こんにちは、寝袋!です。
「私はスマホ持ってるので、地図は持っていません」
「地図?私はGPS派ですから・・・」
という人が、じつに多いことに驚きます。
とくに最近は、その割合がどんどん増えてる気がします。
ダメですよ!ちゃんと紙の地図は持たないと。
本当は持つべきですが、「地形図を買え」とは言いません。
正直、コンパスを持っていて、使いこなせる人は少ないでしょうからね。
コンパスもないのなら、地形図なんて、高価で見にくい地図にすぎません。
でもせめて、簡単な登山向けの地図は持ってください。
今回は、定番で使いやすい「山と高原地図」を詳しく紹介したいと思います。
登山地図を買うなら、定番ですし、おすすめです。
使い勝手や、買いそろえる方法をアドバイスします。
目次
「山と高原地図」について
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/12/OVRD2393.jpg)
地図と簡単なガイドブックがセット
地図といえば昭文社
地図といえば、昭文社を思い浮かべるでしょう。
この「山と高原地図」は、昭文社が作っている登山用地図です。
メジャーな山域だけです
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/12/OVRD2392.jpg)
1冊でいくつかの山を含みます
山と高原地図は、2019年現在で61冊あります。
メジャーな山はほとんどカバーしていますが、マイナーな山や、地方の低山は含まれていません。
濡れてもOK
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/12/OVRD2400.jpg)
雨で濡れても破れにくい
登山地図は、ザックの中にしまわず、サコッシュやポケットなどの、取り出しやすいところに入れるのが普通です。
そのため、雨などでけっこう濡れてしまいます。
山と高原地図は、濡れても破れにくい合成紙(ユポ)というのを使用しています。
雨でビショビショになっても、破れたことはありませんし、乾けば元通り使えます。
「ちょっとシワシワになっちゃったかな?」
程度で、また使えるのです。
簡単なガイドブックも
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/12/OVRD2394.jpg)
別冊のガイドブック
山と高原地図には、簡単なガイドブックが付いてきます。
情報量としては多くありません。
簡単なコースガイドが主ですが、細かいコース説明ではなくて、
コース全体のイメージ・この山域の雰囲気
がつかめる程度です。
主なルートとコースタイム
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/12/OVRD2396.jpg)
主な登山ルートがカラーで書き込まれています
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/12/OVRD2397.jpg)
コースタイムが便利
山と高原地図は、等高線によって色分けされてて、
初心者でもパッと見で地形がわかりやすい
のが特徴です。
コースタイムが書き込まれているので、便利です。
縮尺は5万分の1となっています。(地形図は2万5千分の1です)
詳細な地形は分かりづらいですが、全体的な把握はしやすい縮尺です。
多数の書き込み(注意点・見どころ)
また、様々な登山情報が書き込まれていて、登山で知りたい情報がわかるようになっています。
- 間違えやすいところ
- 危険なポイントの注意書き
- 咲いているお花の名前
- 絶景ポイント
などです。
これは、登山前に熟読しておくと、イメージもふくらんでいいですよ。
他の山域も含むことがあります
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/12/OVRD2399.jpg)
独立峰は小さな地図
基本的には、1つの山域をまとめて地図にしてあります。
しかし、例えば独立峰や狭い山域をまとめて、1枚の地図にしてある場合があります。
例えば北海道の場合、大雪山という地図に、日高山脈も含まれていますし、夕張山地も含まれています。
コースタイムの注意点
コースタイムについて、いくつか注意点を書いておきましょう。
コースタイムというのは、各社共通のものではありませんから、見る地図やガイドブックによって違います。
今紹介している「山と高原地図」はメジャーなので、
コースタイム=山と高原地図のコースタイム
とされることが多いです。
山域によってマチマチ
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/12/OVRD2398.jpg)
行きたいルートが増えるのが欠点?
ところが、このコースタイムが、山域によって基準が違うから困ります。
同じ山域ばかり登っていると気づきにくいのですが、実際のところ、あるのです。
「あれ? この山のコースタイムきつめだな~」
「かなりコースタイムより早く登れたけど、おれ、今日は絶好調?」
そう思っている人はいるでしょう?
テレビでもみなさんご存知の、全国の山を歩いて旅しているTさんが、ふと漏らしていました。
「私、基本的にコースタイムを半分で計算してます。山によって違いますけど、北海道の山は半分にするのがキツイんです」
と。
「コースタイムで登れない人も多いと思いますよ」
私も実を言うと同感でしたので、思わずニッコリでした。
間違っているところもあります
さらに、コースタイムがあきらかに間違っているところもあります。
明確なものではないので、間違いというと怒られるかもしれませんね。
でも、多くの人がコースタイムをかなり短縮出来るようなところは、
「コースタイムが甘い」
と言わざるを得ません。
もっとも、厳しいよりは甘めのほうが、安全面で良いので、わざとそうしている可能性もありますが。
いくつかのコースタイムを比較していくのも、いいですね。
例えば、北アルプスの折立(おりたて)から太郎平小屋までのコースタイムです。
山と高原地図では5時間ですが、ほとんどの人は4時間程度で歩けるところです。
私の買い集め方
たった1,100円
山と高原地図は、たったの1,100円です。
これは、格安です。
地形図は1枚500円しますからね。
次に行く山のを買えばいい
でも、61冊あるので、全部買うと6万円を超えてしまいます。
ですから、次に行く山・行きたい山のものを、順次買いそろえていくのがいいでしょう。
あたりまえか・・・。
見ているだけで楽しい地図
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/12/OVRD2395.jpg)
全体がつかみやすい
山の上で、もしスマホやGPSの電池がなくなったり、故障したりすると、地図がないと困ってしまいます。
安全面でも、紙の地図は持つべきだと思います。
でも、それに加えて、山と高原地図には違う魅力があるんです。
それは、
地図を眺めているだけで楽しい
ということです。
次に登る山だけじゃなくて、その周辺の山もカバーしていますから、
「え? こっちへ行くルートもあるんだ!」
「あれ? よく見たらこっちへ縦走したら面白そうじゃない?」
「こんな山もあったんだ。知らなかった」
と、ついつい時間を忘れてしまうこともよくあります。
これは、大きな1枚の紙にまとめられているという、
登山地図ならではの良さ・紙の地図の良さ
です。
新しい山へ行くたびに、1,100円を投資してみませんか?
安全面だけじゃなく、パソコンやスマホでは味わえない、新しい楽しみが増えますよ?
買って損なし! 山と高原地図。