こんにちは、寝袋!です。
パタゴニアの化繊防寒着には、いろいろな種類があります。
ナノパフから始まって、マイクロパフ、マクロパフ。
さらには、ナノエアという「行動中にも着れる」アイテムもあります。
種類が豊富すぎて、選ぶのに迷っちゃいませんか?
「いったいどれを使えばいいの?」
「自分の使い方に必要なのはどれ?」
そこで、
- 実際にどういう使い方をしているか(私の例)
- どれを買えばいいのかがわかるポイント
を書きます。
迷ってる人が決断できるように手助けできると思います。
目次
パタゴニアの化繊ウェア
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2020/01/OVRD2609.jpg)
最初に簡単に、パタゴニアの化繊防寒着の種類について書き出します。
行動中に着れるナノエアとの比較対象となりますので、フリース「R1」もついでに書きますね。
ナノパフ
パタゴニアを代表する定番の化繊防寒ウェアです。
暖かさ、防風性、軽さ、コンパクトさ、頑丈さなど、全てにおいて平均点以上の優等生。
今でもまったく問題なく、優れたアイテムです。
マイクロパフ
ナノパフをさらに暖かく、軽くしたアイテムです。
表面生地が薄めで、強度に弱点があります。
マクロパフ
マイクロパフの化繊インサレーション(防寒素材)を、もっと大量に使用したアイテムです。
その分重いですが、防寒性能はさらにアップしています。
ナノエア
上3つの「パフ系」とは違う特徴があります。
運動で発生した汗や熱を、スムーズに換気することができます。
「パフ系」は停滞中、「エア系」は行動中に着るものです。
R1フリース
ナノエアが誕生するまでは、運動できる防寒着といえば、フリースでした。
とくにパタゴニアのR1フリースは、暖かさと通気性のバランスが最高です。
私の実際の使い方
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/03/OVRA0937.jpg)
それでは、実際に私が、
「どういう使い方をしているか?」
をご紹介します。
ナノパフ
山小屋泊、テント泊、停滞中に着ます。
寒い時期の出発直後(ほんの10分か15分ほど)、着て歩くこともあります。
ザックの中にある時間が長いので、コンパクトなのが最高です。
ずいぶん長い間、愛用してきました。
マイクロパフ
これを使ってからは、ナノパフは家でお留守番になりました。
あとで詳しく書きますが、
「じゃあ、全てにおいてナノパフは劣るのか? 用無しなのか?」
と言うと、そうとも言えません。
しかし、基本的には「完全上位互換」です。
マクロパフ
私は使用していません。
マイクロパフで間に合わないような寒さの中で停滞する人や、真冬のテント泊・雪洞泊などには必要でしょう。
私は真冬のテント泊(マイナス20℃前後まで)ならマイクロパフで大丈夫です。
それ以上は行きません。
ナノエア
1年で一番寒い時期(私の場合はマイナス10℃以下)で登るときに、使っています。
「朝から1日じゅう着たまま」
というパタゴニアの言葉は、嘘じゃありません。
ただし、それより気温が高い場合は、R1フリースで登ります。
停滞中の防寒着としては、かさばりますので、素直に「パフ系」を使うほうがベターです。
ナノエアはかさばるので、ザックの中に入れるのには向いていません。
R1フリース
ナノエアでは暑いことが予想される場合は、R1フリースで行きます。
マイナス10℃以上になる場合や、激しい登りで汗をかく場合は、ナノエアでは体が濡れてしまうのです。
また、春秋の縦走などでは、1枚ザックに忍ばせていくと便利です。
簡単に選べるポイント
それでは、今現在パタゴニアの化繊防寒着で悩んでいる人は、次の選択肢で考えてみてください。
あなたが買うべきアイテム、あなたが探しているアイテムが見つかると思います。
個別に説明を見ていても、「あたたかい」「コンパクト」「軽い」という言葉は、抽象的ですよね。
私自身の経験をもとに、まとめてみました。
あなたが「使用したい環境」を考えて行くことが大切です。
行動するときに着るのか? | ||||
YES | NO | |||
真冬(-10℃)以下ですか? | 耐久性(対破れ強さ)を重視するか? | |||
YES | NO | YES | NO | |
↓ | ↓ | ↓ | 真冬の停滞などの厳しい環境で使うか? | |
YES | NO | |||
ナノエア | R1フリース | ナノパフ | マクロパフ | マイクロパフ |
選択のまとめ
最後に、アイテム別にまとめてみます。
名前 | ひとこと | |
ナノエア |
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厳冬期に行動中も含めて「着っぱなし」出来るアイテム。暑くなりすぎないように注意。環境にハマればとても便利ですが、そのぶん活躍するシーンを選びます。 |
R1フリース |
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ナノエアでは暑すぎる場合は、R1フリースが選択肢です。寒い時期以外でも、年中活躍するアイテムなので持っていて損は絶対にしません。 |
ナノパフ |
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トータルで何も不安がない防寒着です。雑な扱いでも大丈夫です。ややお安めなので、贅沢言わなければベストチョイスです。 |
マクロパフ |
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真冬の停滞やテント泊のような、かなり厳しい環境で使用する場合はこれです。でも、暖かい分かさばります。「多少大きくて重くてもいいから暖かいのがいい!」という人ならば、マイクロパフよりこれ。 |
マイクロパフ | ![]() |
上のどれにも当てはまらないなら、これです。ナノパフより頑丈さで劣る(普通は問題なし)以外、完璧です。ダウンと違って濡れにも強いし、まさにパーフェクトアイテム。超おすすめ。 |
長々と書いてきましたが、はっきり言うと、
「本格的な冬山やアイスクライミングをする人以外は、R1フリースとマイクロパフにしなさい」
ということです。
R1とマイクロパフがあれば、ほとんどの環境で大丈夫です。
日本の山なら、まず不足することはありませんよ。
私はマクロパフ以外は、すべて実際に使用しています。(ナノパフはマイクロパフに交代しましたが)
そのうえでまとめてみたのですが、いかがでしたでしょうか?
上の表のアイテム名をクリックすれば、公式サイトへリンクしています。
アイテムごとの詳しいメーカー側の解説やレビューを見れますので、そちらも参考にしつつ、慎重に選んでくださいね。
結論を書いたような気もしますが、無駄使いせず、良いアイテムを手に入れてください。