こんにちは、寝袋!です。
登山者を悩ませる「汗冷え」、みなさんも味わったことがあるでしょう?
登っている時にかいた汗が、山頂などで立ち止まったあとに急に冷えて、
ゾクゾクッ
と冷たく、寒くなるあの嫌~な感じ。
最近ではベースレイヤー(一番下に着るもの)の更に下に1枚、ドライレイヤーとも呼ばれる薄いウェアを着るのが、常識になりつつあります。
汗冷えをかなり解消してくれるスグレモノです。
私が使ってきた3種類(ミレー&ファイントラック)をレビューします。
あなたも汗冷えとはサヨナラしてください。
目次
なぜドライレイヤーなのか?
ドライレイヤーというものを考えたのは、ファイントラックという日本のメーカーです。
今でこそ各メーカーが作っているので、いろいろ呼び名があります。
しかし、最初はファイントラックしかなかったので、敬意を表して私はこの類のウェアを、ドライレイヤーと呼んでいます。
汗冷え
さて、行動中にかいた汗をベースレイヤーが吸収し、速乾性能を発揮して、どんどん空気中に発散させていきます。
ところが、運動量が増えてくると、ベースレイヤーが乾くよりも速いペースで汗をかくので、ベースレイヤーはどんどん濡れてきます。
そして、山頂などで行動を停止した時に、乾ききっていない汗が冷えてしまうのです。
これが汗冷えです。
そこで
それならば、
冷たくなる汗を肌から離しておけば、冷たさを感じないのでは?
そう考えて考えられたのが、ドライレイヤーということになります。
汗と肌とを隔離するのが目的ですから、2つのアプローチがあります。
ファイントラック・・・超撥水性をもたせたドライレイヤーで、ベースレイヤーの水分を戻さない
ミレー・・・粗くて太いメッシュ素材で、物理的にベースレイヤーを肌から離す
ドライレイヤーのサイズ
これはドライレイヤー全般に言えることですが、必ず
「ピッタリフィット」
で着なければ意味がありません。
肌から離れていると、汗を吸収して外のベースレイヤーに受け渡すことが出来ないからです。
ファイントラック スキンメッシュ
まさにこれが「元祖」です。
スキンメッシュ
といいます。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/OVRD0707.jpg)
もうヨレヨレ
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/OVRD0708.jpg)
生地アップ
最初、これを買って、まずやってみたのが水を掛けることです。
お店で宣伝映像で観ていたのを、確かめてみたくなるんですよね。
実際同じ様になって、嬉しくて何度も掛けてしまいました。
私は、何年も着てかなりヨレヨレになって、肌に密着できなくなってきたので買い替えました。
性能的に不満はなかったのですが、
「より汗をかくハードな運動向け」
という「パワーメッシュ」に変更しました。
ファイントラック パワーメッシュ
2着目に買ったのが、ファイントラックの
パワーメッシュ
です。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/DSCF0163.jpg)
生地アップ
最初に買ったスキンメッシュと、生地の感じは違いますが、実際のところの差というのは、正直わかりません。
今回あげた3つはどれもそうなんですが、使用中に
「おお、どんどん汗が外に出ていってるぜ!」
などと感じるものではなく、
「あれ? そういえば今日汗で寒くなかったなあ」
と、あとで気づくものだからです。
「汗が冷えて寒~い」
と思っていないということは、どれもちゃんと働いているということなのです。
ミレー ドライナミックメッシュ
ドライナミックメッシュ
ものすごくメッシュが粗くて、見た目は過激です。
冬用と考えて長袖が欲しかったので買ってみました。
「もしかすると」ですが、効果はすごいかもしれません。
先ほども書きましたが、実感しないから気づかないのです。
ドライレイヤーとしての機能は、どれも差がなく優れていると私は思います。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/IMG_3665-675x506.jpg)
生地アップ
ドライレイヤーの注意点
ドライレイヤーは機能に特化した、たいへん優れたウェアです。
ウェアの1番下に、隠れた戦闘服を着ている気分になるかもしれません。
「おれ、こんな高機能ウェア着て、カッコイイでしょ?」
でも、忘れてはいけないのは、はたから見ればかなりの薄着野郎ということです。
ドライレイヤーは、どれもスケスケで体にピッチピチです。
モデルさんのような体でさえ目をそむけたくなるのに、我々一般人の体では恐ろしいことになることでしょう。
決してそのことを忘れず、山小屋や帰りの温泉ではコッソリと着替えて欲しいと思います。
最後に
ドライレイヤーは、ベースレイヤーでは吸湿発散が間に合わない水分を、体から離してくれます。
いわゆる汗冷えを改善してくれるのです。
いつでもサラリとドライに体を保ち、汗冷え知らずで快適な山登りを楽しんでください。
⬇「夏は着るべきか着ないべきか?」についてはこちらをどうぞ。