こんにちは、寝袋!です。
「私はスマホ持ってるので、地図は持っていません」
「地図?私はGPS派ですから・・・」
という人が、じつに多いことに驚きます。
とくに最近は、その割合がどんどん増えてる気がします。
ダメですよ!ちゃんと紙の地図は持たないと。
本当は持つべきですが、「地形図を買え」とは言いません。
正直、コンパスを持っていて、使いこなせる人は少ないでしょうからね。
コンパスもないのなら、地形図なんて、高価で見にくい地図にすぎません。
でもせめて、簡単な登山向けの地図は持ってください。
今回は、定番で使いやすい「山と高原地図」を詳しく紹介したいと思います。
登山地図を買うなら、定番ですし、おすすめです。
使い勝手や、買いそろえる方法をアドバイスします。
目次
「山と高原地図」について
地図といえば昭文社
地図といえば、昭文社を思い浮かべるでしょう。
この「山と高原地図」は、昭文社が作っている登山用地図です。
メジャーな山域だけです
山と高原地図は、2019年現在で61冊あります。
メジャーな山はほとんどカバーしていますが、マイナーな山や、地方の低山は含まれていません。
濡れてもOK
登山地図は、ザックの中にしまわず、サコッシュやポケットなどの、取り出しやすいところに入れるのが普通です。
そのため、雨などでけっこう濡れてしまいます。
山と高原地図は、濡れても破れにくい合成紙(ユポ)というのを使用しています。
雨でビショビショになっても、破れたことはありませんし、乾けば元通り使えます。
「ちょっとシワシワになっちゃったかな?」
程度で、また使えるのです。
簡単なガイドブックも
山と高原地図には、簡単なガイドブックが付いてきます。
情報量としては多くありません。
簡単なコースガイドが主ですが、細かいコース説明ではなくて、
コース全体のイメージ・この山域の雰囲気
がつかめる程度です。
主なルートとコースタイム
山と高原地図は、等高線によって色分けされてて、
初心者でもパッと見で地形がわかりやすい
のが特徴です。
コースタイムが書き込まれているので、便利です。
縮尺は5万分の1となっています。(地形図は2万5千分の1です)
詳細な地形は分かりづらいですが、全体的な把握はしやすい縮尺です。
多数の書き込み(注意点・見どころ)
また、様々な登山情報が書き込まれていて、登山で知りたい情報がわかるようになっています。
- 間違えやすいところ
- 危険なポイントの注意書き
- 咲いているお花の名前
- 絶景ポイント
などです。
これは、登山前に熟読しておくと、イメージもふくらんでいいですよ。
他の山域も含むことがあります
基本的には、1つの山域をまとめて地図にしてあります。
しかし、例えば独立峰や狭い山域をまとめて、1枚の地図にしてある場合があります。
例えば北海道の場合、大雪山という地図に、日高山脈も含まれていますし、夕張山地も含まれています。
コースタイムの注意点
コースタイムについて、いくつか注意点を書いておきましょう。
コースタイムというのは、各社共通のものではありませんから、見る地図やガイドブックによって違います。
今紹介している「山と高原地図」はメジャーなので、
コースタイム=山と高原地図のコースタイム
とされることが多いです。
山域によってマチマチ
ところが、このコースタイムが、山域によって基準が違うから困ります。
同じ山域ばかり登っていると気づきにくいのですが、実際のところ、あるのです。
「あれ? この山のコースタイムきつめだな~」
「かなりコースタイムより早く登れたけど、おれ、今日は絶好調?」
そう思っている人はいるでしょう?
テレビでもみなさんご存知の、全国の山を歩いて旅しているTさんが、ふと漏らしていました。
「私、基本的にコースタイムを半分で計算してます。山によって違いますけど、北海道の山は半分にするのがキツイんです」
と。
「コースタイムで登れない人も多いと思いますよ」
私も実を言うと同感でしたので、思わずニッコリでした。
間違っているところもあります
さらに、コースタイムがあきらかに間違っているところもあります。
明確なものではないので、間違いというと怒られるかもしれませんね。
でも、多くの人がコースタイムをかなり短縮出来るようなところは、
「コースタイムが甘い」
と言わざるを得ません。
もっとも、厳しいよりは甘めのほうが、安全面で良いので、わざとそうしている可能性もありますが。
いくつかのコースタイムを比較していくのも、いいですね。
例えば、北アルプスの折立(おりたて)から太郎平小屋までのコースタイムです。
山と高原地図では5時間ですが、ほとんどの人は4時間程度で歩けるところです。
私の買い集め方
たった1,100円
山と高原地図は、たったの1,100円です。
これは、格安です。
地形図は1枚500円しますからね。
次に行く山のを買えばいい
でも、61冊あるので、全部買うと6万円を超えてしまいます。
ですから、次に行く山・行きたい山のものを、順次買いそろえていくのがいいでしょう。
あたりまえか・・・。
見ているだけで楽しい地図
山の上で、もしスマホやGPSの電池がなくなったり、故障したりすると、地図がないと困ってしまいます。
安全面でも、紙の地図は持つべきだと思います。
でも、それに加えて、山と高原地図には違う魅力があるんです。
それは、
地図を眺めているだけで楽しい
ということです。
次に登る山だけじゃなくて、その周辺の山もカバーしていますから、
「え? こっちへ行くルートもあるんだ!」
「あれ? よく見たらこっちへ縦走したら面白そうじゃない?」
「こんな山もあったんだ。知らなかった」
と、ついつい時間を忘れてしまうこともよくあります。
これは、大きな1枚の紙にまとめられているという、
登山地図ならではの良さ・紙の地図の良さ
です。
新しい山へ行くたびに、1,100円を投資してみませんか?
安全面だけじゃなく、パソコンやスマホでは味わえない、新しい楽しみが増えますよ?
買って損なし! 山と高原地図。