こんにちは、寝袋!です。
温かいものを飲んだり、カップラーメンを作ったりするために、山の上でもお湯が欲しいですよね。
暖かいお湯が欲しいなら、ガスストーブを出してお湯を沸かすのが確実です。
しかし、最近は保温ボトルの性能もアップしました。
家でお湯を入れて持っていくのも、簡単でいいですよね。
今回は、保温ボトルにお湯を入れてくる場合の、ちょっとしたコツを書きたいと思います。
当たり前のことばかりですが、
「これだけ違うんですよ」
ということを、実験で検証してみました。
保温ボトルの性能差? 大切なのは使い方だ!
私の愛用保温ボトル
私が愛用しているのは、サーモスの保温ボトルです。
最近流行の「山専ボトル」とは違って、ワンタッチでフタを開けて、直接口をつけて飲むタイプです。
私はいつでもどこでも、すぐに温かいものが飲みたいので、山専ボトルのような、
「フタを開けて、コップに注いで」
というタイプは面倒で使いません。
とても便利なので、どうしてこちらが流行しないのか不思議でしょうがないです。
まあ、それはともかく、本題に移ります。
コツ1 熱湯は2度注ぐ
それでは、コツ、その1です。
家で保温ボトルにお湯を入れる時、
1度熱湯を注いで捨てて、2回めを注いで持っていきましょう。
1回目の熱湯は、ボトルの中を温めるために使うのです。
熱湯を注いでも、ボトル自体の温度が低いと、一気にお湯が冷めてしまいます。
実験してみました。
1回目、注ぐ | 96.3℃ |
出してもう一度、注ぐ | 98.4℃ |
これだけで、2.1℃違います。
「馬鹿にするな! 子供でもわかるわ!」
という人もいれば、
「たった、2℃違うだけじゃないか!」
と考える人もいるでしょうね。
でも、この2℃を馬鹿にする人は、いい保温ボトルを探す必要もないですよね。
高級品と低級品の差が、これだけで消えてしまうのですから。
コツ2 目一杯注ぐ
それでは、コツ、その2です。
お湯を入れるときは、
保温ボトルに、目一杯入れましょう!
保温ボトルの中に空気が多いほど、保温力は低下してしまいます。
冷めていくスピードが早いのです。
これも実験してみました。
実験方法
- お湯を目一杯入れた、保温ボトルの温度を計ります。
- 外気温を一定にするために、冷蔵庫の中に入れます。
3.3時間後、6時間後に、温度を計ります。
4.次は、お湯を250mlだけ入れて同じことを繰り返します。
実験結果
実験結果を表にまとめてみました。単位は(℃)です。
満杯(350ml) | 少なめ(250ml) | |
スタート | 98.4 | 98.4 |
3時間後 | 80.0 | 75.2 |
6時間後 | 64.3 | 57.6 |
これはどうでしょう?
けっこう違うと思いませんか?
私の実験前の予想より、差が出ました。6時間後に、約7℃の差です。
これも私が言うまでもなく、当たり前のことです。
家ではほとんどの人が、ボトルを満杯にして出発することでしょう。
でも、登山の途中で飲んだら、量は減りますよね。
飲めば飲むほど、冷めやすくなっていくということです。
つまり・・・
保温ボトルを山へ持っていくときは、
「タオルなどに包んで、外気にさらさないこと」は当然として、
- 一度熱湯を入れて温め、2度目の熱湯を持っていくこと
- なるべく道中で飲まないこと
をしないと、山頂でアツアツの飲み物は飲めなくなります。
せっかく高性能の保温ボトルを使うのですから、100%の性能を発揮させるように、使う方も頑張ってあげましょう。
保温ボトルの性能差なんて、使い方次第であっという間に逆転しちゃいますよ?
山頂で、少しでもフーフーして飲めますように。
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