こんにちは、寝袋!です。
かなり多くの人に当てはまると思うのですが、
「平地では大丈夫なのに、山では足に痛いところが見つかる」
という経験ありませんか?
私は歩くときに膝が内側に入ってしまう癖がありまして、時々お店のガラス自動ドアに写ったときに、
「へんな歩き方だな」
と思っていました。
しかし、平地で歩いていてもジョギングしていても、とくに問題ありませんでした。
ただ、山歩き(とくに厳しい長時間行動)になると、痛みが出てくるところはいつも同じ。
あるとき、一緒に歩いていた先輩に、
「歩き方を治すのが一番だけど、まずはインソール(中敷き)替えてみたら?」
と言われて、下山後すぐに買って、それ以来愛用しています。
まだ歩き方の癖は完全には抜けきっていないのですが、かなり助けられていますので、そのあたり同じ悩みの人に経験談をお話ししたいと思います。
すぐれたインソールは、姿勢から治してくれるので、歩き方がきれいになり、結果として痛みがなくなるんです。
目次
私を悩ませていたのは膝でした
私の歩き方の悪い癖は、
つま先より膝が内側に倒れてしまっている
ものでした。
その結果、膝が痛くなるのはもちろんですが、左足の足首も痛くなっていました。
登山中はなんとかなっても、帰ってから痛くて熱を持っていました。
インソールって効果あるのか?
正直言うと、私は別売りのインソールに疑いを持っていました。
「インソール替えたって、多少クッションよくなるだけでしょ?」
「そんな簡単に歩き方がよくなるはずがない!」
使用者さんの感想などを読み漁ると、
「効果があった」という人と「効果がない」という人と真っ二つ
でした。
自分はどっち?
そんなギャンブルに、5,000円ほどのお金を出したくなかったのです。
ただでさえ登山靴ってお値段高いのに、そこにプラスするなんて、ねえ?
スーパーフィート・グリーン愛用してます
インソールといっても、いろいろなタイプがあります。
靴屋さんでカウンターの側に置いてある、ただクッション性の良いもの。
こちら北海道ではよくある、暖かくて分厚い冬用のもの。
登山に必要なのは、足をサポートして姿勢を治し、歩くときに痛くならないようにするものです。
私がおすすめされて愛用しているのは、スーパーフィートの「グリーン」というものです。
定番中の定番で、私も名前は知っていました。
前述のとおり、使いつもりはまったくありませんでしたけどね。
詳しくは公式サイトで読んでいただくとして、かんたんに説明しますと、
かかとを正しい位置にすることによって、扁平足や足の形を正しく維持されて・・・
それが体全体を正しい姿勢につながるという仕組みです。
「強制的にアーチを作らなくても、大切なのは『かかと』なんだ」
ということなんですね。
このインソールを横から見ると、3層構造になっているのがわかります。
- 通気性の良いグリーンの薄い層
- クッション性の良いグレーの層
- 矯正するための樹脂製の硬い層
です。
硬い樹脂の骨格のような層が、スーパーフィートの核心部です。
このおかげで、かかとを安定させる深いカップが作られるんですね。
初めてこのカップにかかとを置くと、
「かかとを誰かにギュッとつかまれた」(まるでアゴをつかまれたような感じ?)
ような感覚になると思います。
合わない(痛い)人
このとき、ある程度アーチも矯正されます。
私は扁平足気味ですが、それほど高いアーチとは感じませんでした。
私の推測ですが、この時点でアーチ矯正が痛いと感じる人は、よほどの扁平足だと思います。
足がベタッとつぶれてしまっているので、むしろ我慢して矯正する機会かもしれません。
スーパーフィートの切り方・調整
スーパーフィートは、買ってそのまま靴に入れてOKではありません。
自分の登山靴にあわせて、切って調整する必要があるんです。
といっても、ハサミとペンがあれば誰でも出来る簡単なものですけど。
昨年新しい登山靴を買ったときに、その様子を写真に撮っているので、それにそって説明しますね。
まずは、スーパーフィートの上に純正インソールを重ねるのですが、かかとをきっちりと合わせましょう。
意外に思われるかもしれませんが、このインソールは、靴にジャストフィットさせてはいけません。
公式サイトにも、
「足が前後するのと一緒に、インソールも前後するように」
と書かれていますが、少し小さめにカットする必要があるんです。
しかし、いきなり小さめに切ってはいけません。(最初から2~4mm小さめに切りましょうというのは間違い)
- まずは線どおりに切って
- 登山靴に入れてみて
- 少しずつ小さくしていく
ほうが絶対にいいです。
一度登山靴に入れてみて、手で前後に動かしてみます。
動かないようであれば、それはまだジャストフィット(=もっと小さくする必要あり)ということです。
ここであらためて、純正インソールを少しずらして線を引き、カットしていきます。
「少しずつ、少しずつ」
が失敗しないコツです。
上の写真のように、少し隙間が出来るまでやりましょう。
手でグッと前後に力を入れてみてください。
動くのが感じられると思います。
「手で前後に動く程度になれば、それは公式の言う2~4mm動く状態」
と思っていいです。
これで、完成です。
最後にもう一度書きますが、
小さくなりすぎたものはもう戻せないので、切りすぎないようにするのがコツ
ですよ。
インソールに頼るのも1つの方法
アスリートの方々の姿勢って、とてもきれいですよね。
あの方たちは、自分の力で正しい姿勢を維持しているので、インソールに頼らなくてもいいのかもしれません。
私たちだって、頑張って鍛えればあのようになれるのでしょう。
でも、でもね、手っ取り早くインソールに頼っちゃっていいじゃない(笑)
それが出来ないから私たちは一般人なんだし、スポーツ選手になれなかったんですから!
貧弱な自分を、道具で支えさせてちょーだい。
さて、最後にすぐれたインソールだとわかることを、2つご紹介します。
- 床にインソールを置いて、その上に立ってみてください。立ってるだけでバランスが違います。
- フニャフニャのゴム長靴に入れてみてください。どれだけ歩きやすくなることか!
私は愛用を初めて以来、登山靴を買うたびに使っています。
今では、登山靴にこれを入れて初めて、自分の登山靴になるといった感じです。
扁平足、膝痛に悩まされている人には、自分の経験からとくにオススメします。
手っ取り早く、山歩きを快適に・バランス良く・楽しめるのなら、インソールに頼っちゃってもいいんじゃないですか?
私の経験では、だいたい1,000kmほど歩けばヘタれてきて寿命と思っています。
よほど山に入る人でなければ、何年も持ちますね。
スーパーフィートには様々なモデルがありますが、登山靴にはグリーンがベストでしょう。
圧倒的なレビュー数、評価の高さを読んでみてください。
一度使ってみて合うとわかったら、もう手放せなくなるのが欠点です。