こんにちは、寝袋!です。
登山靴の靴底(ソール)が剥がれた経験ありますか?
たぶん、ほとんどの方が経験したことないのではないでしょうか。
ですから、
「自分は大丈夫でしょ」
と思いがちなんですが、いつその時が来るかわからないし、防ぐのが難しいトラブルです。
私は年間たくさんの登山者と知り合いますが、じつは毎年一定確率で起きているんですよ。
靴底が突然剥がれてしまったとき、ちょっとした準備があれば対応できますので、
- 登山靴のソール剥がれに準備しておくべきもの
- 現場で登山靴を応急修理する方法
を紹介します。
登山靴の修理、やり方わかっていれば大丈夫、ちゃんと歩いて下山できます。
目次
登山靴のソール剥がれの実態
経験したことないでしょ?
たぶん、ほとんどの方が靴底の剥がれなんて経験したことないと思います。
でも、気をつけていても誰かに起きてしまうロシアンルーレットのようなトラブルなんです。
いつも・どこかで・誰かの・靴底が剥がれているのです。
いきなり全部取れます
登山靴の靴底はたいてい、「いきなり」「全部ごっそり」剥がれてしまいます。
詳しい原因はここでは省きますが、靴本体と靴底をつなげている部分が劣化してしまうんですよ。
少しずつ剥がれてくれば運良く気づくかもしれませんが、いきなりベロっといっちゃうから困りもの。
気づかない場合も多いです
案外気付かずに歩いていってしまうので、上の写真のように登山道に残っている場合も多いです。
「ありゃー?なんか歩きにくいと思ったら、登山靴の底がない!」
残すのは足跡だけにしたいものですね。
現場で応急修理するおすすめ準備2つ
ソール剥がれはなんとかして現場で直して、無事に下山しなければいけません。
そこで、そのための準備として2つオススメします。
それぞれを使った具体的な修理方法は後述します。
ナイロン結束バンド
まずはご存知、ナイロン結束バンドです。
いろいろなサイズで売られていますし、登山靴だけじゃなくテントやザックなど山では便利な修理道具なので、いつもザックに入れておくといいですよ。
軽いですし邪魔になりません。
自己融着テープ
次は自己融着テープ。
これは知る人ぞ知る便利アイテムで、粘着力のないゴムテープです。
粘着力はないのですが、このテープ同士が触れたところだけ、一体化して接着状態になるというすごいヤツ。
詳しくは下の記事をどうぞ。
結束バンドでソール剥がれを修理する方法
それでは、結束バンドで登山靴のソール剥がれを修理する方法を、手順を追って説明します。
まずは登山靴の土踏まずの部分から、「甲」と「かかと」へ2箇所締めましょう。
甲のほうはいいのですが、このままではカカトのほうが簡単にズレて動いてしまいます。
そこで・・・
カカトの方へ回した結束バンドに、さらにもう1本結束バンドを繋いで、甲の方へ回して固定しましょう。
これでカカトの結束バンドがずり落ちず、しっかりと固定されます。
さらに、つま先の部分に1本結束バンドをしましょう。
合計4本、これで完璧です。
必ず、土踏まずのところを利用するのがコツです。
ここは直接地面に触れにくいので、摩耗して結束バンドが切断してしまうのを遅らせることができます。
また、固定しやすくもなりますよ。
自己融着テープでソール剥がれを修理する方法
自己融着テープを使う場合も、基本的な掛け方は同じです。
自己融着テープは長さも自由自在ですし、なにより、
素材自体がゴムなので靴底に近い感触
なのが長所です。
いずれかどちらかを準備すればいいですが、自己融着テープはどんなものか下界で使ってみてからのほうが良いでしょう。
仮に結束バンドを持参することにしても、日常生活でも便利なテープなので、無駄にはなりません。
準備なければ修理不可能ですよ
道具なしで修理は不可能
登山靴のソールが剥がれると、道具なしで修理することは不可能と言っていいでしょう。
帰ってしまえば、用品店に修理依頼するなり、引退させるなりすればいいのですが、問題は下山するまで。
ソールを直せるかどうかは、すべて準備次第です。
登山が台無し
登山靴のソールが剥がれると、その日の登山は台無しです。
修理できれば、場合により登山を続けることは可能ですが、基本的には無理せず帰るべきでしょうね。
登り続けるための手段ではなく、無事になんとか下山するための手段としてご理解くださいませ。
他のトラブルにも対応できます
今回ご紹介した2つのアイテムは、登山靴のソール剥がれに便利なのはもちろんですが、応用範囲が広い便利なものです。
アイデア次第で使い勝手の良いものですから、ザックに忍ばせておくといいですよ。
自分はもちろん、山で困っている人を助ける場面がきっとあるでしょう。
大げさなものは持っていけないですが、こんな軽いもので邪魔にならないもので登山靴を直せるのですから、みなさんぜひ準備してみては?
⬇結束バンドは25cmくらいあると使いやすいです。