こんにちは、寝袋!です。
登山を始めていくつか山を登ると、日帰りでは行きづらい山が出てくると思います。
そうなるとテントに泊まるか、あるならば山小屋を利用しなくてはいけません。
自炊してもいいですし、コンビニなどで準備した物を食べるだけでもいいのですが、そのときに1つアドバイスがあります。
「夜は米、朝は麺」です。
もちろん、どんなメニューでも好きに準備して問題ありません。
パスタでもいいし、お餅でもいいし、パンでもいいんです。
それでも、経験者はきっと基本形は、
「夜はなんらかの米を食べて、朝はなんらかの麺を食べる」
です。
これから山に泊まろうと計画しているあなたに、その理由を解説したいと思います。
山での食事って、美味しさだけを求めるわけにはいかない不自由な世界。
だからこそ、基本を知ってからいろいろアレンジしていけば、便利かつ楽しいテント飯になりますよ。
夜は米、朝は麺
テント泊での食事は、
「やらなきゃならない必須作業」
でもありますが、
「楽しみの一つ!むしろ最大の楽しみ!」
という人も多いと思います。
とくに最近はテント泊の料理レシピも充実していますし、道具も便利なものが増えていますよね。
あらためて、テント泊の食事は、
「何を作って食べても自由。正解はなくて、食べたいものを作りましょう」
です。
そのうえで、ちょっとしたアドバイスが「夜は米、朝は麺」なのです。
守らなくてもとくに問題はないですし、「それは違う」と思う人もいるでしょう。
ただ、何度か経験していくうちに「そうなっていく」人が多いのも事実で、それには次のような理由があげられます。
理由①食事にかける時間が違うから
まずは、「食事にかける時間が違うこと」があげられます。
夕食は、日中歩いてきて疲れて、おなかペコペコです。
テントを張ったら、あとは食べて飲んで、寝るだけ。
逆に朝食は、食べた後は荷物を片付け、テントをしまって歩かなければいけません。
「どれだけ時間をかけてもいい」夕食に対し、「パッと手軽に済ませたい」朝食。
『メスティンで炊いたご飯に、お肉はこれで、スープはこれで。おまけに〇〇を添えて』
なんて、朝食で作る人はいませんよね。(作ってもいいけど)
「じっくりと楽しむ夕食には、作るのに時間をかけてもいいメニュー」
「手っ取り早く済ませたい朝食には、簡単にサッとできるメニュー」
が合っているというわけです。
理由②鍋などの洗い物が楽だから
炊事場のあるキャンプ場と違って、山では洗い物は厳禁です。
それでも、鍋などの調理器具をザックにしまう時、きれいにしておきたいものです。
食器や調理器具をきれいにするためには、ペロペロなめて、水ですすいで飲み干して、ティッシュで拭くくらいしかありません。
お米ツブは鍋にくっつくので面倒なんです。
それがさらにカレーライスだったら、もう大変!
ティッシュで拭くのも何枚も何枚も使いそう。
下手すると、調理よりも食べるよりも時間がかかっちゃうかもしれませんね。
対して、ラーメンなどは簡単です。
麺食べて、スープを飲み干せば、最後に残るのはちょっとしたカスだけ。
そこにちょっと水を入れて、かき混ぜて飲み干せば(マズいなんて言っちゃダメ)鍋はきれいになります。
人によっては、「じゃあ、夜も麺でいいんじゃない?」と思うかもしれません。
夜はご飯類でも構わないのは、夜にごはん類で汚れた鍋や食器は、そのまま放置して大丈夫だからです。
鍋にくっついたお米ツブや汚れは、翌朝の麺類で柔らかくなり、きれいに流されてしまうんですよ。(スープに多少お米が混ざるけど気にしない)
「使った調理器具や食器をきれいにするのが簡単だから」
それに効果を発揮するのが、朝の麺類メニューというわけです。(パスタは例外)
理由③水分たっぷりで食べやすいから
テント泊では、ご飯が喉を通らないことがあります。
「乾いたままの雑巾では、こぼれた水を拭き取れない」
のと同じように、疲れすぎた体は重い食べ物を受け付けなくなってしまうんです。
そのうえ、山の上での朝は早いです。
テント泊ですと、真っ暗なうちから調理して、夜明けとともに歩き始めることも多いです。
疲れた体で、しかも寝起き(普段ならまだ布団の中)ではなかなか食欲がわきません。
それでも、これから歩くことを考えれば、しっかりと食べて栄養補給しておかなければいけません。
そんな朝でも、麺類は比較的ツルツルと食べやすくて、体が受け付けるんですよ。
しかも、同時にスープで水分がたっぷり摂れて、体も温まります。
「よしっ今日もしっかり歩くぞ!」
という体勢が整うんです。
朝の麺類は、スープのおかげで良いことづくめというわけです。(やっぱりパスタは例外)
とくに「朝は麺」がいいですよ
どうでしたか?
もう一度言いますが、テント泊の食事に答えは一つではありません。
あなたが食べたいものが正解で、間違いなどないんです。
すべて麺類でもいいですし、パンもいいですし、パスタでもいいですし、餅でもご飯でもいいです。
全部カロリーメイトというのでも間違いではないです。
でも、基本的なコツとして、
- 疲れていても喉を通るか
- 調理の手軽さ・後片付けの手軽さ
を考えることは、テント泊の食事プランの大切なポイントです。
加えて、お米類はやっぱりなんといっても満腹感があって、腹持ちがいいです。
というわけで、
夜は米、朝は麺
をオススメしたいのです。
初めての人はとくに、1回はこれでやってみて!
そのうち、自分の好みや体質がわかってくると思います。
「自分って、山でお米はダメかも」
「案外、疲れててもなんでも食べられる自分って強い?」
などなど。
それから、いろいろとメニューを工夫し、組み合わせを考え、楽しいテント泊ライフを作り上げていってください。
それがあなただけの「正解」だと思いますよ。