こんにちは、寝袋!です。
ヒルバーグのテントは、形も大きさも様々で、1人用だけを見ても種類が多いです。
私もいろいろと悩みました。
重さ、広さ、強さ、使い勝手、設営場所、いろいろな要素がからんできます。
はたして自分には、どれが合っているのだろう?
値段が高いだけに、失敗は許されないプレッシャーはありました。
悩んでいる間に、自分なりにいろいろ調べて、考えをまとめていきました。
同じように悩まれている人の参考になればと思いますので、自分がどのように悩み、決断したのかをお話したいと思います。
目次
ヒルバーグ1人用テントの比較表
まず、ヒルバーグの1人用テントだけを抜き出して、表にまとめてみました。
2人用以上の大きいテントは、私は詳しく知りませんので、省きます。
名前 | アクト | エナン | ソウロ | ウナ |
レーベル | レッド | イエロー | レッド | レッド |
自立 | ☓ | ☓ | ◯ | ◯ |
重さ(kg) | 1.7 | 1.2 | 2.4 | 2.2 |
前室 | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
価格(円) | 74,000 | 82,000 | 96,000 | 89,000 |
ひとこと | バランスが良い | アクトのオールメッシュ版 | 重いけど耐候性最強 | 前室はないが広い |
これから、各モデルごとに、私が考える長所・短所を書き出していきます。
結果的に実際に購入し使っているのは、ソウロだけになります。
他のモデルに関しては、たくさんのレビューを読んだ上で、私なりに
「こういう長所(短所)がありそうだな?」
と、購入前に推測したものですので、その点ご容赦ください。
「どのように考えて、推測して、選択肢を絞っていったか」
という点で、参考になればと思います。
ヒルバーグのテントは、そのテントがどこまでの強さを持っているかを、レーベルの色で表しています。
いわゆるグレード分けしているわけです。
ブラックが最強で、レッド、イエローと続きます。
イエローは温暖で安定した地域での使用とされています。
ちなみに1人用でブラックレーベルはありません。
アクトの特徴
アクトは長年ベストセラーとして定評あるモデルで、他にはない独特のスタイルをしています。
ポールは1本だけで出来たトンネル型テントです。
アクトの長所
- ヒルバーグのテントの中では、比較的軽い
- ベストセラーだけに安心感がある
- 他にはない格好良いスタイル
- ちゃんと前室がある
アクトの短所
- ワンポールの非自立型テント
- ガイラインが複雑で面倒そう
- 広めのサイト(とくに長さ)が必要で、しっかりと設営できないと弱そう
エナンの特徴
エナンは比較的新しいモデルで、大人気のアクトを、オールメッシュにしたものです。
基本的にはアクトの長所短所を持った上で、さらに・・・
エナンの長所
- アクトより軽い。他の軽量テントに負けない
- 独特のスタイルはアクトゆずり
- 夏用で探しているならコレ
エナンの短所
- オールメッシュなので寒い時期には向いていない
- (私の場合ですが)メッシュの軽量テントは持っているので必要ない
ソウロの特徴
ソウロも長年人気の定番モデルです。
ブラックレーベルの2人用テントスタイカと、ほぼ同じ作りをしています。
ソウロの長所
- 3本のポールを使っているので耐候性は抜群
- 広い前室
- 一体式&吊り下げ式&小屋根付きの、独特のスタイル
- 自立型
ソウロの短所
- とにかく重い
- 完全に1人用で荷物と人でギリギリ(ウナなら2人寝れそう)
- 暑い時期は厳しそう
ウナの特徴
ウナは、一見ソウロに似ていますが、前室がなくそのぶん室内が広いモデルです。
ウナの長所
- 広い室内。1人で使うなら余裕たっぷりだし、2人でも寝れそう
- 自立型
- ソウロより200g軽い
ウナの短所
- 前室がない(多少のスペースを作れるノウハウはあり)
- 吊り下げ式ではないので、私感ですが見た目が普通(良く言えばシンプル)
私の悩んだ経緯⇒そしてソウロに決めた
私はとにかく悩みました。
第一印象では、「おそらく私にはソウロが合ってる」と思ってはいたのですが、
「いやいや、さすがに重くないか? 高いお金払って、今より重いテント買うのはなんだか抵抗感があるな」
と、アクトに傾きました。
アクトのスタイルが、独特で気に入っていたのもありますし、同じレッドレーベルですから、劣るとも思えなかったのでした。
最強のブラックレーベルで非自立型もありますから、「非自立型=弱い」というわけではありません。
しかし、アクトはどうみてもテント設営に長さが必要です。
本体が細長い上に、さらにガイラインを横方向に張るのです。
つまり、すごく細長いスペースが必要なんですよね。
混雑する人気のサイトや、場所を選べないサイトでは、周囲に迷惑をかけそう。
いや、迷惑だけならともかく、そもそも張れない状況も出てきそうな不安感があります。
「設営できる場所を探してウロウロするのはちょっと不安だな。では、自立型のウナはどうだろう?」
と、自立型でソウロより多少軽い、ウナに心引かれました。
でも、私にとってウナは、どうにも中途半端に感じました。
吊り下げ式じゃないので、今まで通りポールを片側から差し込んでいく(抜き取る)必要があります。
そして、見た目のインパクトが、なんというか大人しい印象でした。
この時点で、かなりソウロの見た目に惚れているので、ウナには失礼な話です。
これで、重さがかなり違うのならば、まだ考える余地はあったんですが、差は200gです。
「たった200gの差なら、妥協することないか。やっぱりポール3本で強いソウロだな」
と、またソウロに戻っていました。
優柔不断で堂々巡りしていましたね。
ちなみに、エナンはなかったです。
メッシュの軽量テントは、すでに持っていた(ルナーソロ)ので、私には必要なかったのです。
結局、
「そうだ、今必要なのは、多少重くてもいいから、とにかく強いテントだ」
「どこにでも設営できる安心感と、悪天候でもビクともしないのが欲しい!」
と、ソウロに決めたのでした。
十分に検討してください
私はソウロに決めましたが、答えは人によって違うでしょう。
決して、ソウロが一番オススメと言うわけではありません。
多少でも軽くという人なら、ウナになるかもしれません。
非自立型でも、自分の行くフィールドなら問題ないという人なら、アクトが魅力的です。
夏の軽量テントで、ヒルバーグを使いたいならエナンしかありません。
ヒルバーグのテントは、どれもかなり個性的な特徴をもっています。
他のメーカーのテントならば、一見すれば、
「はいはい、だいたいこんな感じだろうな」
と、雰囲気はつかめるものが多いと思います。
細かい部分の作りや素材が違うだけで、基本的な作りは同じようなものばかりです。(良いところ?悪いところ?)
しかも厄介なことに、ヒルバーグは、他のテントなら2つ買えそうな高価なテントです。
ご自分の使われる用途をよく考えて、選ばれれば良いと思います。
最後に、ひとことだけ。
ヒルバーグ、いいですよ!
ソウロが気になる人がいましたら、こちらもどうぞ。