こんにちは、寝袋!です。
山では、いろいろな面白い登山者に出会います。
これまでも何人かご紹介してきましたが、またもや、出会ってしまいました。
ある山小屋で
そこは、無料で開放されている山小屋でした。
残雪の多い初春で、その山に入っている人は、ベテランさんばかりという季節です。
じっとこちらをうかがっている男
私は、5泊の縦走の途中でした。
小屋につくと、私の他に、単独行の男性が2名いました。
軽く挨拶と情報交換程度の会話を交わし、あとは、それぞれ静かに食事の準備をしていました。
「今日はいいルートだったなあ」
と、感慨にふけりながらお湯を沸かしていると、2名のうちの1名が、どうやらこちらをチラ見している気配です。
私はお湯が沸いたので、アルファ米のなかに投入し、おつまみを食べながら、地図を開いていました。
そこで、突然その男性が近づいてきて、こう言いました。
「ひとつ聞いていいですか?」
「すみません、ひとつ聞いていいですか?」
私は多少身構えました。
いったい、さきほどから何をうかがって、何を言ってくるのだろうと。
「じつは、昨晩も違うテント場でその鍋を見たんですが・・・」
「どうしてそんなに早く、ご飯が炊けるんですか?」
え? 鍋?
「私も今ご飯を炊いているんですけど、まだ出来ません。あなたの鍋は、すぐに炊きあがりましたよね?」
私は、ただお湯を沸かして、アルファ米の中に入れただけなんだけど・・・。
あ、そうか!
「もしかして、これですか?」
私は、アルファ米を指さして聞きました。
「これは、アルファ米といって、乾燥した米です。お湯を注いで15分ほど待つだけなんですよ」
驚くその人。
「え? インスタントみたいなもの? なーんだ、そうだったんですか!」
その人は、かなりのベテランではあるのですが、登山を再開して間もない人でした。
時代は変わって、アルファ米のことを知らなかったのです。
そういえば、鍋でご飯を炊いているし、ザックの形もかなり古いです。
「もう、昨日から気になって気になって(笑) 私以外、みんなそれだったからさあ」
帰ってから、ふと疑問に思いました。
アルファ米って、いつから使われるようになったんだろう?
そこで、そもそもアルファ米って何なのか?基本から少し調べてみました。
長くなりますので、こちらにまとめました。
興味のある方はぜひどうぞ。
どのご飯が美味しいのか、意外なヒントもわかりました。