こんにちは、寝袋!です。
今回は、
北海道の田舎の病院
について書きます。
移住することを考える人は、ほとんどがまだ働き盛りで、独身もしくはこれから家庭を作っていく世代が、多いと思います。
私も20代で移住しました。
若いので病気にもならず、幸運にも移住後約20年、時々風邪をひく程度で、病院に行ったのは歯医者だけです。
みなさんも、最初は大丈夫でしょう。
ですが、子供は大人より病気になりますし、自分だって年をとっていくと、病院に行く機会も増えるでしょう。
そうなってからバタバタしないよう、北海道の田舎の病院の実態を知っておいてください。
田舎ではできない診察がある
私の住んでいる地域には、「幸運にも」総合病院が2軒あるし、個人の病院がいくつかあります。
内科、歯医者は毎日病院で診察を受けることができます。
だけど、他の医療に関しては、週に一日だけだったり、月に一日だけだったり、そもそも診療を受けることが出来ない科がたくさんあります。
ちょっと簡単に調べてみました。
総合病院と個人病院をあわせての診療日数です。
内科 | ◯毎日 | 循環器科 | △週1日 |
外科 | △月2回 | 泌尿器科 | △週1日 |
小児科 | ◯週5日 | 整形外科 | ◯後述。一応毎日 |
眼科 | ×なし | 脳神経外科 | △2週に1日 |
皮膚科 | ◯個人病院のみ | 歯科 | ◯多数あり |
こんな感じです。総合病院があるので、そこそこカバーできてはいますが、大変なことがわかっていただけるかと思います。
実際のところ、こんな飛び飛びの診察日ではニーズに合わない病気の方もたくさんいます。
ですから、車で2時間ほどかけて、遠くの市へ通う人も多いです。
産婦人科がないところも多い
私の地域ではすでに産婦人科はありません。
子供ができると遠方へ通院し、状態を見て、いざ出産が近くなると、入院して出産に備えることになります。
お母さんもお父さんも、たいへんな苦労ですね。
これでは、ただでさえ少子化が進む世の中で、田舎では加速度的に進んでしまうのも、うなづけます。
整形外科? 接骨院?
整形外科といっても、接骨院と行われる治療が、たいして変わらない印象です。
レントゲン撮るところまではいいけど、あとは、マッサージをして湿布貼って、はい終わり。
肉体労働者が多い地域ですが、みんなそれならばと、接骨院や鍼灸院のほうを当てにしているのが現状です。
「病院行くより、〇〇先生の針のほうが効くべや」
っていう感じ。
いざ骨折だなんだの大怪我になっても、手術が出来ない病院が多いです。
そういう場合は、最初から都市部の病院へ向かいます。
基本的にレベルが低いと考えておく
私はあまり医療に詳しくないですが、相方(元看護師)に言わせると、
このあたりで信頼できる病院はない
のだそうだ。
田舎あるあるですが、急病で近所の総合病院に運んだはいいが、何も出来ず、そのまま救急車は折返して、遠方の病院まで走ります。
よく見る光景です。
「あ、また◯◯市送りだな」
お医者さんのレベルが低いのか、設備がないからなのか、よくわかりません。
いろいろな問題があるのでしょう。
お医者さんを責めるつもりはありません。
ただ、われわれ利用者の立場からすると、総合的に医療のレベルが低いと考えておくべきでしょう。
もし私が年をとったら
私が年齢を経て、もし病気を患ったらどうするか?
「田舎なんだから仕方がないこと」
と、あきらめる気持ちはあります。
「進みすぎた医療で、いたずらに長生きはしなくてもいい」
そう思っています。
ですが、家族が病気になった時に、同じ気持ちでいれるかというと、難しいですね。
移住を考えるときは、みなさんが描く家庭の未来像と照らし合わせて、考えてみてください。