こんにちは、寝袋!です。
北海道に移住するメリットで、とても基本的なことを忘れていました。
今ではもう慣れてしまって、当たり前になってしまっているのです。
北海道で生活すると、
涼しさ・湿度のなさ・美しい星空
が手に入ります。
とくに近年は、本州の暑さが異常ですから、ニュースを見るたびに、
「あんなところで、よく生きてるなあ」
「今本州に帰ったら、きっとすぐに倒れるね」
とよく話しています。
自分たちが忘れてしまっている、ありがたみを思い出す作業をかねて、書いていきます。
冷房が28℃? 暖房じゃないか!
本州では、節電のために、冷房を28℃に設定しているといいます。
家ではともかく、オフィスでのことでしょうか。
北海道では、28℃というと、暖房になることが多いです。
最近は北海道も気温が上がっていますが、それでも、30℃を越えるのは年に1週間ほどでしょうか。
まだ、冷房のない家がほとんどです。
「今日は暑いですね」
ただし、じゃあ北海道に住んでいる人間が暑さに困っていないかというと、そうではありません。
涼しい気候に慣れている体には、25℃ぐらいでも暑く感じるんですね、これが。
私は移住した年の夏は、25℃の夏が涼しくて、汗1つかかずに夏を越しました。
「北海道、涼しくて最高!」
と思っていましたが、一冬越して次の年の夏は、25℃が暑くてたまりませんでした。
人間、あっというまに順応してしまうんですね。
北海道の人にとっての30℃は、本州の人にとって40℃みたいなものです。
夕方、外で涼むということ
「じゃあ、北海道に移住しても、涼しくはないんだね」
と思われるかもしれません。
ところが、全然違うんです。
空気が乾燥していて湿度が低いものですから、日影に入るととても涼しいのです。
また、北海道の30℃は日中の短い時間だけで、日が陰って夕方になると、途端に涼しくなるのです。
夕方、
「今日は暑かったねえ」
などと立ち話しながら、ゆっくりと時間を過ごします。
20年ほど前、自分が子供の頃は、本州でもそうでした。
クーラーなんて、お金持ちの家にしかありませんでしたからね。
そのころの日本の気候が、今の北海道の気候だと思います。
地域にもよりますが、私の場合は、夜になると長袖を着ないと肌寒いくらい冷え込みます。
これは星空じゃない、宇宙だ
北海道の田舎は、街灯が少ないので、夜は真っ暗になることが多いです。
空に雲さえなければ、満天の星空が広がっています。
天の川が見えるのは当たり前。
流れ星は15分も待てば、見えて当たり前。(寒いのでTシャツでは無理)
星が多すぎて星座がわかりづらい。
人工衛星が見えるのは当たり前。(軌道により宇宙ステーションも見えます)
毎晩外に出れば、こんな宇宙ショーが見れるのですから、プラネタリウムにはまったく興味がなくなりました。
夜空をジーッと、ボーッと観ていると、時間を忘れてしまいます。
ペンションに来たお客さんたちと観ていると、みんな無言になります。
「そうでしょう、そうでしょう」
と、暗闇でニンマリするのです。
自然の恩恵をうけて生きる土地
高い建物がない田舎では、昼も夜も視界をさえぎられることがありません。
雨上がりの虹も、両端まで見えるような、そんな土地なのです。
アスファルトより土のほうが多くて、木々が多くて、緑が多い。
暖まった空気は大地に冷やされて、心地よい空気に変わります。
そのなかで、
なにもない大地を舞台に展開されるショーが、北海道の大きな魅力です。
これを贅沢と感じるかどうか、あなたはどうですか?