こんにちは、寝袋!です。
今回はアタックザックについてお話します。
登山では、テント場や山小屋などの拠点に大半の荷物を置いたまま、最低限の荷物だけを背負う場合があります。
例えば山頂への往復とか、周辺の散策をするとか、そういう場合です。
そういう時に使う小さめのザックを、アタックザックと呼びます。
おおまかにアタックザックは、
- 縦走ザックをそのまま使う
- 雨蓋などを分離して使う
- 軽量アタックザックを別に準備して使う
の3パターンに分けられるのですが、それぞれメリット・デメリットがあります。
簡単なようで、実は選択が難しいアタックザック。
わかりやすく説明しましたので、「あなたに合った・目的の山に合った」アタックザックを準備してください。
目次
アタックザックとは?
アタックザックは、その日の目的(山頂往復・周辺散策)のための最低限の荷物だけを背負う入れ物です。
山頂へ往復するだけなのに、テントや食料などを全部背負っていく人はいないでしょう。
そこで、最低限の荷物だけが入るような、軽量で小さめのものが必要になるのです。
(後述しますが、絶対必要なものではありません)
上の写真は北アルプス剱岳(つるぎだけ)の登山者の写真ですが、みんな剣沢(山小屋・テント場)に荷物を置いたまま、小さな荷物だけ背負っています。
身軽なことは安全面でも有利ですから、とても理にかなっています。
アタックザックに入れるもの
アタックザックには、
レインウェア、防寒着、行動食、飲み物、カメラ、スマホ、など
を入れていきます。
「日帰り登山で必要なものと一緒?」
という印象ですが、正しいと思います。
違うのは「日帰り登山用のザックはそこにはない」ということです。
そこまではテントなどの縦走装備を背負ってきていますから、ザックも大型です。
- 拠点までは大型ザックの中にあって
- その日だけ取り出せて
- 最低限のものが入れられる
それがアタックザックです。
それでは、私が利用してきたアタックザック3パターンを、それぞれ説明していきます。
パターン①縦走ザックをそのまま使う
まずは縦走ザックをそのまま使うというパターンです。
アタックザックを別に準備せず、中身だけを取り出して置いておき、最低限の装備だけ背負っていきます。
(アタックザックが「絶対に必要というわけではない」理由がこれです)
長所
- アタックザックを準備しなくて良い
短所
- 中身がスカスカすぎて、パッキングがうまくいかない(下部にしか荷物が入らない)
- 軽い装備を背負う割に、ザック自体が重すぎて無駄
パターン②雨蓋を分離させて使う
次は、一部の縦走用ザックの機能なのですが、雨蓋や内部を分離してアタックザックに使うというパターンです。
アタックザックを準備しなくて良いので、
「これってすごい機能じゃん!」
と思いがちですが、実際はそうでもありません。
長所
- アタックザックを準備しなくて良い
短所
- 容量が小さめで不足しがち
- ウエストポーチタイプは背負えない
- もともとの縦走用ザックが重いということ
- 付け外しが面倒な場合も
パターン③軽量アタックザックを使う
最後は文字通りアタックザックを準備するパターンです。
各メーカーからアタックザックは販売されています。
パッド類やハーネス類は薄くて、背負心地を犠牲にして、軽さとコンパクトさを重視しています。
長所
- ザックとしては一番使いやすい
- 各種出ていて、良いものを選択できる
短所
- 別に持っていく必要がある(かさばる・重い)
- 背負心地は最低限
パターン別の長所・短所まとめ
表にまとめるとこうなります。
長所 | 短所 | |
①縦走ザック | 別に準備する必要なし | 大きすぎ・重い |
②雨蓋 | 別に準備する必要なし | 容量不足・付け外し面倒 |
③軽量ザック | ザックとして使いやすい | 別に準備する必要あり |
私の場合
参考にはなりませんが、私の場合をちょっとお話しておきます。
私はパターン①「縦走ザックをそのまま使う」です。
アタックザックも持っているのですが、私は多少の安全対策装備も持つ関係上、縦走ザックでもそれほどスカスカにはならないからです。
もしそういう事情がないならば、私ならパターン③「別にアタックザックを準備する」と思います。
やっぱり使いやすさが一番ですし、超軽量でパッキングの邪魔にならないものがあるからです。
アタックザックまとめ
あなたは山頂へ往復する登山の時、アタックザックに何を詰め込んでいきますか?
カメラの大小、ガスの有無、季節、条件によっていろいろ変化すると思います。
アタックザック単体だけじゃなくて、サコッシュやチェストバッグと併用する場合もあるでしょう。
縦走登山にどういう装備を持っていくのか?
そのなかで山頂往復のときはどうするのか?
上で書いた3パターン以外にも、方法があるかもしれません。
例えばトレラン用ザックを持っていくとかも可能性がありそうです。
パズルを組み立てるようなものですが、きっとうまくいく組み合わせがあるはずです。
ご自分の持っている道具を部屋に並べてみて、シミュレーションしてみてください。
以上、アタックザックを選ぶということについて解説しました。
最後に、一つだけ注意点を。
「今日は晴れてて山頂往復だけだから、レインウェアいらない」
ということだけはダメですよ。
↑これはオスプレーのアタックザック。軽くてコンパクトで、ドリンクホルダーもあるので使いやすそう。