こんにちは、寝袋!です。
パタゴニアのブラックホールシリーズについて解説します。
ブラックホールシリーズは、ダッフルバッグやバックパックなど、いろいろな「カバン」を展開しているシリーズです。
いつからあるのか知らないくらい、パタゴニアでは定番で長く作られ続けているのですが、それには当然理由があります。
私も愛用している1人として、その理由・・・
「ブラックホールシリーズがどうして長年不動の人気を誇るのか?」
についてお教えしましょう。
一度使うと、壊れてもまた買ってしまう、愛用者が多い理由がわかると思います。
万能ではなくて「向かない人・使い方」もありますので、そのあたりも補足して説明します。
目次
パタゴニア・ブラックホールシリーズとは?
あとでブラックホールパックを例に、詳しく魅力を解説しますが、まずは、ブラックホールシリーズの全体像をご紹介しましょう。
ブラックホールシリーズの主な種類
ブラックホールシリーズには、主に以下のようなモデルがあります。
ダッフルバッグが一番メジャーで人気になり、その材質や作りを他のものに応用されました。
他にも、小型のウエストポーチや軽さを重視したものなどがあります。
ダッフル | なんでも放り込めるBHの定番 | |
パック | 旅行通勤通学なんでもござれ | |
トート | 小回り利いて便利そう | |
ウィールドダッフル | 重い荷物に便利なタイヤ付き |
共通する特徴
ブラックホールシリーズに共通する特徴をあげます。
一番間違ってはいけないのは、登山用ではないということです。
完全防水とはいかないまでも、少々の雨では中身を濡らさない、コーティングをされたゴワゴワの素材で作られています。
擦れ・ひっかけ・刺突に強く、かなり乱暴に扱っても平気なタフさが売りです。
でも、リュックタイプ(ブラックホールパック)といえども、決して登山用ではありません。
登山道具、キャンプ道具、スキー道具など、
「金属製で時として鋭利で傷つけやすいもの」
「使って濡れてしまったもの」
「濡らしてはいけないもの」
を適当に放り込んで、家からアウトドアへ、アウトドアから家へ、運搬するのをメインに大活躍します。
アウトドアユーザーに重宝されるけど、アウトドア本番では使わない、それがブラックホールシリーズです。
私の使用歴
私は、ブラックホールダッフル70Lと、ブラックホールパック32Lを長年愛用しています。
家で大きなダッフルに登山用具とウェアを適当に詰め込んで、車や飛行機で現地に移動し、中から取り出してザックに移して登山します。
現地に行ってから、持っていくかどうか決めたいもの(例えばアイゼン、防寒具の量など)を判断して、ザックにパッキングします。
また、ブラックホールダッフルの使いやすさに惚れて、今はブラックホールパックも使っています。
ちょっとした旅行や散歩など、そういうときにリュックタイプは便利なんです。
ダッフルもパックも、どちらも2代目です。
ダッフルは初代は数年で一度コーティングがダメになりました。(現在は改良されて問題なし)
2代目はもう10年以上使っていると思います。
パックはつい最近、2代目を買いましたが、初代もまだ使おうと思えば使えます。
ブラックホールシリーズは、とにかく頑丈なので、
「さすがにそろそろ買い換えようかな?」
と意識しないと、ずっと使い続けてしまうんです。
ブラックホールパック32L詳細レビュー
それでは、今回新しくした(きれいな)ブラックホールパックの32リットルを使って、ブラックホールシリーズを紹介します。
「パックではダッフルとは違うから参考にならないのでは?」
と思うかもしれませんが、大丈夫です。
きっとブラックホールシリーズというものを、わかってもらえるはずです。
各部を詳しく紹介します
ブラックホールシリーズは、どれもシンプルであっさりとしたスタイルです。
ポケットも(外側には)最小限。
ゴワゴワ固めな素材のせいもあり、「袋というより箱」といった印象です。
歩いたり自転車で移動するときに、チェストベルトはないと揺れて不便です。
ブラックホールパックのチェストベルトは、ディジーチェーン(ベルトを連続する輪にしたもの)で位置を調整可能です。
ブラックホールシリーズは、どれもディジーチェーンを多用しています。
外見に余計なポケットがないぶん、ちょっとしたものを一時的に取り付けておけるディジーチェーンはとっても便利。
ブラックホールシリーズは、主にこの厚手のナイロン素材で出来ています。
ナイロン素材の表面には、薄くコーティング(サーモプラスチック・ポリウレタンフィルム)が施されていて、これが頑丈さと防水性を生み出しているんです。
そっと持ち上げてそっと置くような、そんなバッグではありません。
ガッと持ちやすいところを持って、ドサッと地面に放り投げるようなバッグですから、つかみやすいところに頑丈なハンドルが付いています。
上部はよくありますが、前部に付いているのはなかなかないのでは?
両サイドには、ペットボトルなどを入れるポケットが付いています。
いくらシンプルとはいえ、これくらいはないと使いづらいですよね。
ブラックホールシリーズの開閉は、ジッパーで行います。
ジッパーを開けると、大きく口を開けるのが特徴で、モノの出し入れが本当に楽ちんです。
上から開口部をのぞくと、中はひっかかりのないスペースが底まで広がっているのがわかるでしょう。
中についているポケットは、薄いメッシュ生地のもの1つだけ。
財布や鍵など、失くすわけにはいかないものを入れるのにいいでしょう。
キーチェーンもついているのが、さすがアウトドアブランドです。
アウトドアでは家まで鍵は不要なので、外しにくくてもいいからなくさないように、キーチェーンは多用されます。
上部にはサブの収納スペースがあります。
サブスペースもシンプルなボックス型で、私は手袋やメガネケースなど、すぐに取り出したいものを入れています。
前面には薄いポケットがあります。
基本的に書類などを入れる用途ぐらいにしか使えない薄さです。
飛行機チケットや手帳などを入れてます。
ここも防水性が高いので、安心感がありますね。
もう一つ、こちらの背面のジッパーはなんのためにあるのでしょう?
ちなみに、ブラックホールパックは25Lと32Lの2種類あります。
私は32Lのほうを愛用していますが、その理由はこの背面にあります。
ジッパーを開けると、背面が全体的にガバっと開いて、15インチまでのノートPCやタブレットが入るスペースが現れます。
これは32L専用の機能で、タブレットを取り出すのがとっても便利です。
自分で使うときはもちろんですし、空港の荷物チェックで、今はノートPCやタブレットは一度取り出さないといけません。
そんなときにイチイチ荷物をひっくり返して取り出さなくてよくなります。
「パソコン専用バッグかよ」
と思うくらい、パッドは分厚くクッションの効いたものが使われています。
とくに背中に当たる面はすごいですよ。
背中に当たる面と、ショルダーベルトの裏地は、通気性の良いメッシュ生地になっています。
このあたりは、アウトドアブランドはお得意の分野です。
いやーな汗をかかない。
底面は、厚めの生地になっています。
おそらく生地を2重に縫ってあると思います。
触った感じで厚さがわかりますよ。
特徴まとめ
細かく見てきましたが、どうでしょう?
ブラックホールシリーズがどんなものか、わかっていただけたでしょうか?
特徴をまとめてみます。
- 外見はシンプルでゴチャゴチャしていない
- 高い防水性とラフに扱える頑丈さ
- 内部には必要最低限なポケット類
- 登山などのアクティビティ用ではない
- 通勤、通学、旅行などでの悪天候に強い
- 濡れもの、金属、鋭利なものなど、お構いなしの安心感
- カラーバリエーションが毎年豊富
こんな人に向きます
ブラックホールシリーズは、誰にでも万能なものではないと思います。
お得意な場面は、通勤・通学・旅先・アウトドアへの往復などで、いつ天候が変化しても対応しなくてはならないところでしょう。
多少の汚れなんて気にせず、ラフに扱え、少々のことでは壊れない。
そういうバッグを探している人には最高だと思います。
こんな人には向かない
ポケットがたくさんあって、細かく荷物を整理したい人には向かないと思います。
基本的におおざっぱに放り込むスタイルで、
「とにかくぜんぶ放り投げとけ」
という感じで使うなら、このシンプルさが生きるのですが。
あと、アウトドアブランドですが、登山用ではありません。
パタゴニア・ブラックホールシリーズまとめ
ブラックホールシリーズは、一度使ったら何個も書い直して使い続ける人が多いです。
タフなので、かなり長期間使うことになると思いますが、シンプルで使いやすいので、飽きは来ないし古い感じがしません。
ずっと基本は変わらないのです。
登山などのアウトドアでは、ウェアや道具をラフに放り込んでも、楽に飲み込んで現地へ運んでくれます。
帰りも、「どうせ帰ったら洗うんだし!」と適当に放り込んで、詰め込んでしまっても、ちゃんと家まで運んでくれます。
通勤や通学では、突然の雨で体が濡れても、ブラックホールの中の荷物はちゃんと保護されていることに感動するでしょう。
一見すると、
「ポケットがもっと多いほうが便利かも?」
と思うかもしれませんが、
「あ、じつは今まで、付いているだけで使っていなかったポケットって多いのかもしれないな」
と、使ってみてわかるのです。
私はおおざっぱな人間ですから、扱いも雑でOK、収納も雑でOK、タフに荷物を守ってくれる、このシリーズは最適です。
たぶん、几帳面な人ならば、もっとうまく使うのかもしれませんね。
一度手にとって使ってみてください。
アウトドアな人ならブラックホールダッフル、それ以外の人ならまずはブラックホールパック。
なんでも飲み込む「ブラックホール」の名前に納得してみてください。
⬇ブラックホールダッフルで一番人気の55L。画像をクリックすると公式HPで詳細を見れます。他のユーザーのレビューも合わせて読んで参考にしてください。
ダッフルは持つことも背負うことも出来ます。
⬇ブラックホールパックは通勤通学で若い人に人気のようですね。画像をクリックすると公式HPで詳細を見れます。他のユーザーのレビューも合わせて読んで参考にしてください。