登山やキャンプのナイフって銃刀法違反ですか?「刃渡り?形?」




こんにちは、寝袋!です。

登山やキャンプで、便利な道具のひとつがナイフです。

形や大きさはいろいろありますが、

誰でも1つくらいは持っているもの

ではないでしょうか?

私達は「なにげなく」荷物の1つとして持っていますが、

  1. これって銃刀法違反にならないのでしょうか?
  2. 違反するとして、それではナイフは持って行けないのでしょうか?

「こんなので捕まってたら、世の中おかしいよ!」

と思う人も多いでしょう。

アウトドア好きの1人として、私もそう思います。

でも、実際に摘発されないとも限りませんので、ルールを正確に知っておくべきです。

私たちはナイフで誰かを傷つけるつもりじゃないのに、私たちが傷つけられては困りますからね。

ナイフに関する違反は2つ

さて、私たちはつい、

「ナイフ=銃刀法違反」

と考えてしまいます。

しかし実際には、「銃刀法違反」と「軽犯罪法違反」という2つの違反をおかす恐れがあります。

まずは簡単に、その2つを知っておきましょう。

銃刀法違反

銃刀法
刃渡り6cmをこえる刃物については、業務その他正当な理由による場合を除いて、これを携帯してはならない。 

違反した場合、懲役3年以下もしくは30万円以下の罰金が課せられます。

軽犯罪法違反

軽犯罪法
正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者は、拘留又は科料に処する。

携帯とは?

上で書かれている「携帯」とは、

  • 手に持っている
  • ポケットに入れている
  • それに近い状態

のことです。

つまり、すぐに使えるような状態で運んでいること全般です。

カバンの奥深くにしまってあったり、箱の中に入れて持ち運んでいる場合は携帯にはなりません。

どのナイフが違反?

ざっと私の持っているナイフを並べてみました

私が持っているナイフを取り出してきて、刃渡りの長さを測ってみます。

見た目的には、どれも、

「はいはい、キャンプや登山でよくみるやつだね。大丈夫でしょ?」

というものばかりです。

刃渡り6cm

刃渡り4.5cm

刃渡り6cm

測ってみたら、どれも刃渡り6cm以下ですので、「銃刀法」にはひっかかりません。

もっと大きなナイフ、たとえば、

こんなのは問題外。こんなの持っている人がいたら全力で逃げます

刃渡り10cmのコンバットナイフ

こんなものを持っていなければ大丈夫ということです。

こうしてみると、刃渡りを測らなくても、見た目でもかなり区別できますね。

しかし!

「銃刀法」にはひっかからなくても「軽犯罪法」にはひっかかります。

なんと、刃渡りに関係なく「正当な理由なく」携帯してはいけないのです。

私の持っているすべてのナイフが「軽犯罪法違反」になる恐れがあります。

ただし、「正当な理由なく」というところがポイントです。

「登山で使うから」

「これからキャンプで使うんだけど?」

というのが、「正当な理由」となればいいのですが、そのあたりが、はっきりとしないのです。

こんなナイフで摘発されたことも

「いやいや、登山やキャンプは正当な理由でしょう?」

と思いますが、こういう摘発例があることも、頭に置いておきましょう。

(どれも、刃渡りではなく両刃だからの摘発ですが、これらが「正当な理由」にならないとは驚きです)

山菜採りナイフ

山菜採りナイフ

山菜を掘って採るために使われる、山菜採りナイフです。

北海道では、老若男女かなり使ってます。

養蜂家のナイフ

養蜂家がハチミツ集めに使うナイフ

これも両刃といえば両刃だけど・・・。

昔ながらのハチミツ業者の道具なのに。

カキ業者のナイフ

カキのからをむくときに使うナイフ

カキの殻をむくためのオイスターナイフ。

実際、岩手県ではこれが摘発されて飲食店が没収されたこともありました。

これ、刃がついてないんですよ?

岩手県でオイスターナイフが摘発

私たちアウトドア人間が注意するべきこと

実際に、私たち登山愛好家のナイフが、摘発されるかどうかはわかりません。

よほど怪しい顔や行動をしていなければ、大丈夫という気がするのですが、

「警察官のさじ加減次第」

というような、運任せにはしたくありません。

摘発されてからでは遅いですしね。

ですから・・・

刃渡りは6cm以下にしましょう

まずは銃刀法違反にならないように、刃渡りは6cm以下にしましょう。

6cmを超えると、あきらかに見た目が危険性を帯びてきます。

誤解される恐れが高まります。

移動中はザックの奥底から出さないように

そして、登山口から歩き出すまで、テント場に着くまで、必要ない限りなるべくザックから取り出さないことです。

これは、摘発云々の前に、マナーでもあるでしょう。

刃物は人に見せるべきではありません。

万が一職質されたら全力で正当性を訴える

それでも運悪く、なんらかの理由で荷物を開けられ、ナイフを見られたら・・・。

全力で正当性をアピールしましょう。

「すみません」

なんて言ったら、最悪犯罪者に仕上げられてしまうかも。

自分がどこへ行き、どこでキャンプをするのか、はっきりと説明すれば誤解も晴れるでしょう。

一応警察に質問してみました

一応念のために、私の住んでいる町の警察署で質問してみました。

本署へは出かける勇気はないですが、交番なら気軽に行ける田舎(顔見知り)ですから。

すると、

「もし登山道具の中に入っていたとして、その中身にナイフがあるかどうかは、開けてみなければわかりません。

つまり、何らかの理由で『職質する必要がある』と判断されないことが大切かもしれませんね」

「ただ、それもすべて現場判断なので、他の現場でも同じとは、はっきりとは言えない」

というような答えでした。

うーん、あいまい。

私たちは、悪いことをしようと隠し持つわけじゃありません。

ですから、私の場合は、

  1. 外から見えないように
  2. コッヘル(鍋)と一緒に
  3. あまり厳重には隠さない

ようにしています。

どのように運ぶにしても、最悪摘発される恐れがあることは頭に置きつつ、正当性を主張できるような心構えでいればよいでしょう。

ちなみに私の愛用ナイフ

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2018年11月23日

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