こんにちは、寝袋!です。
山に登る人だけが「出会える」「知っている」美しい景色、ありますよね。
比べちゃダメなんでしょうが、
観光地で目にする「絶景」と、私達登山者が知っている「絶景」は、次元が違う
と私は思ってしまいます。
その中の1つが、ブロッケン現象です。
みなさん、見たことありますか?
特定の条件でしか発生しないブロッケン現象について、実際の写真を使っていろいろ解説します。
「いつか自分も見れるかな?」
そう思って山へ足を運んでくれたら嬉しいです。
ブロッケン現象はどんな現象?
ブロッケン現象(brocken spectre)とは、太陽の光に照らされた自分の影が、霧やガスのスクリーンに映し出される現象です。
その影は巨大で、また、虹のような後光もまとうことが多いです。
そのため昔は、「山に住む巨人が出現!」などと恐れられたそうですよ。
山の中で霧が立ち込め、しかもその合間に太陽が出たりすると、見れます。
ブロッケン現象【実際の写真で紹介】
それでは、私が実際に遭遇したブロッケン現象の写真を紹介します。
ずっと遠くに見えることもあれば、すぐ足元に見えることもあります。
長い間見え続けることもあれば、すぐに消えてしまうこともあります。
ブロッケン現象に関しては、単独行より複数パーティーのほうが見つけやすいかもしれませんね。
自分の影って、なかなか気付かないものですから。
こんな時に出ます
上の写真を見ればおわかりでしょうが、どれも霧が立ち込めています。
濃い薄いはありますが、霧(ガス)は絶対条件です。
そして、太陽の光に自分が照らされなければいけませんので、稜線を歩いているときに出ることが多いです。
条件を整理してみますと、
- ガスや霧が出ている時にも、歩いていなければいけない
- 稜線を歩いている時間が長いほどチャンスがある
- 時折太陽が顔を見せる幸運に恵まれる
ということになります。
これってつまり、ピストンよりも縦走のほうが、見るチャンスが多いと言えるでしょう。
悪天候のごほうび「ブロッケン現象」
ブロッケン現象は、天気の良い快晴の日を選んで登っていては、なかなか見れません。
「ちょっとガスってるけど、頑張って登るか!」
「ガスってるけど、何日も縦走すればこんな日もあるさ!」
と、霧に包まれた山の中へ入っていった「頑張り者」にチャンスが訪れます。
「こんな日にも負けず、がんばったご褒美だ」
そう言って、山が見せてくれるものだと私は思います。
雨や霧のなかを、うつむき加減に歩いていたら、ふと周りが明るくなる。
顔を上げてみたら、なんと雲の合間から、太陽が光を差し込んでいるではありませんか。
途端に風景が明るく鮮やかに色づいていく様子は、思わず、
「うわーー」
と声が出ます。
そのときの景色といったら、なんとも美しいものです。
ずっと晴れてるときより、私は好きですね。
そこに、付け加えるように時々出現してくれるブロッケン現象は、まさにボーナスみたいなものです。
山は、天気が良いときも悪いときも、違う楽しみを与えてくれます。
楽しみにしていたのに天気が悪そうなそんな日は、ションボリしていないで、元気を出して山で違うものを探してみてください。
ブロッケン現象、いつか出会えるといいですね!
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