こんにちは、寝袋!です。
立山黒部アルペンルートは、富山県立山駅から長野県扇沢まで、6つの乗り物を乗り継いでいく観光ルートです。
「雪の大谷」(両側に雪の壁がある道をバスが通る)や夏山登山シーズンは、ドッと人が押し寄せる人気スポットです。
さて、今回は
富山県側の出発地点「立山駅」から、主な目的地のひとつ「室堂(むろどう)」まで、スムーズに速く行くにはどうすればいいか?
というお話です。
ケーブルカーやバスを待つ時間は、早く山の上へ行きたい人にとっては、とても長く感じるでしょう。
なるべく時間待ちを少なくするコツは、「WEB予約」です。
一番最初のケーブルカーに、確実に乗れれば、時間待ちは最小で済むわけです。
目次
立山や剱岳へアルペンルートで
立山黒部アルペンルートは、立山連峰や黒部ダムなど、大自然の中を通り抜けるルートです。
見どころは多いのですが、登山者の方の目的となると、一番多いのは室堂になるでしょう。
室堂は標高2,450mという位置にあり、そこまで乗り物でいけるということで、立山や剱岳などの登山拠点として便利なのです。
室堂へは、もちろん長野県側から行くことも出来ますが、やはり富山県側からのほうが圧倒的に近い(そして安い)です。
そこで今回は、富山県側のスタート地点「立山駅」から「室堂」へ行く場合に絞って、お話します。
私は初めて室堂へ行ったのは小学生のころで、それから何度も訪れています。
とくに立山や剱岳へのアクセスではとってもお世話になっていて、行くたびに「帰ってきた感」を感じる場所です。
登山者は少しでも速く室堂へ行きたい!
室堂へ行く人(とくに登山者)は、少しでも早く到達したいものです。
待ち時間がなくても1時間はかかるのに、とにかく待ち時間が長いのです。
長い行列に並び、ケーブルカーやバスが来るたびに少しずつ短くなっていきますが、それを待つ時間というのは憂鬱で、さらに長く感じるんです。
「ああ、はやくあの天上世界へ行きたい!」
あなたが行きたい時は、他の誰もが行きたい時。
シーズン中の立山黒部アルペンルートに、空いている時期などないのです。
そこで、少しでも待ち時間を短くするにはどうすればいいか?
実は簡単なことで、事前にWEBで切符を予約しておけばいいのです。
室堂までで待ち時間が発生するところ
初めて室堂へ行く人のために、少し解説したいことがあります。
よく事情をご存知の人は先へ進んでください。
「室堂までで、どこで待ち時間が発生するか?」
です。
立山駅では2箇所
まず、スタート地点である立山駅の渋滞ポイントをお教えします。
まずは、切符を買うための券売所に並ぶ行列です。
「早朝から並べば大丈夫でしょ?」
と思うのは間違いで、上の写真は「雪の大谷」の時期で、券売所が開くはるか前です。
少しの観光客と春スキーの人だけでもこんな感じで、夏山シーズンはこんなものではありません。
この数倍の列が、延々とどの時間でも続くと思ってください。
そして、切符を買った人たちが次に並ぶのは、ケーブルカーの乗り場です。
シーズン中になると、ケーブルカーは時刻表以外にもどんどん臨時便が出発します。
ですが、最短でも10分おきにしか出発できませんし、乗車人数も少ないです。
そこで、ここにも大勢の人たちが行列を作って、大きな荷物を持ちながら時間を潰しているのです。
券売所で並んで、さらに乗り場で並ぶわけですね。
美女平でバス待ち
ケーブルカーは7分で美女平(びじょだいら)というところに到着します。
美女平で高原バスに乗り換えるわけですが、ここでまたバス待ちの時間が発生します。
あなたが乗ってきたケーブルカーが始発便でないかぎり、あなたが美女平に到着した時は、すでにバス待ちの行列が出来ているはずです。
ケーブルカーは10分ごとに到着しても、バスは片道50分のところを往復している(車両は多いですが)わけです。
職員さんは頑張っておられますが、それでもどんどん美女平に人が溜まるんですよね。
バスに乗りさえすれば、乗れさえすれば・・・。
その間にやることは、行列に並ぶ登山者の装備などを観察したりするくらい(笑)
室堂へ速く行くコツは「WEBきっぷ」
朝の1便のケーブルに乗ればいいんですが・・・
さて、室堂へ待ち時間なく速く行くには、ただひとつ、朝の始発便ないしその後数便に乗ることです。
あとは、たまたま空いている時間(午後になると空いてる可能性あり)に運良く当たるのを祈るだけ。
しかし、そんなことは誰だって考えるので、みんな始発便目当てに早朝から並ぶので、同じことなんですよね。
そのためには「WEBきっぷ」を事前予約しておく
しかし、実は確実に始発便に乗る手段があります。
それは、立山黒部アルペンルートが公式専用サイトで発売している「WEB予約」をすることです。
何月何日の、どの便に、何人、どこまで乗るか?
予約して事前購入できるのです。
何度も利用している人にとっては、当たり前かと思いきや、案外使っている人が少ないことに毎回驚いています。
「どうしてみんな使わないんだろう?」
いや、みんなが使うとそれはそれで困るんですが(笑)
WEBきっぷの注意点
「予約できるんなら、始発便じゃなくても、好きな便に乗れればいいや」
と考えるのは間違いです。
あくまでもケーブルカーに乗る便を予約できるだけなので、美女平に着いたあとは、もうすでに出来ている行列をパスすることは出来ません。
立山駅の行列をパスすることはできますので、まったく無意味ではないですけどね。
「WEBきっぷ」予約した場合の乗車手順
「WEB予約」は、そんなに難しい作業ではありません。
詳しくは公式サイトの流れにそって進んでいただけばいいのですが、簡単な流れだけご紹介しておきます。
専用サイトで予約しておく
まずは立山黒部アルペンルートの、WEBきっぷのページで予約します。
メールアドレスで会員登録して、支払いまで済ませておく必要があります。
QRコードを準備
予約完了とともに送られてくるQRコードをスマホか印刷で持参しましょう。
立山駅の自動発券機で乗車券ゲット
立山駅構内に「WEBきっぷ専用の自動発券機」があります。
なぜかいつも空いています。
そこにQRコードを読み込ませると、人数分の切符が出てくるというわけです。
改札で並ぶ
切符にはもちろん予約した便が記入されていますので、並ぶ必要はないのかもしれませんが、一応改札の列に並ぶといいでしょう。
駅員さんが「ご予約の方はどうぞ~」と行列をパスさせてくれるので、聞き逃さないように。
始発便のケーブルカーに乗っておけば、美女平ではほぼ待ち時間がなく、1台目か2台目の高原バスに乗れるでしょう。
急いでダッシュする人もいますが、そこでは差はあまりないので、気をつけて。
「WEBきっぷ」で予約したほうが便利ですよ
登山者がなるべく早く室堂へ着きたいのは、いくつかの理由があります。
その日に立山へ登る場合、次の日の登山に備えてみくりが池周辺などを散策したい場合、剣岳登山のために剱沢まで行きたい場合などです。
室堂は、そこにいるだけでも気持ちの良い場所ですから、早く早くと気持ちは焦ります。
そんな人は、ぜひWEB予約を使って、(なるべく始発便を予約して、)待ち時間なく到達できるようにしてみてはいかがですか?
登山計画に余裕が生まれますので、登山者はぜひ使ってください。
観光客は・・・ちょっとゆっくり来てください(怒られるな)。