こんにちは、寝袋!です。
インターネット環境が発達して、世の中は見違えるように変化しました。
ほんの20年前、私達が北海道に移住したときと現在では、信じられないくらい変わっています。
当時の田舎では、手に入らないもの、不便なことがたくさんありました。
家電製品、本、旅行の手続き、などなど。
現在は、よほどの山奥を除けば、4Gの電波が届きますし、私のところでも光通信が整備されました。
こうなってみて思うのは、
「今は移住に関しての難易度が低くなった」
ということです。
「なーんも不便じゃない」(北海道弁)
のです。
そして都会に住んで、田舎暮らしを考えている人に伝えたいのですが、
「通勤の往復とネットしかしてないなら、田舎のほうが幸せですよ」
ということです。
参考になれば幸いです。
目次
私が移住した頃のインターネット事情
私が移住した1990年代後半、インターネットというものはありましたが、まだまだ未発達でした。
正確には、一部の詳しい人だけが使うもので、現在のように、
「誰でも使えるもの」
ではありませんでした。
私も多少は使っていましたが、ISDN回線でテレホーダイとかなんとかでした。
アマゾンなんて知らない
インターネットで買い物をするなんてことは、思いもしませんでした。
「新しいテレビほしいけど、札幌まで行ったほうが安いかな?」
と、わざわざ札幌などの都市部へでかけて、現物を見て買っていました。
地元の店で置いていないものは、都会で買うしかなかったのです。
今なら、なんでもネットで探して「ポチっ」と出来ます。
- レビューを見て
- 念入りに検討して
- 安いところから
全国共通の値段で買えます。
航空券は窓口で
旅行好きですので、出かける時は旅館や飛行機の手配が必要です。
JRや飛行機のチケットは、旅行代理店の窓口へ行って「言い値」で買っていました。
今では考えられないような高いチケットだったなあ。
旅館やホテルは、雑誌を見て電話して予約していました。
そもそもハローワークやアパートも
移住するときには、アパートや仕事を事前に探しに来ました。
今ならば、ハローワークもアパートも、ネットでどれだけでも探せますよね。
私程度の知識でも、グーグルマップで探してストリートビューで見ることすら出来ます。
メールでやり取りも出来ず、すべて電話か対面しての交渉でした。
現在のインターネット事情
現在は、私の住んでいるところは光通信も使えますし、4Gの電波も来ているので、不便はありません。
インターネットに対する知識があれば、都会と田舎の差はほぼないでしょう。
おかげで私もこうやって、好きなブログを書けるわけです。
今、あなたのライフスタイルは?
さて、ここで最近のニュースを見ていて、思うことがあります。
今、あなたはどんな生活を送っていらっしゃいますか?
朝早く会社へ出勤し、夜遅く帰宅して、あとは、シャワー浴びてネットを見て、寝るだけのひとが多いと言います。
休日には時々は出かけるけど、たいていは住んでいるご近所で用事を済ませる。
もし、あなたが田舎暮らしを考えていて、そんな生活をしているのならば、迷うことはありません。
昔ほど田舎と都会の差はありません
「でも、田舎って不利なことがいろいろあるでしょう?」
昔からこう言われて、私は否定できませんでした。
病院などの老後のことは別にしても、たしかにそういう面はありました。
給料水準は低いですし、都会のような刺激はないですし。
でも、今は、違います。
世の中は変わりました。
給料について
以前は、たしかに田舎の給料水準は低かったです。
今も低いです。
変わってきたのは、都会の給料水準が下がってきたのです。
昔も今も、田舎で手取り15万円というのは当たり前でした。
都会では、そんなの大卒の初任給じゃないですか?
「一気に下る所得が、不安でしょうがない」
「でも、それには変えられないものがある」
と、みんな思い切って決断して一歩を踏み出していました。
ところが、慢性的な不景気や、貧富の格差拡大や、不正規雇用などの原因によって、都会の人たちの給料が下がってしまったのです。
うちのペンションに泊まりに来る人たちの話を聞いていて、
「おやっ?もしかして所得の差が少なくなってる?」
と気付きました。
もちろんまだ都会のほうが高いのですが、生活コストのことを考えると「余裕」は同じ程度だと感じます。
もう、田舎への移住を考えるのに、経済的なマイナスは考える時代じゃなくなったのです。
都会の刺激?
「でもさあ、都会ってやっぱりいろいろあるんだよね」
という人もいるでしょう。
どんどん新しいお店ができますし、コンサートやスポーツ等のイベントも豊富ですしね。
でも、それっていつも行くものですか?
私は年に数回、登山や旅行、スポーツ観戦や帰省などで北海道から出ます。
今はLCCのおかげで飛行機のチケットが安くなって、都会との往復は本当に安くなりました。
羽田と新千歳の飛行機は、往復1万円を切る時代ですからね。
平気で日帰りできてしまう距離感なんです。
普段は田舎に住んで、イベントのときだけ都会へ出かけていく。
少なくとも私達にはそれで十分だと感じています。
休日に、あなたが出かけて行く頻度を、考えてみたらいいと思います。
通勤とネットだけなら田舎のほうが幸せです
あなたの現在のライフスタイルが、
- 毎日通勤で時間がつぶれ
- 帰ったら平日はネットかテレビだけ
- 休みに毎回出かけるかといえば、月に何度かだけ
という場合には、あなたは田舎に住んだほうがいいかもしれませんね。
今より給料は下がるけど、生活の余裕はあまり変わらないと思います。
家賃は安い、食べ物は安い、お金が減らない。
以前、東京からのリピーターさんがこう話していました。
「毎日残業したあと、24時間やってるジムで運動不足を解消して帰るんですが、残業代はジム代で消えてるから、いったい何をやっているのかわからない」
と嘆いていました。
田舎なら明るいうちに帰って、外でジョギング出来るのに。
昔と違って、移住によって失うものは減りました。
もはや、ただの選択であって、決断すらいらないレベルじゃないでしょうか。