一般人が考える「登山に対するマイナスイメージ」の誤解と真実?




こんにちは、寝袋!です。

登山を趣味にしていて、それを下界で話した時に帰ってくる反応。

「山登りかあ、いいねえ」

「すごいねえ」

というのがだいたい多く、とりあえず感嘆してくれます。

でもそのあとに、

「よかったら山登りやってみたらいいですよ!」

なんて続けると、体よく拒絶され、実はその人が本当に言いたかったことがワラワラと出てくることがあります。

山登りの良さも多少は予感しながらも、

「一般人は山登りに対して、とんでもないマイナスイメージをもっている」

のだと驚くのです。

私がこれまで言われたことがある登山のマイナスイメージを並べてみます。

はたしてどれがウソ?真実?思い込み?

日焼けで真っ黒になる

「山に登ると日焼けで真っ黒になるんでしょ?」

現代は美白の時代ですから、みなさん日焼けは避けたいのでしょう。

とくに女性は気を使われるのはわかるのですが、男性でも意外と多いです。

私が思うに、エベレストとかの高峰や冬山のイメージが強く印象付けているのかなと。

サングラスやゴーグルの跡が日焼けでくっきりと残って、パンダ(ん?逆か)のようになった登山家の写真、ありますからね。

高山とか生物が生存できない環境とかむしろ健康に悪い

「生物が生存できないところとか、植物も育たないところ、むしろ健康に悪いでしょ?」

「酸素たくさん吸ったほうが体にいいはず」

これってどうなんでしょう?

たしかに人間が弱っていく一方の高所、いわゆるデスゾーン(海抜7,000m以上)というのはありますが、そんなところ行くなんて一握りだしなあ。

日本の山々じゃそんなことないだろうしなあ、

でも、富士山ぐらいでも高山病ってありますし、たしかに体に負担はかかっているのかもしれません。

転んだだけで死ぬことも

「登山は楽しそうだけど、転んだだけで死ぬこともあるんでしょ?」

これは反論できないですね、事実です。

ただ、私達登山者だって合計すれば毎日何百回?もどこかで転んでいると思うのですが、死亡事故や怪我をするのはごく一部でしょうか。

一般人が考えている確率は、

「山で転んだら十中八九、あの世行き」

と思っていそうな予感もします。

死ぬとみんなに責められる

「私なんてすぐに遭難しそう。山で死ぬとみんなに責められるからイヤ」

これは考えさせられますね。

遭難事故があると、ニュースやワイドショーでネタにされて、挙句の果てに死人にムチを打たれちゃう報道をよく目にしますからね。

「〇〇山で男性が滑落し死亡が確認されました」

で済めばいいのですが、極端な話それに「年齢は70代で」なんて付いただけで、

「高齢者が自分の力もわからず遭難しやがって!」

となりますし、「1人で」と付いただけで、

「単独登山は無謀だって!」

と言われますからね。

登山に限らず、釣りとかボートとか、アウトドアに自分から飛び込んでいくレジャーというのは、世間一般から見れば、

「やらなくていいことをやって、人様に迷惑かけて」

となりやすく、そこは覚悟はするしかないのかな。

時々崖から突き落とされる

これはありません(笑)

でもそう言いつつ、実際私も崖っぷちでは背後に人に立たれるのはイヤかもしれません。

私は登山関係の番組を自動で録画するようにしているのですが、けっこう頻繁にこの手のドラマがひっかかってきます。

「山岳刑事シリーズ〇〇岳殺人事件」

的なやつ。

観てはいませんが、どうせ崖から突き落とされてるんでしょ?

寒くて最後は服を脱いで死んじゃう

「冬山って遭難して凍えると、服を脱いで死んじゃうんだよね?」

知りません(笑)

が、あんたそれ、八甲田山の映画観たんでしょう?

あの映画はインパクトが大きかったですよね。

子供の頃にテレビで放送されたとき、翌日は友達みんなで「八甲田山ごっこ」した記憶があります。

冬山で遭難死すると、温度に対する感覚が麻痺してそうなると聴いたことがありますが、

「山登りを始めても、冬山にもすぐに行くわけじゃないんだけどなあ」

と思ってます。

時々指がなくなることがあるんでしょ?

「私、指が真っ黒になって切るのはイヤ」

これもなにかの番組で観たんでしょうね。

たしかにそんな結果になってしまう事故はありますが、

「あんた、そんな凍傷になるような山行くんかいな?」

と心のなかでつぶやいてます。

少なくとも、

「みんなで山登りに行って頂上について、コンビニのおにぎり食べようとしたら指が真っ黒になってしまってた」

なんていうことはないので安心して欲しい。

葉っぱでお尻拭く

これは真実?ありえない?

山ではトイレがない場所はたくさんあって、そういう場所でどうしてもお腹の調子が悪くなることはあるでしょう。

そんなときは、草ヤブなど人が来ない場所に行って、用を足さざるをえないことはあります。

そして、ティッシュを持参していない不運も、きっとあるはずです。

そうなったら、その辺の葉っぱで拭くしかない・・・のかな。

私は雉撃ち(「用を足す」登山用語)をしたことはありますが、紙なしでの経験はありません。

だから山で葉っぱで拭いた経験はなし。

なのですが、実は風光明媚な静かな岬を散策しているときに、追い込まれた経験があります。

トイレもなく、紙もなく、仕方がなく葉っぱで応急処置をするしかなかったのです。

平地では油断しているので、トイレのタイミングも間違え、紙も準備してなかったんですね。

私は登山者ですが、平地で葉っぱで拭きました。

つまり、山での覚悟があったからむしろ処置できたわけで、山だから葉っぱで拭くというわけではないと主張したい。

おじさんに怒られる

「山行くとさあ、怖いおじさんに怒られそう」

これは、なんというイメージなんでしょうね(笑)

山っていろいろマナーやルールがありますが、それは下界でも同じこと。

ただ、下界では他人に注意することって滅多にない(怖くて出来ない?)時代ですが、山では比較的注意されます。

これは、山というフィールドが登山者という限られた人たちの場所であって、そういう素敵な場所をずっと維持したいという気持ちが残っているからでしょうね。

きっと不合理な、おかしな怒られ方はしないはずなのですが、一般人からすると「口うるさい」世界なのかな?

男女一緒の部屋

「知らない人と男女一緒の部屋なんて信じられない!」

これは間違いなく事実。

私は男性ですが、とくに女性は大変そうだと思ってます。

着替えとかも気にしなければいけないし、何かと気を使うでしょう。

ただ、そんな山小屋へ「そんなもの当たり前」と思って来ている女性陣は、なんというか・・・強いので(笑)

むしろ男性陣のほうが肩身が狭い思いをすることもシバシバ。

最近は男女分けてくれる山小屋も多くなりましたが、これは女性のため?男性のため?

1枚の布団に何人も寝る

さらに、山小屋では1枚の布団に2人とか3人とか寝ることもあります。

これも紛れもない事実。

私はそんな状況になるくらいならテントで気楽に寝るほうを選びますが、山小屋に泊まらざるをえない人もいるでしょう。

とくに花や紅葉、長期休暇など、人が行きたい時期や場所というのは決まってるもので、そんな場所に行く時点で、覚悟しなければいけません。

1枚の布団に寝る場合は頭と足を交互にして寝ます。

汗臭い人が密集して、そんな状態になったら・・・うん、書くのもイヤです。

一般人からすると、

「ありえない!」

と思われるでしょうが、勘違いしないでほしいのは、登山者だって嫌だということです。

平気で受け入れてるわけじゃなくて、それでも見たい、行きたい何かがあると理解してほしいな。

男はみんなヒゲ

これは、誤解だと思います。

でも、たしかに山男ってみんなヒゲが長いイメージありますね。

でも、山に登りに来る人は普段は下界で日常生活を送っているわけで、ヒゲ率は地上と変わらないと思います。

山に入ったらヒゲを剃らないので、縦走とかが長くなってきて「ヒゲが伸びてきた」状態の人はいますが。

ちなみに私は仕事柄、日常生活からヒゲ面で過ごしています。

そのためか、山で出会う人に「なんとなくベテランっぽい雰囲気」と思われ(?)、いろいろ質問を受けることが多いような気はしています。

逆に言えば、山でもヒゲ面は珍しいということです。

道具が高い

「登山してみたいよ。でも、靴とか高そうじゃん」

山に登るには高価な道具を揃えなければいけないというイメージは、みんな持ってるみたいです。

たしかにそうなんだよなあ。

登山靴とか、レインウェアとかは必須ですし、そのあと、どんどん欲しい物、必要な物は増えていくので、お金がどんどん出ていっちゃいます。

ただ、高尾山のような最初に登りそうな手軽な山とかで、最初から買う必要のあるものって2万円ほどあれば足りると思います。

運動靴とかでも山登り楽しめますからね。

登山が楽しくなって、どんどん道具を買うようになったら・・・。

そのときはお金かかるとか考えず、積極的にお金使うようになってますのでご安心を(笑)

虫にたかられる

「ハチとか蚊とかにたかられるんでしょ?」

はい、ハチとか蚊とかカワイイもので、アブとかブヨとかヒルとかに、刺されたり噛まれたり血を吸われたりします。

かゆいとか痛いとか腫れるとか日常茶飯事です。

まぎれもない事実なのですが、一般人が思っているのと少し違うとすれば、

「山の高いところには、むしろそういうのは少ない」

ということでしょうね。

山の上の方は平和なもので、厄介なのは低いところなんですよね。

だから、私が初めての登山に連れて行くなら、登山口がすでに標高の高い場所にあって、美味しいとこ取り出来る山がいいと思ってます。

変なキノコの胞子とか吸って肺に良くない

「山にはキノコの胞子とか花粉とか舞ってて、肺に吸い込むのはのちのちヤバいでしょ」

確信はできませんが、たぶん、これはない・・・と思ってます。

そんな胞子とか花粉があったら、病気になってる登山者多いハズですが、周囲にそんな人はいませんねえ。

「風の谷のナウシカ」のようなイメージなのかな?

たしかに全身ハイマツの花粉だらけになることはありますが、それで血を吐いたら怖いな。

登山のマイナスイメージまとめ

こうやってまとめて書いてみると、登山に対するマイナスイメージは、事実もあれば勘違いもあって、面白かったです。

ただ、一般人でも目にするような映画や番組の影響って、けっこう大きいんだなと思いましたね。

登山に関するものって、どうしても遭難とか生還劇とか、スリルあふれる激しいものが多いです。

だから、一般人の登山に対するイメージって、おおげさなものになっていくんでしょうか。

たしかに、

「恋人同士が花や絶景を楽しみながら登山していって、頂上でご飯食べて温泉入って帰る大満足の週末」

なんていう映画、面白くもなんともないですからね。

それで登山者が増えすぎても困りますし、マイナスイメージで脅かしているくらいでちょうどいいのかもしれません。

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