こんにちは、寝袋!です。
パタゴニアのロゴマーク、ちょっと変わってますよね。
デザイン化されたマークなのに、フリーハンドで書いたようなところもあります。
パタゴニアをよく知るファンから、まったく知らない人まで、
パタゴニアのロゴの由来と歴史
がわかるように、調べてまとめてみました。
これであなたもパタゴニアマスター!
目次
パタゴニアロゴの意味は?
パタゴニアのロゴの成り立ちを、名前とデザインの両面で考えてみましょう。
パタゴニアの名前
パタゴニアは、創業者のイヴォン・シュイナードが、青春時代から憧れた土地です。
南米アルゼンチンとチリとの間にある、冒険者憧れの大地。
パタゴニアの厳しい環境の中でも、ちゃんと使えるウェアを作る
ということから、この名前が付けられました。
また、パタゴニアという単語は、
世界中のどの言葉でも正確に発音できる
という特徴もあるそうです。
っていうことは、私たち日本人が言う「patagonia」という発音、きっと正しいのかな?
ロゴは何を現しているの?
ロゴの、あのフニャフニャとしたものは、何を現しているのでしょう?
黒いのは山に見えますが、そのとおりで、
パタゴニアにあるクライマーの聖地フィッツロイ山群
を現しています。
白い縁取りは、雪。
夕焼けに染まる空と、青い海をバックに、そびえ立っています。
フィッツロイ山群とは?
パタゴニアにあるクライマー憧れの山々、フィッツロイ山群。
山というより、針のように尖った岩峰が、いくつも天をついています。
登山をしない人でも、絶景の1つとして、写真などを観たことが、あるのではないでしょうか。
ただ登るだけでも難しいのに、とても天候が荒れる地域です。
そのため、クライマーにとっては、難易度の高い課題なのです。
ロゴの山の名前
それでは、ロゴに描かれている山々を、1つずつ名前を紹介して、解説します。
①アグハ・サンテグジュペリ
2,558m。1970年初登頂。
山の名前は、ご存知「星の王子さま」の著者にちなんでいます。
②アグハ・ラファエルファレス
2,482m。1974年初登頂。
昔は「イノミナータ(無名峰)」と呼ばれていましたが、アルゼンチンのクライマーの名が付けられました。
③アグハ・ポインセノット
3,002m。1962年初登頂。
フランスの登山家ジャック・ポワンスノーにちなんで命名されました。
現在もフランス人だけがポワンスノーと呼びますが、一般にはポインセノットと呼ばれるようになってしまいました。
高さだけでは、フィッツロイに次ぐ2番目です。
④セロ・フィッツロイ
3,405m。初登頂1952年。
巨大な岩塊という意味で、パタゴニアを象徴する山です。
先住民による名前は「チャルテン」。
周囲から1,000m近く抜きん出てそびえている姿は、まさに主峰。
パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードは、たしか3番目の登頂だったはずです。
日本人では、長谷川恒男や山野井泰史といったクライマーも訪れて登っています。
⑤アグハ・バルビオイス
2,653m。1978年初登頂。
先っぽのほうが少ししか見えていません。
実際は、隣のメルモスと同じで、大きく鋭く尖った山だそうです。
⑥アグハ・メルモス
2,732m。1974年初登頂。
これも上のバルビオイスと同じく、遠くになるから小さく見えるだけのようです。
⑦アグハ・ギジャメ
2,579m。1965年初登頂。
案内書によると、登るのが比較的簡単だそうですが、どのレベルで簡単と言っているのかはわかりません。
そして、フィッツロイ・トラバース
上に書いた7つの山を、全部続けて登攀することを、フィッツロイ・トラバースと呼びます。
世界屈指の困難度を誇る、縦走課題です。
数々のクライマーの挑戦を、はねのけてきました。
しかしとうとう、2014年2月、トミー・コールドウェルとアレックス・オノルドによって、初制覇されました。
番外セロ・トーレ
3,102m。1974年初登頂。
フィッツロイと並んで、この山群の象徴です。
残念ながら、フィッツロイと離れているために、パタゴニアのロゴには採用されていません。
山というより塔のようで、名前の「TORRE」は英語で「TOWER」です。
コンプレッサーで岩に杭を打ち付けて登った、いわくつきのルートもあり、
登頂不可能
と思われてきたルートでした。
「機械を使うなんて、登ったうちに入らない!」
と考え、コンプレッサールートを命綱と素手だけで登った、フリークライマーがいます。
2008年クライミングチャンピオンのデビッド・ラマです。
スポーツの世界から、岩の世界へ。
彼の挑戦を描いたドキュメント映画があります。
タグの年代別変化
パタゴニアを、ファッションとして評価している方たちの中では、ヴィンテージファッションとして人気があるようです。
主にタグの変化によって、年代を見分けるらしいです。
私はあまり詳しくないので、一生懸命調べてまとめてみました。
けっこう変わってきているんですね。
私は『雪なしタグ』までは実際に知っています。
白タグは、一時復刻版に付けられていたので、形だけは知っていました。
登山をするうえで、わざわざ古いウェアを使う人はいないでしょう。
まあ、ファッション的な豆知識として楽しんで読んでください。
タグ | 年代 | 特徴 |
70年代前半 | 通称白タグ。初期のタグは黒ではなく白でした。
空の夕焼けがオレンジ一本です。 字のフォントも大きめで、現在と違いますね。 |
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70年代後半 | 同じ白タグですが、夕焼けが変わっています。 | |
80年代前半 | 現行のデザインに近いですが、大きいです。
そこで、通称デカタグ。 「R」マークがないので『デカタグRなし』と呼ばれます。 |
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80年代後半 | デカタグで®が付きます。 | |
92-94年 | 稜線を彩る雪の白い線がありません。
®も簡略化され、◯の中が点だけです。 通称『雪なしタグ』 |
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93-96年 | フィッツロイではなく波を形どったロゴです。
通称『波タグ』 |
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現行 | 現行のタグです。
デカタグより小さくなっています。 初期は®でしたが、現行は◯に点です。 |
愛すべきパタゴニア
パタゴニアのファンになると、製品を使うだけではなく、いろいろなバックボーンを知りたくなるのがマニア心です。
今回は、タグの年代による変化について調べてみました。
調べて初めて、古着がヴィンテージモデルとして、高価で売買されているのを知りました。
ファッションのことはよくわかりませんが、
今でもダメにならず、大切に現役で使われている
ということが、なんだか嬉しく感じました。
パタゴニア製品は本当に長持ちします。
大切に使っていこうと、あらためて思いました。
パタゴニアのロゴはファッション好きの人にも人気で、大きくデザインされたものをよく街で見かけますね。
パタゴニアのTシャツは機能性がよくて長持ちでいいですよ~。
アウトドアで快適なウェアは、普段着にするともっと快適。
写真をクリックして、公式サイトでお気に入りのデザインを探してみてください。