こんにちは、寝袋!です。
今回は、ウルトラスパイア(UltrAspire)というメーカーから販売されている、
エピック
という軽量ザックを紹介します。
聞き慣れないこのメーカーは、トレイルランニングに特化したアイテムばかりを製造しています。
ですから、あまり一般の登山者の耳には、飛び込んできません。
ただ、最近はファストパッキングやウルトラライトなど、装備の軽量化に着眼する人も増えたため、注目されているメーカーです。
その製品群のなかで、25リットルという大きめの容量を持っているのに、たったの500gという、
トレイルランのノウハウを活かしつつ、テント泊縦走も可能なザックがあります。
それがこの、エピックなのです。
私の使い方も含めて、紹介していきます。
ウルトラライトで縦走するためのザック、いいですよ。
なんとなく嬉しかった出来事。
目次
ウルトラスパイアというメーカー
UltrAspire ( ウルトラスパイア )は、aspiration(大志)・inspiration(ひらめき)・perspiration(努力)から生まれました。2011年にアメリカ・ユタ州レッドロックキャニオンの雄大なフィールドの広がるSt.Georgeをベースに、自身がアドベンチャーレーサーでもあり、ハイドレーションパックデザイナーで、創設者のBryce Thatcherの直観力、創造性、そして徹底的にフィールドテストに時間をかけた職人気質のプロダクトです。
さらに、Bryce本人を含む32名のエクストリーム・アスリートからなる、スペシャルティランニングテスト集団 “The Elite Immortals” が、常にUltrAspire ( ウルトラスパイア )のギアの後ろに存在しています。
大きなメーカーではなく、小さなガレージメーカーです。
そのため、万人向けではない、尖った製品を世の中に生み出してくれるメーカーの一つです。
エピックの詳細
ファストパッキングや、ロングトレイルにも適しており、レインカバーも標準装備。300キロ以上のウルトラトレイルレース、Tor des Geants等でもテスト済みです。
べストタイプと同じく、 エピック のチェストストラップにはMaxO2スターナムストラップを採用し、包み込まれるようなフィット感を実現しています。
容量 : 25L 重量 : 500g 寸法 : 52x40x8cm
背面パネル
背面パネルもそうですが、あらゆるところにメッシュ素材が使用されています。
運動量が高くても、通気性は十分です。
一般的な登山ザックとは違って、背中にフレームがありません。
空荷で床に置くと、自立しないでフニャフニャなのです。
ウルトラライトなハイキングでは、おなじみのノウハウなのですが、ミニマットを背中に入れてザックを立たせることがあります。
雨蓋
内部ポケット
外部ポケット
ポケットはすべて、伸縮性の高い素材で出来ていて、物をグイッと押し込むと、しっかりと固定されます。
ランニングでは、荷物がブレないことが大切ですから。
もちろん登山でも大切なことですね。
いかにも弱そうな印象ですが、作りがしっかりしていて案外大丈夫です。
正面の巨大ポケットは、とても便利です。
無理に物を押し込んでも、すごい伸縮性で大丈夫です。
その他
とにかく全体的に、薄く軽量化重視の作りです。
●クラッシックなスタイルのトップローディングパック。
●トップのジッパー式ポケット。
●サイドのコンプレッションストラップ。
●デュアルクイックリリースコンプレッションストラップが付いたエラスティックメッシュポケット。
●調節可能なスピードフッククロージャーとギアに素早くアクセス可能なエラスティック素材のメッシュポケットを備えたウエストベルトはパックに荷物を満載した状態でもパックを安定させます。
●クラシックなベストスタイルのショルダーストラップ。
●胸部両側のエラスティックメッシュポケットは550mlのUltraFlask™ボトルが収納可能。
●快適で通気性の高い、ソフトマイクロファイバーポリエステル製のウルトラスパイアー独自のラージホールメッシュ素材を採用。
●柔らかく、しなやかなポリエステル製のバインディングが汗を素早く発散し、素肌に対しても快適性を保ちます。
●前面上部のドローコード付きオープンメッシュポケットは予備のボトルやエナジーフードを収納可能。
●拡張された前面上部のジッパーポケットは鍵やクレジットカード、小さなフラスコや貴重品を収納可能。
●Z-poles等をアクセスし易い場所に取り付けるためのボトムのショックコードアタッチメントループ。
●ショックコードとフックのポール/アックスホルダー。
●最大3Lのハイドレーションリザーバー(別売り)へのアクセスのための外部スリーブ。
●ボトムポケットにたくし込まれたレインカバー。
使い始めの当初は、生地も薄いし、どうしても物を詰め込みがちになるので、縫製が不安でした。
2、3年使用していますが、どこも壊れていません。
付属品
レインカバー
私はレインカバーは使用しませんが、最初から内蔵されています。
ボトル2本
ウルトラスパイアのUltraFlasボトル(550ml)が2本付属してきます。
実は別途購入しようと思っていたので、ラッキーでした。
このボトル、1本2,300円もしますからね。
半月状になっていて、ショルダーベルトに取り付けた時に体に沿う形になるのです。
いい具合です。
ウルトラライトテント泊縦走の装備例
今はテントもレインウェアも中に入れましたが、どちらかをフロントの収納部(水色のメッシュ)に押し込んで歩くことが多いです。
当然ですが、装備は軽量化することが前提です。
重い荷物を持つには、フレーム無しのザックは肩に負担がきてしまいますので、不適です。
7~8kgほどまでなら快適ですよ。
弱点
生地自体は薄いものの、作りがいいので耐久性は高いです。
しかし、生地の一部分を、ずっと擦り続けるようなシチュエーションには弱かったです。
一度、アイゼンを中に収納しないで、ザックの外にぶら下げて歩いたことがありました。
アイゼンと生地が擦れて、危うく穴が開くところでした。
一般的なザックの生地ならば、問題ない場面だったように思います。
油断していました。
まとめ
トレイルランの専門メーカーが、やや容量多めの軽量ザックを作ってみました。
それがエピックです。
それは、ウルトラライトやファストパッキングを心がければ、1週間ほどの縦走もこなす能力を秘めていたのです。
山では、軽量化は正義です。
私は山で走ることはしませんが、トレイルランから還元された道具や、軽量化のノウハウは、登山でも生きてきます。
重いザックから開放されて、軽快に山を歩きたいと思いませんか?
体力に余裕ができるし、楽しむ余裕が生まれるし、なにより、怪我する危険が減って安全です。
まずは、日帰り登山で使ってみてください。
無理な軽量化をしなくても、収納できるでしょう。
次に、泊りがけの登山でも使えないか、あなたの装備で工夫してみてください。
軽快に山を歩くことは、とても大きなアドバンテージなのだと、気付いていただけると思います。
手始めに、ウルトラスパイアのエピック、おすすめです。