こんにちは、寝袋!です。
ガレ場とザレ場って、なんでしょう?
山を歩いていると、いつかは避けては通れない、嫌~な難所です。
どちらも斜面に小さな石が転がっている地形なんですが、違いはどこなんでしょうか?
詳しく解説します。
また、どちらも歩くときには注意が必要なので、歩き方のコツなどもお話します。
いろいろな、ガレ場ザレ場の写真もたくさん紹介します。
名付けて「ガレザレ写真集」(そのまんま)!
「こんなところ、歩きたくない!」
と思ってしまうから、見せないほうがいいのかな?
目次
ガレ場とは
ガレ場とは、拳より大きい石が、ゴロゴロと斜面を覆っている斜面のことです。
「あそこ、けっこうガレてるから気をつけて」
なんて言います。
小さな石が積み重なっていて、固定されているわけではないので、歩きにくい難所の1つです。
ザレ場とは
ザレ場とは、ガレ場より細かい小石が覆っている斜面のことです。
ガレ場は登山靴を乗せる石を選んで歩く感じですが、ザレ場はたくさんの小石の上に登山靴の一歩が乗るイメージです。
しっかりとした足場ではないので、
- ズルズルと滑る
- 急斜面では「3歩進んで2歩下がる」状態となる
体力を奪われる嫌な場所です。
ちなみにこれは岩場
それではこれはガレ場なのでしょうか?
これくらい大きくなると、一般的には「岩場」と呼びます。
ただ、ガレ場との区別は曖昧で感覚的なものです。
「両足で立てるような、腰掛けられるような大きい石が積み重なっている場所」
を岩場と覚えてください。
ガレ場を歩くときの注意点
ガレ場は、歩くときにいくつか注意点が必要です。
一歩一歩を確実に
ガレ場はランダムに積み重なった石で出来ています。
ですから、一歩一歩確かめるように、そっと足を置くように歩くようにしましょう。
安定して動かない石もあれば、グラグラと揺れているような石もありますからね。
といってもある意味、山登りの歩き方の基本といってもいいでしょう。
ですから、普段から正しい歩き方をしていれば、とくに変える必要もないのですが、
浮石に注意しよう
ガレ場でとくに注意が必要で、怪我の原因になるのが、浮石(うきいし)です。
上の絵で、茶色い石は安定していても、赤い石は不安定です。
- 石の上にひっかかっているだけ
- 平らな斜面にポツンと単独で転がっているだけ
そういう石を、浮石といいます。
浮石は、乗った途端にゴロリと転がって、転んだり捻挫したり危ないのです。
前の人の落石にも注意
ガレ場では、自分だけじゃなくて前の人にも注意しなければいけません。
前の人が浮き石を転がしてしまって、落石となって襲ってくる可能性があるからです。
足元に集中している時間が長いので、気付かないうちに頭にゴッチンは嫌ですからね。
ザレ場を歩くときの注意点
私も含めて、ガレ場より嫌だと思っている人が多いのが、ザレ場です。
砂利の山を登り下りすることを想像してください。
登りはアリ地獄のように
ザレ場は、登るときに体力を消耗します。
足を置いてもズルっと滑り落ちる感覚で、
「3歩進んで2歩下がる」
とまではいかなくても(そういうところもあります)、なんだか前に進まないんです。
つま先で蹴るように歩くと、ただ小石を後ろに蹴飛ばすばかりなので、
足をフラットにそっと置くように
登ったほうが楽です。
下りはズルズル滑って尻もち
登りは疲れるだけですが、ザレ場の下りは危険です。
小石がコロのようになって、登山靴は全然グリップしません。
ビブラムだとかそういうのは関係なし!
滑るので、人はついつい後ろに荷重がかかって、絵のようにへっぴり腰になってしまいます。
後ろに荷重がかかると、余計に滑ってしまうのがやっかいなところ。
スキーをする人はよくご存知でしょう。
一発気合を入れて、前に倒れるような姿勢になると、滑りにくくなります。
後傾姿勢⇒滑る⇒さらに怖い⇒さらに後傾姿勢⇒さらに滑る
という悪循環を、
前傾姿勢⇒滑りにくい⇒怖くない
という好循環にすることがコツです。
がんばって。
ガレ場とザレ場の写真集
「がんばって」と言っておいてなんですが、各地のガレ場とザレ場の写真集をお送りします。
どれも一般登山道で、メジャーなコースです。
山登りを続けていったら、いつかは出会ってしまうかもしれない場所です。
そんなときに、ちゃんとした歩き方を出来るように、簡単なところから意識して身につけてください。
では、始まり始まり。
最後の3枚の写真は、じつはもう通行止めで歩けません。
少し前まで一般コースだったのが信じられませんね(笑)
ガレ場もザレ場も、広くても怖いのに、細くなると本当に怖いです。
私は大っきらいです。
ガレ場とザレ場に出会ったら
ガレ場もザレ場も、いつどこの山で出会ってもおかしくありません。
低い山でもありますし、初心者向けの山でも、突然出現してドキッとすると思います。
地図を見ても鎖場などが危険と書いてありますが、そんなのよりよっぽど、いやらしいものです。
有名な鎖場より、名もなきザレ場。
怖くて当たり前、慎重になって当たり前、慎重に歩くに足る難所です。
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