こんにちは、寝袋!です。
登山用のストックでメジャーなブランドというと、どこを思い浮かべますか?
一番有名なのが『LEKI(レキ)』ではないでしょうか?
押しも押されぬナンバーワンブランドです。
しかし、私は現在のLEKIには、致命的欠点があると思っています。
正直言えば、
「どうしてみんなLEKI使うの? これに不満を感じないの?」
と不思議に思っています。
私がそう思う欠点について書きますので、使っている人は考えてみてください。
LEKI(レキ)について
LEKI(レキ)は、スキーや登山用のストックを作っている、世界的なブランドです。
正確にはわかりませんが、おそらくシェア№1だと思います。
どこの業界もそうですが、ナンバーワンブランドという地位を確立してしまえば、
「LEKI買っておけば問題ないでしょ?」
という定評になります。
他のブランドと同程度(もしくはちょっと悪くても)のモノさえ作っておけば、売れ行きはナンバーワンになります。
さらに、LEKIのストックは高いです。
他のブランドで2万円程度のカテゴリーのものが、LEKIだと3万円します。
このことは、後述しますので、覚えておいてください。
問題はSPD2(スピードロック2)にあり
さて、私が思うLEKIストックの致命的欠点は、中級~最上級グレードまで使用されている固定方式、
SPD2(スピードロック2)
にあります。
SPD2は、レバー式の固定方式ですが、これが、
調整してもすぐに緩んでしまう
のです。
「危なっかしくて使ってられない!」
のです。
SPD2の詳細
私はずっとブラックダイヤモンドのストックを愛用しています。
それが、なんの気まぐれか、LEKIのストックを買ってみたのです。
買ってみなければ、この欠点に気づくこともなかったでしょう。
私も「LEKIはナンバーワンだ」と疑っていませんでしたから。
赤いレバーを持ち上げるてストックの長さを合わせ、レバーを倒すことでストックを固定します。
レバー式の場合、固定力の調整が大切になってきます。
- 強すぎるとレバーの倒し込みが硬い。
- 強すぎると(無理にレバーを倒すので)固定具自身が壊れる
- 弱いと、ストックの固定が不十分で危険
だからです。
その調整は、SPD2では写真のクリアー樹脂のダイヤル(ナット)で行います。
道具がなくても、指で回すだけなので、いつでもどこでも調整できます。
ちなみにブラックダイヤモンドは?
それでは、比較のために、ブラックダイヤモンドの固定方式を見てみましょう。
同じようにレバー式で、ブラックダイヤモンドは「フリックロック」と呼びます。
フリックロックは、とてもシンプルな構造で、調整はネジの締め付けで行います。
ドライバーがないと調整できません。
どうしてダメなのか?
これだけ聞くと、
「調整が簡単なLEKIのほうがいいのでは?」
と思うかもしれません。
たしかに、調整の簡単さ、利便性はLEKIのほうがいいです。
問題は、
クリヤーのダイヤルがすぐに動くので、調整が狂ってしまう
ことなのです。
指で簡単に回るので、ストックを伸ばしたり収納したりするときに、どこかに触れてダイヤルが回ってしまうのです。
「あれ? さっきまでちょうど良かったのに・・・」
と、気づかぬうちに緩んでいて、ダイヤルで調整するハメに。
注意が足りないと、体重をかけた時に縮んでビックリです。危ない。
レバーをロックしている時は緩みません。レバーを起こして長さを変える時に緩む可能性があるのです。
そもそも、そんなにこまめに調整する必要はないのです。
私はブラックダイヤモンドのストック、買ってすぐに調整して、10年で1回か2回しか調整していません。
しかも確認のためにやっただけ。
だって、よほどのことがないと緩まないですから。
本来ならめったに調整する必要がないのに、調整を簡単にすることに工夫をこらし、結果的に常に調整が必要になる。
そんなアホなことってありますか?
私はこのストックはもう使いませんが、もし使うなら、クリヤーのダイヤルをネジロック剤(緩み防止剤)を塗って使います。
そうでもしないと、面倒だし不安で使っていられないですね。
高い勉強代でした(涙)
買い換えられない理由
さて、私、登山用品店に行って、聞いてみました。
「私はこう感じたんだけど、実際不満は聴いてないの?」
すると、店員さん(店員さんとしては不合格かな?)、
「私もそう思います。でも、高いから、なかなか買い換えられないんじゃないですか?」
「そんなものだと思っているのかもしれませんね」
と言うではないですか。
おいおい、それってこれから買う人には言わないよね?
(ちなみにその店は、LEKIを専門に置いていましたが、その店員は他社の物を使っているそうです)
登山用品店って、メーカーや問屋の付き合いがあるから、
いいものだけを売ることが出来ない
という問題を抱えています。
LEKI使用者の、誰もが感じていることかどうかはわかりません。
でも、
- 簡単に買い換えられる金額ではない
- そもそもLEKIしか知らないので、当たり前だと思っている
から、問題に気づいていない(or表面化していない)可能性があると、私は推測しています。
これは店員からの情報ですが、このクリヤーの樹脂部品、壊れやすいそうです。
だから交換部品の注文は多いということです。
私はこれはわかりませんので、一応お伝えするだけにしておきます。
実際にLEKI使っている人、どうですか?
最後に
今回、LEKIのストックについて、私が感じた欠点を書いてみました。
ブラックダイヤモンドに慣れた私だから感じたことで、実際は欠点と感じていない人が多いのでしょうか?
他社のストックを触らせた上で、LEKI使用者の正直な感想を聞いてみたいものです。
「LEKIのストックがダメ」と言いたいわけではありません。
ですが、これから買われる人は、
- お店でいろいろなブランドのものを触ったうえで、
- ブランド名にとらわれることなく、
- 自分が使いやすいと思ったもの
を選んで欲しいと思います。