こんにちは、寝袋!です。
テントを設営するとき、ガイラインをちゃんと使っていますか?
「ガイライン? なにそれ?」
という人のために説明しておくと、
ガイラインはテントを地面に固定するための細いロープ
のことです。
「ああ、あれか! 風の強い時は一応使うけど、面倒だよね」
と思ったあなた、ガイラインはちゃんと使いましょう。
夜になって風が強くなってから使うのは、辛いですよ~?
ガイラインの基本的な使い方を説明します。
ガイラインをちゃんと使って、テント泊の達人になりましょう。
目次
ガイラインとは?
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/11/OVRD1838.jpg)
テントを補強する細いロープ=ガイライン
テントを設営したときに、テントと地面はペグで固定します。
テントの底辺と地面とを結びつけるわけですね。
それだけでは、テントが風に吹かれた場合に、テント上部が揺すられて動いてしまいます。
そこで、テントの上部から地面に向けてロープを伸ばし、地面に結びつけます。
このロープのことを、ガイラインと言います。
時々、ガイドラインと間違われることもありますが、「guy-line」でガイラインが正解です。
ガイラインの張り方の基本
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/11/OVRD1837.jpg)
ガイラインは長さが調整できる
ガイラインの張り方について、基本的なことを書き出してみます。
毎回張りましょう
まず、ガイラインは毎回張りましょう。
一般的な自立型のテントは、4隅をペグで固定するだけで、テントとしては使えます。
そのため、
「今日は風も吹いていないし、ガイラインなくてもいいな」
と、省略してしまう人が、じつに多いのです。
今度、テント場で観察してみてください。
案外張っていない人、多いんですよ。
しかし、ガイラインのないテントは、性能を発揮していません。
あなたもテントを買うときに、いろいろ吟味したでしょう?
その意味がなくなってしまいますよ?
ガイラインがないと、山の上の強風にさらされたときに、テントはたわみ、変形し、やがてポールが折られてしまいます。
直線状に
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/11/line02.jpg)
ガイラインは直線状に
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/11/line01.jpg)
これじゃダメです
ガイラインは、4本付いているものが多いでしょう。
これを張る時は、対角線上の2本が一直線になるように張りましょう。
直線状になっていないと、ガイラインは強いとは言えません。
ペグか石に固定する
ガイラインは、ペグか石に固定します。
石は両手でなんとか持てるぐらいの、なるべく重いものを選びましょう。
ペグは、打つ本数が増えるので面倒で、そのために省略したくなります。
面倒でもしっかりと打ちましょうね。
間違ってはいけない注意点
ガイラインを張ること自体は、面倒なだけでそれほど難しいことではありません。
ここでは、間違えやすい注意点をお話しておきます。
自在(金具)の向き
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/11/OVRD1847.jpg)
自在金具といいます
ガイラインは、場合によって長さを変える必要があります。
そこで、自在金具という調整具が付いています。
このおかげで難しいロープワークを知らなくても、簡単に長さを調整できるのです。
上に2本のガイラインを写しましたが、どちらかが間違っています。
わかりますか?
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/11/OVRD1847-2.jpg)
摩擦が弱いとすぐに緩んでしまいます
「どっちでも対して変わらないのでは?」
と思うかもしれませんが、上はNGで、下がOKです。
1回セットしてしまえば、ずっとこのまま使うことになります。
最初が肝心、絶対に間違わないでくださいね。
このちょっとした違いで、ガイラインの緩み方が違ってきますよ。
時々調整すること!
次に覚えておいてほしいのですが、
ガイラインは何度も張り直す
ことが大切です。
穏やかな日は問題ありませんが、風の強い日はとくに注意しましょう。
風が吹き荒れた朝、テント場を見渡すと、ガイラインが緩んでたるんでいるテントがよくあります。
そう、風に吹かれて前後左右に揺れるうちに、ガイラインはどんどん緩んでくるのです。
そのうち、
ただテントからロープが出てるだけ
という感じになってしまうんですよね。
そういう夜は、どうせ何度も目が覚めますから、時々はガイラインを調整してピンと張ってください。
途端にテントの揺れが収まって、眠りやすくなります。
ガイラインまとめ
ガイラインはテントの一部なのに、なぜか設営するときに省略されがちです。
「風が強いときに使う予備の装備」
と思っているのかもしれません。
でも、考えてみればわかるのですが、
風が強くなってから、夜中にガイラインを1から設置するのは大変!
なんです。
風が強くなる前に、設置しておくべきなんですね。
- テントを設営するときに、ガイラインは絶対に張るもの
- ガイラインは張ったらOKじゃなくて、何度も張り直すこと
と習慣づけて、正しく張れるようになってください。
「ガイラインを制する者は、荒天を制す」
頑張ってください。
ガイラインと自在金具だけを、自分に使いやすく変えることも考えましょう。
他の人との差別化にもなって、目印にもなりますよ。