こんにちは、寝袋!です。
登山者のみなさん、愛用のザック、洗ってますか?
私は、普段山から帰ってきたら、土などの汚れはタオルで拭うくらいです。
「多少汚れても、登山用だからしかたがない」
と思っています。
でも、ときどき、自分のザックからプワ~ンと臭ってくることがあります。
テントや山小屋では気付かないのですが、バスや電車や車の中では、
「あちゃー、けっこう臭いわ」
と気付かされるんですよね。
臭いの最大の原因は、自分の汗をたっぷりと吸い取っていること。
今回は、私がいつもやっている「ザックの簡単な洗い方」を紹介します。
洗濯機も使わないし、金属フレームや部品も外しません。
面倒くさいことはさけて、とにかく簡単にザックを洗いたい人は、どうぞ参考にしてみてください。
目次
ザックは洗ったほうがいいです
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土、草木、そしてなにより汗
そもそもですが、ザックを洗ったことがない人もいるでしょう。
「多少汚れたり臭くてもなんだ!オレは山へ行くんだぞ」
という考えも、まあ、ありますよね。
でも、ザックはやっぱり洗ったほうがいいです。
なぜなら・・・
汚れが落ちる
化学繊維や樹脂は、汚れをそのままにしておくと劣化が早いみたいです。
登山靴にも言えるのですが、汚れを落とすことは、寿命が伸びることになります。
臭いがとれる
ザックのウエストベルトや背中の当たるパッドは、分厚いスポンジで出来ています。
そう、たっぷり吸い込んだあなたの汗は、染み込み、たまり、乾燥します。
考えただけで、臭くなってくるような気がします。
洗って臭いを取れば、自分も気持ちいいし、なにより周囲の人が助かるでしょう。
傷みがわかる
ザックを洗って乾燥するまで、何度も何度もザックを触ったり、観察したりします。
すると、案外傷んでいるのが目に付きます。
擦れて薄くなったところ、切れそうなところ、穴、など。
「あれ、お前、こんなとこ傷んでたんだ」
と発見があります。(ひどいときは修理しましょう)
面倒くさがりな私の「ザックの簡単な洗い方」
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山小屋でわかるくらいだと、かなり悪臭をまとってる証拠かも
さて、私はかなり面倒くさがりなので、ザックは年に1回(まれに2回)しか洗いません。
シーズンの変わり目に洗うようにしています。
夏山用縦走用ザックは冬の入口に、冬山用ザックは春に、という具合です。
そんな私の洗い方は、一般に言われる注意点をけっこう無視して、簡略化しています。
洗濯機は使いません
洗濯機は使いません。手洗いです。
「使ったほうが楽なんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、洗濯機を使うためには、フレームやパーツを外して分解しなくてはいけません。
フレームやパーツは外しません
これがまあ、面倒なんです。
ザックによってはかなり時間がかかりますし、分解できないものもありますからね。
そこで私は、
- フレームやパーツはすべてそのまま
- バスタブに漬け込み
- ただ愚直に手洗いし
- 自然乾燥
させています。
失敗がなく、壊れることもなく、分解・組み立ても不要で、とにかく簡単でシンプルな方法です。
ザックの洗い方手順を見ていきます
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バスタブに入れるとけっこう大きい
それでは実際に私が洗っていくのを写真に撮りましたので、順番にどうぞ。
洗う前にやること
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中身をからっぽに
洗う前にやっていくべきことがあります。
- 中に入っているものをすべて出す
- ファスナーをすべて開ける
ザックってポケットが多いので、忘れ物が無いようにしましょう。
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確認ついでにファスナーは全開
それでは、お風呂場へ行って洗っていきます。
お風呂場へGO
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お湯シャワーをかけていきます
バスタブに放り込んで、シャワーでお湯を掛けていきます。
水よりもお湯のほうが落ちますし、冷たくなくていいですよ。
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背面(パッド側)を下にしてお湯に漬け込みます
お湯をたくさん入れても、ザックは浮いてきます。
私は10cmほどためたら、ザックの背面(パッド側)を下にして、溜まったお湯に漬け込み放置します。
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この時点ですごいことに(笑) ハイマツもどこかから出てきました
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気のせいか、湯気が臭い気がします。
私は10分ほど漬け込みますが、気の長い人はもっと漬け込んでもいいかもしれませんね。
汚れたお湯を見ると「うわっ」と思いますが、案外気持ちいいものです。
「今年もいろんな山を歩いたなあ」
と、感傷にふけり、遠い目をしながら待ちましょう。
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バスタブのお湯を流し、手洗いしていきます
バスタブのお湯を捨てたら、次は手洗いしていきます。
私は古くなった台所スポンジ(愛用のタコ)と、台所用中性洗剤でゴシゴシしていきます。
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ただただゴシゴシ。力は入れなくてもいいですよ
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ウエストベルトや背面パッドが最重要地点です
汗を吸い取っている分厚い部分、つまり、ウエストバンドや背面のパッドだけは、入念に洗います。
先程バスタブに漬け込んだときも、ここの成分をきれいにしたいからです。
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タコ、いい仕事しています
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バンド類も汚れやすいので洗います
ザックにはバンドがたくさんついていますが、ここも手でたくさん触るところなので、洗いましょう。
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洗剤で洗うとまた水が濁ります
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砂も出てきます
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金属のフレームはそのままで洗っています
メーカーの説明では「洗うときは金属や樹脂のパーツを外して」と書いてあります。私にはその理由がよくわかりません。
おそらく、「洗濯機で回す時には壊れちゃうので」ということだと考えています。
手洗いは優しいので、なにも分解する必要はないと思います。
理由は他にあるのかもしれませんが、少なくとも私は20年問題なしです。
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湯気で曇ってますが、何度かすすぎます
洗い終わったら、何度かすすぎましょう。
洗濯洗剤ではなく台所用中性洗剤なので、繊維の劣化は問題ないのですが、それでもきれいにすすぎたいものです。
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しばらく風呂場で水切りします
洗い終わったら乾燥させますが、まずは風呂場で水を切りましょう。
ザックを乾燥させよう
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じっくりと陰干しします
都会の人なら、お風呂場やベランダに吊るして、自然乾燥させましょう。
私は田舎なので、外の物干し竿に吊るして干します。
洗濯機で洗う人は、脱水も出来るので多少時間は短くなるでしょう。
私は手洗いなので、乾燥もじっくりと時間をかけて放置します。
ここで注意点が一つ。
ザックを背負っているときは雨ですぐに浸水するのに、干すときは案外ずっと中に水分が溜まっています。
入りやすく出ていきにくい、困ったものです。
これは、洗濯機で脱水しても案外残ります。
ポケットなどを何度かひっくり返して、水を出してから乾燥させましょう。
乾燥した後にやるべきこと
あと、ザックを洗って乾燥した後に、1つだけオススメしたいことがあります。
比較的新しいザックでは、しなくても大丈夫だと思います。
それは、ファスナーにシリコンスプレーをしておくことです。
ファスナーの固着や、動きづらいのを解消したり、予防したりしてくれますよ。
気になる人は参考にしてください。
ザックがきれいになりました
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きれいになった・・・かな?
乾燥が終わって、ファスナーを締め、完成です。
色鮮やかに、きれいになった気がします。
なにより、嫌な臭いがしなくなっているのが最高です。
ザックはよほどのことがないかぎり、なかなか壊れません。
少し補修を加えるだけで、何年も何十年も使えます。
だからこそ、時々はこうやって洗って、きれいにしてやりたいものです。
面倒くさがりな私が、年に1回だけ、しかも簡単にシンプルにやっているザックの洗い方をご紹介しました。
「なーんだ、分解とかなしでこんな簡単に出来るなら、自分もやってみよう」
そう思った人は、ぜひやってみてください。
山へ行けない平日や、雨の日のひまつぶしにいいかもしれませんね。