【革新的なヘッドライト】レッドレンザーMH5「なんだこの光は!」




こんにちは、寝袋!です。

みなさん、「レッドレンザー」って知ってますか?

ポータブルライト(ヘッドライトや懐中電灯)を作っているドイツのブランドです。

私は実は2年ほど前まで知らなかったのですが、じつは世界的に評価の高い、ライト専門ブランドなんですね。

登山で使うヘッドライトは、私は、

「ブラックダイヤモンドのストームが最強」

と思い、ずっと使ってきました。

ところが、今回紹介するレッドレンザーMH5を使ってから、

ストームを山へ持っていかなくなってしまった

のです。

まだ使い始めて1年なので、評価できないポイント(耐久性・電池寿命)はあるのですが、

ブラックダイヤモンドから、レッドレンザー信者になっちゃうかも?

と感じています。

写真たっぷりで、詳しくレビューしていきます。

あなたもヘッドライト買い換えるハメになるかもね。

レッドレンザーってどんなブランド?

レッドレンザー公式サイトより

まずはかんたんに、レッドレンザーという会社のことを説明します。

「ドイツで誕生して世界中で定評ある」と先に書きました。

しかし、アウトドアで使うライトを専門に作っているわけではありません。

ハードな建設現場、危険度の高い施設(原発・プラント)、宇宙関係、防災設備といった、

「間違いの許されないプロフェッショナルな世界」

で使われるライトを作っているのです。

アウトドア用のライトは、その一部に過ぎません。

そういうブランドが、アウトドア向けのモノを作ったら・・・すごそうな予感がしませんか?

レッドレンザーMH5の詳細

私はイエロー

それでは、レッドレンザーのラインナップのなかで、登山に向いていると思うMH5というモデルを見ていきましょう。

細部を見ていきます

唯一の黄色いメインボタンだけで操作します

上部に付いている黄色い部分がメインスイッチです。

メインスイッチとはいいますが、スイッチはこれ1つだけです。

難しい操作がなくて、シンプルでとても使いやすいです。

けっこうあるんですよね、複雑な操作が必要で覚えきれないものが。

レンズの枠を回すと

ニュッと少し前に出ます

レンズの黄色いところは、90度ほど回すことができます。

回すと、レンズがニュッと前に出ます。

これは、光の照射範囲を調整するのですが、これこそがレッドレンザーMH5の特徴の1つです。

あとで詳しく解説します。

バンドの台座から外すと

単体で使えます。

ヘッドバンドの台座から、ワンタッチで外すことが出来ます。

すると単体で使えるライトになり、クリップが付いているので、ザックなどに取り付けて使うことも出来ます。

クリップは電池ボックスのフタを回す取手も兼ねています

クリップは、電池ボックスのフタを回す取手も兼ねていまして、ぐっと回すと・・・

フタが取れます

フタが取れて中の電池が見えます。

単3乾電池型充電池

中には単3乾電池型の充電池が入っています。

「これ1本で、あの強い光をあれだけ長時間出せるの?」

と不思議に思います。

公称通り94g。さすがきっちりドイツ製

重さはバンドと電池込みで、たったの94gです。

角度調整は無段階。ここから・・・

ここまで

角度調整は無段階で、よくある「カチカチッと」何段階かで調整するより便利です。

上の2枚の写真の範囲内で、どこでも止めることが出来ます。

かなりしっかりとしていて、勝手にグラグラと角度が変わることがありません。

光量は400ルーメンで、ものすごく強いです。(2020年新型モデルのストームでさえ同じ400ルーメンです)

スペックを表にしておきます。

最大光束 400ルーメン
最長照射距離 180m
最長点灯時間 35時間
充電時間 2.5時間
保護等級 IP54

使い方をくわしく

それでは、使い方を見ていきましょう

メインスイッチを1回押すたびに、

OFF⇒弱⇒強⇒OFF

と繰り返します。シンプルイズベストですね。

「あっちのスイッチで光量変えて、こっちを3秒押したら点滅で・・・」

などということがなくて、頭の悪い私でも直感的に操作出来ます。

実際、山の現場では迷って考えてるヒマはないですしね。

「あれ?強くするのってどうやるんだっけ?」

そんなこと考えながらやってられない。

これが広い状態

「レンズを回すと、ニュッと飛び出す」と書きました。

それで何が変わるかと言いますと、

狭く遠くを照らすモード

光の範囲が細く狭く、そのぶん、遠くを照らせるようになります。

つまり、

短いけれど広く⇔狭いけれど遠く

という調整が出来るんですね。

私の知る限り、こういうアイデアは今までありませんでした!

ヘッドライトの性能は、明るさと電池の持ちと防水性だけで勝負していたのに、まったく革新的なものがもたらされたのです。

ペツルとブラックダイヤモンドはどうするんだろう?

充電の仕方

USBケーブルで

充電は、付属のUSBケーブルで行います。

強いマグネットで

強いマグネットになっていて・・・

近くに行くとバチンッとくっつきます

近くに持っていくだけで、バチンとくっついて充電が始まります。

簡単でいいですし、端子がないので高い防水性能に役立っています。

光の照らし方

それでは、一番肝心な光の照らし方、見え方について説明します。

ヤブっぽい場所、開けた場所、近くの地図、という3パターンを写真で見てみましょう。

ヤブっぽい場所

まずはヤブっぽいゴチャゴチャした樹林帯での見え方です。

光量は最大で、同じ場所に立っています。

広く照らす

狭く遠くを照らす

遠くを照らしても足元見えないので、広く使いたいですね。

開けた場所

次は木がなくて開けた場所での見え方です。

広く照らす

狭く遠くを照らす

広く照らしたときは闇なのに、実は林がありますね。

これは、場合によって切り替えて使いたいところです。

手元の地図を見る

最後に、手元の地図を見た場合の見え方をどうぞ。

光量は弱です。

どうですか?これ

普通はこうなります(ストーム弱)

強くしてもこうなるだけです

驚きじゃないですか?

他のヘッドライトでは、中心部がまぶしく、周囲が暗くなっていく見え方です。

レッドレンザーMH5は全体が均一な照らし方なんですよね。

テント内で地図を見る時、目が疲れないのです。

補足
じつは赤外線の赤い光にすることも出来ます。ボタンを3秒押すと赤と白で切り替わります。

他にはないレッドレンザーMH5の長所

唯一無二

レッドレンザーMH5の長所をまとめてみます。

これまで光の強さで争ってきたヘッドライトの世界なのに、これにしかない長所があるのです。

光の照射範囲がワンタッチで変更

上で説明したように、光の照射範囲をレンズを回すという、ワンタッチ操作で変えることができるのが超便利。

そう、山では、広く見たい時と、遠くを見たい時、両方あるのです。

そのとき今までは、

光の強さだけを変えていただけ

でした。

もうこれだけで選ぶ価値はあると思いませんか?

光が均一で見やすい

地図を見るときもそうでしたが、開けた場所の写真でも伝わると思います。

光が照射範囲の中を均一に照らせる

のは他にはありません。

他はどれも、程度の差はあれ、中心部が明るく周辺が暗いです。

均一な光は、人間の目に優しく、地形の凹凸も把握しやすいです。

充電が切れても乾電池でOK

充電ケーブル

充電池は専用のリチウムイオン充電池ですが、単3乾電池型です。

これが何を表すかというと、

「充電切れたら予備の乾電池で使える」

ということです。

MH5の短所

MH5には短所もあります。

それは、光量の調整が、「強弱」の2種類しかないことです。

光量強(400ルーメン) 4時間
光量弱(20ルーメン) 35時間

それは、「強」だと4時間しか持たないということを示します。

「弱」ですと一気に弱くなります。そう、「中」がないんですよね。

これをどうとらえるか?

「強」で使って4時間で電池を変えるか? まあ、ナイトハイクしない限り、4時間持てば十分ですが。

ちなみにストームは、単4乾電池4本・400ルーメンで5時間です。

私は、そのぶん複雑な光量調整の操作がないシンプルさを評価して使っています。

まだ評価出来ないところ

また、私は使ってから1年ほど(2020年4月時点)なので、まだ評価できないところがあることを書いておきます。

もしかすると短所になるかもしれませんので。

  • 充電池の耐久性(1年では変化なし)
  • バンドの耐久性(ストームは本当にヘタレないバンドです。モンベルはダメ)

どっちがいい?レッドレンザーMH5対ストーム

長年、2モデルにわたって愛用してきたブラックダイヤモンドのストーム。

登山ガチ勢のなかでは、最強ヘッドライトの1つとして人気です。

個人的な評価を語らせてもらいます。

ストームは使い慣れてますし、これまでもずっと故障なく使ってこれた実績がありますので、

最強は、まだストーム

だと思います。

ただ、それでもMH5を山へ持っていく機会の方が多くなっています。

深夜出発のナイトハイク込みの長時間行動、吹雪いてもすぐには撤退できないハードな冬季山行はまだストームです。

ただ、

レッドレンザーMH5の使いやすさは最高

ですし、そのうち最強と言いそうな予感があります。

他モデルとの比較ポイント

バッテリー別体NEO10R(レッドレンザー公式サイトより)

レッドレンザーには、他にもモデルが多数あります。

より高級モデルのMH8や、NEO10Rなどです。

どちらも10,000円を越える価格ですが、登山に限定して言えば、

MH5以上は必要ない

と考えています。

MH8は、数種類の色の光が出せますが、登山では必要ありません。

NEOシリーズは、バッテリー別体タイプで、かさばって邪魔になりそうです。

レッドレンザーMH5まとめ

この視界を体験したらやめられない

レッドレンザーのヘッドライトMH5について解説してきました。

  • 防水性が高く
  • 軽量で
  • 充電でも乾電池でもOKで
  • 唯一無二の照射範囲変更機能があって
  • シンプルな操作性

なことに加えて、

なんといっても、すみずみまで均一の光

に驚きます。

「他社が同じような光を作り出せないなら、近い将来、レッドレンザーが独占するかも?」

そんな考えが浮かぶほど、革新的なヘッドライトです。

私が実際に使っているオススメ登山道具レビューのまとめ

2018年12月18日

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