こんにちは、寝袋!です。
「登山の時、どうして腕組みをしている人がいるんですか?」
「なんのために腕組みするんですか?」
という質問に答えます。
目次
登山の腕組みについて
登山で歩いているときに、腕組みをしている人を見かけますよね。
ストックやピッケルを持っているときは出来ませんが、両腕をフリーにして歩く場合に胸の前で腕を組むのです。
初心者さんがやっているなら、
「ばかやろう、腕組みして歩くと危ないじゃないか!」
と言いたくなるところですが、やっているのは大半がベテラン勢で、しかもそのなかでも登山ガイドなどの上級者に多い印象です。
何か意味はあるのでしょうか?
「カッコいいから・・・」ではないのは間違いない。
理由は1つじゃないのですが、順番に説明していきます。
理由①安定してバランスよく歩けるから
腕をプラプラさせているよりも、腕を身体にピタリと付けているほうが、上半身がコンパクトにまとまります。
人間の腕って実はかなり重いらしいのですが、その重いものを身体の中心線に近づけておくと、重心が安定してふらつきにくくなると言われています。
ザックに荷物を詰めるときに、
「重いものは背中に近いところに入れましょう」
と教えられますが、それと同じ理由ですね。
「重いものは身体に近く」がいいのです。
理由②安定することで無駄な力を使わないから
理由①で身体が安定して、ふらつかないということは、無駄な力を使わないということになり、疲れにくくなります。
身体がふらつくと、それを戻してバランスを取ろうとして、いろいろなところに力が入りますよね。
1回や2回じゃ疲れないですが、山を1日歩くなかで、それを何十回繰り返していることでしょうか。
片足立ちで立つのって疲れるじゃないですか?
何十分も持ちませんよね。
疲れって段差を登ることだけじゃないということです。
バランスよく歩けるということは、疲れにくいということになるのです。
理由③心臓の負担が減って楽になるから
私は医者ではないので、本当かどうかはわかりませんが、
「腕を組むことで、手先まで流れた血液を心臓に戻す高さが低くなる。心臓に負担がかからないので、登山が楽になる」
と言われています。
言われてみればたしかに原理はわかるような気がしますが、どの程度変わるのでしょうか?
そもそも体力が無尽蔵にありそうなベテラン勢が、こんな細かいこと気にしているとは思えないのですが・・・。
一応昔から言われているので、まったく関係ないとは言えないかもしれません。
やっちゃダメなとき
腕を組むと、両腕がとっさに使えません。
ということは、岩場などの危ない場所では腕組みはしてはいけません。
腕組みをしているベテラン勢も、岩場などではしていませんよね。
岩の上に腕組みして立ってたら、まるでタイガーマスクですな。
ただただ黙々と歩いて距離と高度を稼ぐというような、そんな登山道でだけ腕組みをするのは良いと思います。
腕組みしなくてもいい
ちなみに腕組みをするから上級者というわけではないですし、腕組みが上級テクニックというわけではありません。
腕組みをするかしないかは、本人の好み次第です。
私は腕をぶらりとさげて歩くのが好きなので、腕組みは滅多にしません。
超重いザックを背負って縦走している時で、つらくなってきたらやるときはあります。
あ、今気づきました。
それってつまり、腕組みをするとラクだってことですね(笑)
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