こんにちは、寝袋!です。
スマホって本当に便利になりました。
登場した直後は機能(アプリ)も少なくて、電池も長持ちせず、山では信頼できるものではありませんでした。
現在では、バッテリーは長寿命になったし、GPSは正確になったし、ログも取れるし、防水ですし、予備バッテリーだって小型化されたし、カメラだって超優秀。
「スマホあるから地図っていらないですよね?」
そういう人も多いのではないでしょうか?
「いやいや、それでも地図は必ず持ちましょう」
なんて言うと、
「え~?今はスマホでこんなことも出来ますよ?知らないんでしょ?」
とバカにされて笑われる始末(笑) 悔しいので、
「私だってスマホは使いこなしてますけども・・・」
なんて、余計な前置きするという情けない状態に。
スマホが便利なのは認めつつ、それでも、
スマホとは別に地図は持ちましょう!
目次
登山でのスマホの活躍っぷり
ほんの十数年前までは、スマホなんて一部の方だけが持ってて、
「私は電話できれば十分だからガラケーでいいな」
と公言していた人が多かったですよね。
下界ではスマホが普及しても、まだまだバッテリーの持ちも悪く、GPSの精度も悪くて、山で使う人は少なかった印象です。
ところが、今はスマホを持たずに下界を歩いている人は皆無、登山でさえもスマホが必須装備に入る時代になりました。
GPSは専用機と比べて劣らないくらい正確ですし、バッテリーは長持ち、登山用アプリもとても充実しています。
下山後のSNSとの連携も、スマホだとスムースでしょう。
スマホあるから地図いらないですよね?
無料で使えるGPSアプリ、地形図アプリ、天気情報はもちろんのこと、花の名前、山の名前、星座の名前などなど、スマホは本当に便利です。
みなさんもいろいろと便利に活用されているんじゃないですか?
そうすると湧いてくる考えが、
「スマホあれば地図なんていらないんじゃね?」
という疑問。
入門書読むと「絶対に地図持ちなさい」なんて書いてあるけど、それはもう時代錯誤でしょ?
「地図?持ってますよ?スマホに入ってます」
そういう人も多いのではないでしょうか。
地図は必ず持ちましょう
でもみなさん、やっぱり紙の地図は持ちましょう。
私の考え(怒られるかな?)ですが「地形図&コンパス」とまでは言いません。そこまでやると結局準備するのが億劫になってしまいますから。
「山と高原地図」とか「コースガイド書の地図のコピー」でいいと思います。
そして、スマホも利用してください。
どっちが正しい、どっちかを選べじゃなくて、
「スマホも便利に利用しつつも、地図も持つ」
のがいいと思います。
下にその理由を上げてみますので、読んで考えてみてください。
「自分で使う場合」「他人に使う場合」の2つに分けて書きました。
案外、自分で使う場面は想像していても、他人に見せる場面って抜け落ちているんじゃないかなと思います。
地図があったらいい理由「自分で使う場合」
まずは「自分が使う場合」として、地図を持ったほうがいい理由を並べていきます。
スマホは壊れる
スマホは精密機械なので、壊れる危険性があります。
ヘッドライトなどのシンプルなものでもなく、高価なものですから予備も持てないのが一般的でしょう。
落とした! 浸水した! 液晶が読めなくなった!
山ではとってもデリケートで繊細な道具だと思います。
そして、壊れると地上に帰らない限り、直ることはまずないですよね。
そして、直らない限り、まったく役に立たなくなるのがスマホです。
オール・オア・ナッシング。
スマホは電池がなくなる
スマホはコンピューターですから、電池がなくなると動きません。
予備バッテリーは持つ人が多いでしょうが、それでも無くなってしまえば使い物にはならなくなる危険をはらんでいます。
便利すぎるのが災いして、GPS・時計・SNS・カメラなど、使用頻度も増え気味です。
つまり、何かで使いすぎると、他の機能をも圧迫してしまうことになってしまいます。
全体像が把握しやすい
スマホで地図を見ると、拡大や縮小が簡単に出来て便利です。
でも、画面は小さいので、パソコンで見るようにはいきません。
一番困るなと思うのは、ルートの全体像が一瞬で見えないことです。
ルートの全体が画面に入るように縮小すると、小さな等高線や地名やマークが画面から省略されるので、ルートを見ているというよりも「ただのグニャグニャした線」にしか見えません。
スマホは、細かい情報はそのままに、広い範囲を見るのが苦手。
紙の地図はそれができちゃうんですよ。
想定外のルートを通れる
スマホはネット環境がないと地図がダウンロードできませんので、事前ダウンロードして使う場合も多いでしょう。
ところが、そうするとエスケープルートを選んだりするときに、地図がないという心配があります。
あらかじめ広い範囲の地図をダウンロードしておくことで対策できますが、想定外というのは起きるものです。
寒さに弱い
電池のことにも通じますが、電気機械は寒さに弱いです。
冬山ではバッテリーのもちは短くなりますし、タッチパネルも凍ってしまってうまく操作できない場合があります。
また、冬山グローブ&かじかんだ指で操作するのは、慣れていても結構厳しいものなんです。
予備として
以上、いろいろな事情でスマホが役に立たなくなる瞬間はきっと経験するはずです。
そのときに、ポケットに紙の地図が予備として入っているかどうか?
スマホは便利で機能が集約されている反面、「ダメなときは全部がダメになる」ことを肝に命じておくのがいいですよ。
下手するとあなたの生命を左右するかもしれません。
地図必須な理由「他人に使う場合」
次に、案外気にしない人が多いと思うのですが、「地図を他人に使う場合」も考えてみてください。
地図を見るのはあなた自身だけじゃありませんよね?
他人は見慣れない画面
山用の地図アプリが充実してきて、どれも使いやすくなっていると思います。
でも、他人のスマホの画面って、意外と見づらいと思ったことありませんか?
youtubeで動画見るのや、LINEの画面は同じかもしれません。
でも、ちょっとボタン配置が違ったり、画面のコントラストや色合いが違うだけなのに、途端に画面が見づらく操作もわからないことって日常生活でもありますよね。
使ったことのないアプリだと「うーん」と首を傾げてしまいます。
「ほら、今ここだから、こっちへ行ってもうすぐでしょ?」
なんて同行者に見せても、同行者にとっては見づらくて、
「あーそうなんだ。あなたにまかせるわ」
と適当に答えるしかない、そういうシーン見てきました。
他人に見せるとき、他人に理解してもらいたいときは、やっぱり紙がいいと感じます。
地図は貸せる
あと、紙の地図は他人に貸すことが出来ます。
「私はわかってるから、よかったらこの地図持っていっていいですよ」
なんて困ってる人に貸せるのは、紙の地図だけです。
スマホ、貸せませんよね?
まあ、あなたが「他人に地図を貸して助けてあげる必要はない」といえばそれまでなのですけども、助けてあげたい状況と、いつかきっと出会うはず。
トラブルであふれているのが、山という場所なんです。
地図は必ず持ったほうがいいですよ
勘違いしないでほしいのは、
「スマホで地図なんてふざけてる! 地図ぐらい持ちやがれ!」
というのではありません。
スマホの便利な機能を使って山を登るのに役立てるのは、良いことだと思います。
ただ、「予備として紙の地図を持ったほうがいいですよ」と言いたいのです。
使わずに終われば、それに越したことはないです。
紙の地図なんてたいした重さでもないですし、ザックの雨蓋とかポケットに入れて、そのせいでバテたなんてこともないはずです。
私は今でもスマホとは別に地図を必ず持ちますし、GPSだって専用端末を持っていきます。
きっとどれだけスマホが強く信頼感が出ても、それは変えないと思います。
みなさん、地図を予備で持ちましょう。
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初心者以外でも、きっと知らないことあります。