道東に登山者のオアシスあり。それを西別小屋という




こんにちは、寝袋!です。

北海道の東のほう、道東標茶町(しべちゃちょう)に西別(にしべつ)小屋という山小屋があります。

立派なログハウスで、北海道の登山者の拠点として使われています。

どんな場所で、どのような小屋なのか、ご紹介します。

素晴らしい山小屋ですよ。

西別小屋の場所

立派なログハウスです

どんな人が使うの?

西別小屋は、摩周湖周囲にある西別岳や摩周岳の登山口にあります。

それらは日帰り登山で登られる山ですが、登山口での前後泊や、少し離れた斜里岳などの拠点としても使われます。

市街地からは離れた静かな森の中にあって、一般の人が訪れることはないために、静かな環境で時間を過ごせます。

登山者にとってはゆっくりできるオアシスみたいなところです。

アクセス

「西別岳登山口」の看板を頼りに、町道から林道へ入ります。

林道約20分。

看板通りに行けば迷うことはありません。

小屋の標高は335mですが周辺地からはほとんど平坦な林道で、走りやすいですが、すれ違いが難しい区間もあります。

西別小屋のご紹介

トイレは別棟で非水洗ですが、紙は準備されていることが多いです

概要

  • 宿泊人数 30人以上
  • 宿泊料金 無料
  • トイレ あり(非水洗)
  • 寝具 毛布等あり
  • 駐車場 広大
  • 水場 なし
  • 携帯電話 あり。ただしソフトバンクは厳しい
  • 宿泊申し込み 不要。利用者ノートに記帳
  • 冬期閉鎖

中の様子

西別小屋は、いつ訪れてもたいへんキレイに維持されています。

掃除が行き届いていて、ホコリもあまりないです。

地元の方々のご尽力に感謝ですし、利用者も素晴らしい。

きれいな談話室

山小屋と言っても、登山中に利用する高所ではありませんので、設備も充実していて、

「ログハウスのコテージ」

といった雰囲気です。

カーペット敷きの場所も

2階もあります

写真を見てもらえればおわかりだと思いますが、とても立派なハンドカットのログハウスです。

ハンドカットとは
ログハウスの工法の一つで、丸太をチェーンソーなどで1本1本手作業で製材していったものです。対するマシンカットとは、機械で製材した材木を積み上げていったログハウスのことです。一般にイメージするログハウスとはハンドカットのものになります。

2階には寝具が重ねておいてありますが、常にあるかどうかは不明です。

私は寝袋とマットは持参して使わせてもらいます。

マナーを守りましょう

どの無人山小屋でも言えることですが、登山中は荷物を片付けて出発するなど、場所を専有することはマナー違反です。

本棚もあります

本棚にはたくさん本があります。

が、壁にはこの小屋に関する写真や新聞記事などがたくさん貼ってありますので、まずはそちらから読んでいただきたいなと、部外者ながら思います。

薪ストーブもあります

薪ストーブが設置されていて、薪も豊富に準備されています。

濡れた装備を乾かすこともできますので、登山者にはありがたいですね。

ヤカンや鍋などの簡単な調理器具も備えてあります。

電気はないのでろうそく等で明かりをとりましょう

小屋内に照明器具は付いていますが、発電機を繋がないと電気は来ていません。

照明器具は自分で準備するか、小屋内にあるロウソクを使うことになります。

西別小屋に思うこと

お金だけじゃなりたたない

この小屋は、とても立派なログハウスで、しかも掃除やお手入れが行き届いています。

いつ訪れても乱雑に汚れていた経験がありません。

自治体がお金をどの程度出してくれているのか、私にはわかりません。

ただ、「資金があっても実際にそれだけで維持されるようなものではない」のが山小屋というものだと思います。

山小屋を維持する地元の方々、山仲間の方々の「気持ち」ってやつが、たいていは大きな力となるんですよね。

この西別小屋は、玄関のドアを開けて中を見ただけで感謝の気持ちがわいてくる、そんな心地よい空間です。

西の夕張岳ヒュッテ、東の西別小屋

かつての夕張岳ヒュッテ。今は建て直されてもっと立派です。

北海道の山には、いわゆる本州のような営業小屋(お金をとってサービスが充実している山小屋)はありません。

せいぜい多少の協力金だけで、なんとか維持されているものがほとんどです。

そしてそのなかで、山仲間の有志が中心に維持されている山小屋の代表が2つあります。

1つは夕張岳登山口の夕張岳ヒュッテ、そして1つがこの西別小屋です。

個人的に雰囲気がとても似ていると思っていまして、素晴らしいのです。

心がけたいこと

注意書きを守りましょう

山小屋の利用で当たり前のルールはもちろん守るべきですし、この小屋ならでは注意書きが壁等に掲示してあります。

火の使い方や薪の扱いなど、「郷に入らば郷に従え」で敬意を払いましょう。

水は持参しましょう

水は一応ありますが

この小屋に水場はなく、水は持参するように言われます。

しかし、じつは小屋の入り口にはある程度の水は準備してあります。

ただ、これは緊急時用と思いますので、利用者はこれを当てにすること無く、持参しましょう。

最後に

小屋にはひっそりと、協力金を入れる容器がおいてあります。

もしかすると目に入らないかもしれません。

でも、利用者は感謝の気持ちを残してきてほしいと個人的に思っています。

まあ、私などが言わなくても、宿泊されただけできっとそういう気持ちになるでしょう。

西別小屋は、そんな、素晴らしい場所なのです。

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