こんにちは、寝袋!です。
中学生の頃から視力が悪くなって、それからずっとメガネと一緒に生きてきました。
メガネは近視の自分を助けてくれる素晴らしいものですが、そのぶん不便さも与えてくれる諸刃の剣です。
お風呂に入るとき、プールで泳ぐとき、おしゃれしたいとき、
「不便だなあ。こんな苦労するなら、もっと視力に気をつければよかった」
と思いながら過ごしてきました。
ところが、登山を始めると、もっと不便になりやがった!
「メガネ使用者は、一流の登山者にはなれないかも・・・(おおげさ)」
そう思いながらも頑張ってきましたので、かなり解決できたように思います。
メガネで登山するときの、いろいろな憂鬱や問題、そしてその解決法を語ります。
すべてのメガネ登山者仲間に、幸あれ!
目次
メガネが曇る
メガネを使うことの、最大の問題点!
日常生活では、お風呂に入るときや、温かい部屋に入ったときだけ気をつければいいことでした。
ところが登山では、自分の吐く息で、メガネが曇ってしまいます。
晴れた夏山ならばそんなことないのですが、寒くなったり、湿気を帯びてきたり、ゼーゼーと吐き出した空気が、そのままメガネのほうへ上昇してきて曇っちゃいます。
そう、メガネは「辛い時に、もっと辛くしやがる」のです。
バラクラバをすると曇る
寒い時期の登山では、バラクラバ(目出し帽)を使います。
これが、まあ最悪です。
口から出た吐息が、逃げる場所がないので、鼻の隙間を通過して全部メガネの方へ集中してきます。
- 通気性のよい素材
- 鼻のところだけ下向きに換気口
- 口元には細かい通風孔
そんなメーカーの工夫や宣伝文句は、焼け石に水です。
頑張って対策してくれるのはありがたいのですが、「少し曇っても、めっちゃ曇っても一緒」なんです。
「これもダメだったか・・・」
完璧な対策を夢見つつ、メガネ登山者は何度泣かされてきたでしょう。
私の解決法は、パタゴニアのR1フーディーでした。
このフリースのフードは、ピッチリと顔に密着するので、空気が上に上がってきません。
通気性が良くて、口の部分から空気が抜けていくので、それがいいんですね。
ただし、口元の内側はそのうち濡れてきて、冬だと凍ります。
しかし、メガネの曇り防止という意味では、今のところこれで解決できています。(妥協と言ったほうがいいかな)
「バラクラバ買うより、これでいいや」
って感じでしょうか。
パタゴニアさん、ぜひ、R1素材でフェイスマスク作ってください!
ゴーグルをすると曇る
冬に視界を確保するものとして、ゴーグルがあります。
ところがこのゴーグルも、メガネ使用者にとっては「視界確保」にはなりません。
顔の皮膚から発生した蒸気がゴーグル内にたまって、ゴーグルが曇るのです。
メガネがない人でも曇るのですが、メガネ使用者の場合、ゴーグルも曇ってメガネも曇ります。
曇りのダブルパンチです。
ただ、このゴーグルに関しては、登山者の間では曇り問題は解決されています。
SWANS 634-XED<2020>〔スワンズ スキーゴーグル〕
SWANSの販売している電熱ゴーグルがファイナルアンサーとして定着しているのです。
バッテリーでレンズ自体を発熱させ、曇りを除去するという画期的なアイテムです。
これ以前の換気ファンなどではダメだったんですが、これで一気に解決しました。
オンリーワンです。
ゴーグルを曇らないようにする熱が、メガネの曇りも防いでくれます。
雨風で視界が奪われる
雨、ガスは天敵
自分の吐息で曇らなくても、メガネは雨やガスで曇ってしまいます。
真っ白いガスの中や、風混じりの雨の中を歩いていると、どんどんメガネの視界が奪われていきます。
これが、拭いても拭いても意味がないので、結局はそのまま歩き続けることになることが多いです。
キャップが大活躍
冬ならばゴーグルをすればいいのですが、夏はそんなもの着けたくありませんよね。
私は未だに解決できていませんが、多少はマシになる「基本的な対策」があります。
それは、キャップをかぶることです。
これは、水滴が細かいガスでは意味がありませんが、水滴が大きくなればなるほど効果的に防げます。
上の方から落ちてくる水滴を、キャップのツバが防いでくれますからね。
登山では、ハットやキャップ、いろいろなスタイルの帽子がありますが、メガネ使用者はキャップを強くオススメします。
注意!下手に拭いちゃダメ
そうそう、地上では絶対にしないのに、登山ではついやってしまうミスがあります。
それは、視界欲しさについティッシュやハンカチでメガネを拭くことです。
登山では、知らないうちにメガネにほこりが付いています。
「あー見づらい」
と思って、曇りを適当に拭こうとしてはいけません。
あっという間に傷が付きます!
ビショビショに濡れていれば比較的大丈夫なんですが、中途半端な濡れのときが危険です。
ついやってしまうんですよね。
私はレンズに傷をつけるのは、いつも山です。
サングラスが作りづらい
メガネ登山者が困ることの1つが「サングラスが作りづらい」ことです。
地上では、ただの度付きサングラスを作ればいいだけですが、登山で使うスポーツサングラスは簡単には作れません。
スポーツサングラスとは?
スポーツサングラスとは、レンズのカーブが大きいものです。
スポーツ選手がよく着けているあれです。
登山では、正面からだけではなくあらゆる方向から紫外線が入ってくるので、普通のサングラスではよくありません。
顔のカーブに沿って、なるべく隙間が出来ないものが必要です。
スポーツサングラスで度入りを作る場合
ところが、スポーツサングラスのレンズはカーブが大きいので、専門メーカーじゃないと、とても歪みが大きくなってしまうのです。
きれいに見えるのは真正面だけ、視線を横向きにすると、景色がグニャグニャです。
そして、専門メーカーに注文すると、これがまたバカ高い!
私も作りましたが、普通のスポーツサングラスに、3万円ほど追加したような記憶があります。
参考に読んでみてください。
オーバーサングラスも最近は格好良いです
サングラスに何万円も掛けたくない場合は、まずはオーバーサングラスはいかがでしょう?
オーバーサングラスとは、眼鏡の上からスッポリとかぶるような大きめのサングラスです。
数千円で買えますし、最近はデザインが良いものが増えてきて、格好いいですよ。
人と会話する時など、さっと外せるのが長所です。
度付きサングラスの場合、外してから普通のメガネに変えないと、相手の顔も見えませんからね。
個人的には、サングラスのまま会話をするのは、相手に失礼だと思っています。
予備メガネが必要
メガネ登山者には、予備メガネが必要です。
「え? 持っていかない?」
もし落としたら
登山でメガネを失くすって、じつはとても多いんですよ?
ちょっと転んだだけでメガネがどこかへ飛んでいくのって、結構あるトラブルですよ?
そこから裸眼で帰れる人はいいのでしょうが、私のようなド近眼は無理ですね。
寝る時に壊してしまう恐れ
また、寝るときにはメガネを外しますが、テントや山小屋で、自分のメガネを確実に守り通さなければいけません。
テント内では寝返りなどで自分で壊したり、山小屋で踏まれて、壊れても、
「すみませーん」
って言われて終了です。
仮に弁償してもらっても、それは帰ってからのお話ですからね。
私の解決法「2つ入るメガネケース」が便利です
そこで私がオススメなのは、メガネが2個入るメガネケースです。
予備のメガネを入れておいて、寝るときは外したメガネも入れます。
2つで1つのケースで済むので、荷物が増えないのがオススメポイントです。
メガネ登山者に幸あれ!
「コンタクトレンズに変えようかな?」
「レーシック手術しようかな?」
そう考えたこともきっとあるでしょう?
私もそうでしたが、今でもやっぱりメガネなのは、みなさんそれぞれ考えた結果なんですよね。
私達、ずっとメガネと一緒に生きていくしかないのです。
登山靴が変わっても、ザックが変わっても、もしかするとメガネは変わらない相棒かもしれません。
失ってしまったクッキリビューを与えてくれる相棒なのに、時には私達を苦しめるツンデレな相棒です。
とくに、山では、ね。
私と同じように苦しみ、悩んで、苦労している「メガネ登山者」の仲間に、少しでも参考になればとまとめてみました。
お役に立てれば嬉しいですし、もっと良い方法を知っている人は、ぜひ教えて下さい。
メガネ登山者に幸あれ!