こんにちは、寝袋!です。
災害時の非常食や、登山での携帯食として、一般的になったアルファ米。
お湯でももちろん、水を入れるだけで食べられるご飯です。
「当たり前のように使っているけど、そもそもアルファ米ってなんなんだ?」
と思ったことありませんか?
アルファ米がどうして出来たのか、どのように広まったのか、調べてみました。
そして、その結果、以外なことがわかってきました。
「どのアルファ米が一番美味しいのか?」
ということです。
なるほど、なるほど、納得の結果でした。
では、調査結果をどうぞ!
目次
アルファ米は潜水艦食
アルファ米は、もともと、軍事食のために開発されたそうです。
酸素を節約するため
とくに、潜水艦のなかで、利用することを目的としたということです。
潜水艦の中は密室ですから、炊事に火を使って酸素が使用されると、酸素は不足するし、余分なガスは排出しなければなりません。
そのとき、水中に放出するわけですから、泡になって敵に見つけられてしまう恐れがあります。
そのため、できるだけ火を使いたくないわけです。
「酸素を吸うか、ご飯を食べるか、どっちか選べ!」
では困りますからね。
尾西食品が作った
日本軍の命令を受けて、最低限の火で(場合によっては水だけで)ご飯になるアルファ米を作ったのが、現在の尾西食品です。
ということは、アルファ米って日本が起源なんですね。
アルファ米と冷や飯の違い

「アルファ米って、冷やご飯とは違うんだよね? 一緒?」
という疑問が出てきます。
当然「違う」のですが、何がどう違うのか、調べるまで知りませんでした。
- 炊いたご飯が、そのまま冷えたものが「冷や飯」
- 炊いたご飯を、強制乾燥させたものが「アルファ米」
ということでした。
阪神・淡路大震災でクローズアップ
さて、戦争の副産物として生み出されたアルファ米ですが、その後、非常食として利用されていくことになりました。
しかし、1995年の阪神・淡路大震災までは、ほとんどの非常食は「乾パン」だったそうです。
しかし、乾パンばかり食べさせられた被災者には不満がたまり、アルファ米のご飯がとても美味しかったそうなのです。
そして、それをきっかけに、非常食の主役がアルファ米へとチェンジしたということです。
意外と最近なんですね。
震災時は赤飯が大人気

さて、みなさんご存知の通り、アルファ米にはいろいろな味のバリエーションがあります。
白米はもちろん、山菜おこわや五目ご飯などです。
そのなかで、震災時に人気だった味が「赤飯」だったのです。
なぜだか、わかりますか?
当時、あまり大量にはお湯を沸かせなかったので、仕方なく水でアルファ米を戻して、ご飯にしていました。
当然、出来上がるものは冷たいものです。
温かいのが美味しい「白米」ですと、冷たいものは「イマイチ」に感じますが、
もともと冷えて食べるのが普通な「赤飯」だと、「当たり前」で「おいしく」感じたそうです。
「なるほど~!」
ちなみに、「非常時に赤飯はダメでしょう」と、最初は敬遠されていたらしいですよ。
登山で美味しいのは?

カレーばかり食べてました
アルファ米は便利ですが、やっぱり普通のご飯と比べると、美味しくないです。
疲れてくると、だんだん食欲もなくなってきますしね。
「なんとかして、食べなくては!」
と、みなさんそれぞれ工夫されていることでしょう。
アルファ米の味を変えたり、カレーにしたり、おかずに趣向をこらしたりして。
私もいろいろな味を試してきましたが、
「けっきょく、白米にカレーが一番」
と、落ち着いていました。
でも、実は唯一試していないのが「赤飯」だったんです。
むしろ、
「どうして、赤飯なんてあるんだろう?」
と、バカにしていましたからね。
私と同じ人、結構いるのではないですか?
一度、試してみてください。
私は、赤飯を見直しました。
ごま塩がついていて、かけて食べると塩味がまたいいのです。
アルファ米は、簡単に作れますし、コツもいりません。
パッケージに書いてある説明どおりに、水の量と時間を計れば、誰でも美味しく出来ます。
1つだけ、絶対にやるべきことがありまして、それは、お湯(水)を入れたら、じゅうぶんにかき混ぜることです。
かき混ぜないと、美味しく出来上がりません。
アルファ米まとめ
アルファ米について調べてきましたが、おわかりいただけたでしょうか?
現在、尾西食品の登録商標の期限が切れて、どのメーカーも『アルファ米』という名前を使っています。
私は尾西食品のアルファ米が一番美味しいと感じていたので、他のブランドは使っていません。
これからも、アルファ米を開発した尾西食品に敬意を評して、使っていこうかなと思いました。