悪いだけのこと。
でも、
「時計回りで早朝からスタートする」
だけで、まったく問題がなくなるから、ぜひオススメしたい!
観光客が押し寄せる頃には、あなたは安達太良山を堪能し終わって、登山者しかいない勢至平を静かに歩いていることでしょう。
紅葉の安達太良山、反時計回りには地獄が待っています。
私のような失敗をしないで、初めての安達太良山を楽しんでください。
智恵子さんが好きだったという、安達太良山を感じながら。