こんにちは、寝袋!です。
登山靴は長年使っていると、あちこち傷んできます。
登山者と地面の間にはさまって、中間管理職のように働きまくりですからね。
よくあるトラブルは、
- 靴底(ソール)のはがれ
- 浸水
- ゴムと皮革の痛み
などです。
メーカーに修理依頼して修理してもらうのが一番ですが、
「多少の傷みであれば、自分で補修してしまいたい」
という気持ちもありますよね。
メーカーに修理に出すと、修理費がかさみますし、とにかく長い修理期間が痛い!
「修理出している間に登山シーズン終わっちゃうよ!」
と悩ませてくれます。
今回、私の使っている軽登山靴が傷んだので、自分で修理してみました。
ロックタイト黒ゴム接着剤 DBR-100
これはすごかったので、修理の様子を写真で説明します。
目次
ロックタイト黒ゴム接着剤DBR-100
黒ゴム接着剤DBR-100は、ロックタイトが製造販売しています。
『接着後もゴムのやわらかさがあるので、
長靴などのゴム製品や、柔軟さが必要な部分の接着・補修に最適です。』
公式HPにはこう書いてあります。
同じく製品の特徴として、
- 耐水性が高く、屋外使用に最適です。
- 速乾タイプです。
- 接着後はゴムのやわらかさ。
と書かれています。
ゴム製品、皮革、キャンパス生地などが対象となっていますので、
「これって登山靴の修理に使えるのでは?」
と思いました。
今回壊れたところ
今回直してみたのは、私が使っている(2020年引退)軽登山靴で、モンベルツオロミーブーツというモデルです。
2万円もしない比較的安価なトレッキングシューズで、初心者にも使いやすいです。
安価なので、
使いまくる⇒自分で補修できることはやる⇒買い替え
というサイクルで使用しています。
ソール(靴底)の張替え時期が来たら、新品に取替えたほうが割安なので、こうしています。
ちなみに、全体が皮革の(お高めの)登山靴は、型が自分に合って馴染んでいるので、ソールも張り替えて長く使っています。
今回修理しようと思ったのは2箇所です。
- 外側の皮革の縫製が擦り切れています
- 前部のゴム被膜が劣化してひび割れています
の2箇所です。
本題とはちょっと関係ありませんが、モンベルの登山靴はこのゴムの劣化が早いような気がします。
私の皮革の登山靴は、長く使っていますが今でもゴムが劣化していませんから。
さて、外側の縫製に関しては、このまま放置しておくと、どんどん広がってしまいます。
早急に修理が必要です。
前部のゴムは、直接性能には影響ありませんが、見た目も悪いので修理することにしました。
登山靴修理の手順です
外側の縫製擦り切れ
まずは外側のすき間ですが、適当にゴム接着剤を投入しました。
それから、付属していたヘラ(何でもいいのですが)で奥の方へ押し込みます。
接着剤が真っ黒で、乾いてもそのまま黒ゴムなので、あまりはみ出さないように注意します。
乾燥するまで圧をかけるのですが、上の写真のように全体にかかりませんでした。
そこで、適当な板を挟んで、補修箇所全体にグッと圧がかかるようにしました。
補修箇所の大きさによって、臨機応変にするといいと思います。
「速乾性」と表記されていましたが、急ぐものでもないので、まる1日放置しておきました。
おそらく1時間もあれば乾燥していた感じです。
写真のように少しはみ出していますが、上手な人ならばもっとうまく出来ますよ。
かんじんの接着具合ですが、ガッチリ固定されていて、いい感じです。
前部ゴム被覆のヒビ割れ
前側のゴムのひび割れの修理をします。
といっても、ただ塗って乾燥させるだけなので、説明の必要もないくらいです。
まずは適量の接着剤を出します。
まずはビニール手袋をして、指で塗り拡げました。
ヒビがけっこう深いので、薄く何度かにわけて塗っていくことにします。
乾いたら、その上からまた塗って乾かします。
先程も書きましたが、この部分はつま先の保護の役割しかないので、仮にヒビが完全に埋まらなくても問題ありません。
ようは、見た目にヒビが埋まればそれでいいのです。
今回は、2回塗りで終了しました。
よく見るとヒビの跡が見えますが、まあ、良しとしましょう。
思ったよりツヤツヤなので、多少違和感はありますが、山を歩けばすぐにツヤも消えて馴染むでしょう。
ロックタイトの黒ゴム接着剤、これはかなり使えます。
乾くと弾性のあるゴムですし、薄くても剥がれるような感じがありません。
密着度はかなりのものです。
購入前にいろいろ調べましたが、これが一番評判良かったのです。
比較はしていませんが、正解の1つをチョイス出来たようです。
(参考)登山靴の水漏れ修理
最近の登山靴は、ゴアテックスブーティを使用しています。
足をグルリとゴアテックス素材で覆っていますので、防水性能が高く透湿性も高いのです。
しかし、いつかはゴアテックスも破れてしまう可能性があります。
そんなとき、登山靴の防水性を復活させるための方法を、こちらで解説しています。
よかったら参考にしてください。
登山靴の傷みはこれで直しましょう
登山靴以外にも、長靴やゴム製品の補修など、いろいろと使えそうです。
今回使った量もほんの少しで、チューブ1本あれば、かなり長く使えますね。
レビューを見ると、革靴の靴底(ソール)剥がれや、冬用ブーツ(ソレルなど)のゴム部分の修理に使っている人がいます。
ひとつ注意点として書いておきたいのですが、
登山靴のソールの修理には使わないほうが無難
ということです。
街での靴なら問題ないでしょうが、登山靴の場合はこの接着剤で確実にソールが固定されるか確証が持てません。
実際に実験してみることも、したくありません。
今回紹介した、簡単な修理や補修程度にとどめておいて、最重要箇所であるソールの接着はやめておいたほうがいいでしょう。
万が一、山で剥がれたら大変ですから。
ソールが剥がれたら、メーカーに修理に出してください。
- 使いやすくて、
- 速乾性があって、
- 接着力も抜群。
- 乾くと黒ゴムなので適度な弾性がある。
登山靴以外にもいろいろ使える「ロックタイト黒ゴム接着剤」、1本持っておく価値はありますよ!