こんにちは、寝袋!です。
登山用品のブランドは、世界中に数えきれないほどあります。
私も当然全部は知りません。
名前が似ているものもあるので、時々、
「あ、これはアレのニセモノブランドか?」
などと、失礼なことを思ったりもします。
ただ、日本に来るのが遅かったり、メジャーじゃないだけなんですけどね。
登山用品を買うとき、ブランドに必要以上にこだわる必要はないです。
どこのブランドも、登山用品店で手に入るようなものは、しっかりとした製品だからです。
しかし、それでもなんとなく気になるのが、ブランドというものです。
ブランドごとに得意分野も特徴も違いますし、ロゴマークもいろいろあって、面白いです。
個人的なイメージ(思い込み?)も混ぜながら、ブランドを紹介していきます。
少なくともここにあれば、「まがい物」ではありません。
目次
- 1 アークテリクス(Arc’teryx )
- 2 アイスブレーカー(Icebreaker)
- 3 アウトドアリサーチ(OUTDOOR RESEARCH)
- 4 コロンビア(Columbia )
- 5 スマートウール(SmartWool)
- 6 テルヌア(TERNUA)
- 7 ノースフェイス(THE NORTH FACE)
- 8 ノローナ
- 9 バーグハウス(berghaus)
- 10 パタゴニア(Patagonia)
- 11 ピークパフォーマンス(PeakPerformance)
- 12 ファイントラック(Finetrack)
- 13 ブラックダイヤモンド(Black Diamond)
- 14 ホグロフス(Haglöfs)
- 15 マウンテン・イクイップメント(Mountain Equipment)
- 16 マウンテン・ハードウェア(Mountain Hardwear)
- 17 マーモット(Marmot)
- 18 マムート(MAMMUT)
- 19 ミレー(Millet )
- 20 モンチュラ(MONTURA)
- 21 モンベル(mont-bell)
- 22 最後に
アークテリクス(Arc’teryx )
アークテリクスという社名は、最古の鳥類として知られる始祖鳥の学名にちなんでいる。ロゴは、発見された化石の中で最も状態の良いベルリン標本をもとにデザインされている。
無駄を排し、機能を高め、そして人が最大限パフォーマンスを発揮出来る、機能性を持ち合わせた製品を、高いクオリティで成し遂げている数少ないブランドの一つです。
日本では近年のアウトドアブームにより、アウトドアシーンのみならず、タウンユースとしてのファッションアイテムとして、若者を中心に絶大な支持を受けています。
性能うんぬんより、まずはその価格の高さに注目されて、
「あの人、アークだ。金持ち~」
という目で見られます。
「高いけど、高いだけのことはある」
という、硬派な印象ですね。
イメージカラーが黒というのも珍しいブランドです。
街中向けに『アロー22』という、超定番でカッコいいロングセラーのザックがあります。
これで登山者以外の認知度が一気に上がった印象があります。
たしかに表面の生地の質感はすごくいいんですよね。
私は同じ生地のショルダーがお気に入りです。
アイスブレーカー(Icebreaker)
- 設立:1995年
Icebreakerは、ニュージーランドに本社を置くアウトドア及びスポーツウェアメーカーである。
メリノウールの専門メーカーで、登山ではベースレイヤーが有名です。
最近は、広告を見かけるようになりました。
メリノウールに関しては、「一日の長有り」といった感じのメーカーです。
なんといっても、「羊の国」ですからね。
アウトドアリサーチ(OUTDOOR RESEARCH)
- 設立:1981年
OUTDOOR RESEARCHは、米国ワシントン州シアトルに拠点を置くアウトドア用品メーカーである。
登山ガイドや上級者が着ているのを見かけます。
ガッチリ体型じゃないと、なかなか合わないと思います。
ホームセンターで売っている作業着で、似たようなロゴを見かけます。
真似されるということは、けっこうメジャーなのでしょうか?
コロンビア(Columbia )
アウトドア風街角ファッション、といったイメージです。
正直言うと、コロンビア製品を買うなら、モンベルを買っておいたほうがいいでしょう。
ガチ勢でコロンビア使ってる人はいません。
スマートウール(SmartWool)
- 設立:1994年
SmartWoolは、メリノウール製品を作る会社である。
会社名からも想像できますが、ウール製品が充実しています。
「メリノ150ベースレイヤー」は、長期縦走でも優れたベースレイヤーですよ。
私は専門メーカーがあると、ついそちらに手を出してしまいたくなるのですが、たしかにいいんです。
テルヌア(TERNUA)
スタイリッシュで洗練されたデザインで、本格的な登山に対応するウェアから、旅行・タウンユースなどで使えるカジュアルウェアまで幅広いラインナップを展開しています。
テルヌアの製品は、
「左右非対称のデザインが特徴的だな」
と思ってみてます。かっこいいですよね。
細身のシルエットが着る人の体型を選ぶので、着ている人はたいていスマートでビシッと決まってます。
デザインがいいだけでなく、本格的な製品が多いです。
日本では、最強クライマー平出和也さんが使用していて、人気急上昇中?
ノースフェイス(THE NORTH FACE)
- 設立:1968年
ザ・ノース・フェイスは、アウトドア用品や衣服、登山用具の制作・販売を手がけるアメリカ合衆国の企業である。山岳で登山が難しい北側のことを指すノース・フェイスが社名の由来である。
とてもメディアへの露出が多くて、おそらく日本では一番人気のブランドだと思われます。
アウトドアに全く関係ない人でも、ノースフェイスの製品をもっているのを、見かけるようになってきました。
そのため、素人感が漂うブランドになってきた印象があります。
とくに、高校生あたりがみんな同じバッグを背負っているのは、あれ、何なんでしょう?
とくに優れた特徴があるかというと、そういうアイテムは私が知る限りないです。
他のブランドの後追いでアイテムを発売しても、ノースフェイスのほうが売れてしまう。
ノローナ
ノルウェーのブランドです。
ヨルゲン・ヨルゲンセンさん(なぜか名前は忘れない)という方が個人で始められたのがきっかけです。
ノルウェーの厳しい自然環境の中でも耐えきれるというコンセプトで、作られています。
日本では、冬山を高いレベルで行う人達に評価されています。
あと、特徴としてフードがデカイ! ヘルメット着用大前提の作りです。
さすがノルウェー産、暑さより寒さがお得意。
バーグハウス(berghaus)
- 設立:1966年
バーグハウスとは、イギリスのタイン・アンド・ウィア州シティ・オブ・サンダーランドに拠点を置くペントランドグループによって所有されている、登山用品、アウトドア用品、衣料品のブランド名である。
登山用品会社、好日山荘が力を入れているブランドです。
そのため、
「このひと、好日で買ったんだね」
とわかってしまうのが、ちょっと恥ずかしいかな?
私は時々手にとって見てみますが、ところどころで、
「え?」
と思うような旧世代的な仕様のものがあるんですよね。
積極的にこのブランドを使う理由はありません。
パタゴニア(Patagonia)
- 設立:1973年
パタゴニアとは、アメリカの登山用品、サーフィン用品、アウトドア用品、軍用品、衣料品の製造販売を手掛けるメーカー、及びそのブランド名。環境に配慮する商品で知られており、環境問題に取り組むグループの助成を行っている。
個人的に大好きなブランドです。
パタゴニアはフリースが優れていて、他のブランドのものより一歩進んでいる印象です。
登山界では、
- パタゴニアの登山ウェアのヒット作を、モンベルがぱくり
- パタゴニアのカジュアルウェアのヒット作を、ユニクロがぱくり
という噂もあります。
新しいものを作り出すのはパタゴニアが多いんですよ。
ピークパフォーマンス(PeakPerformance)
デザインがとても格好いいですが、日本人が着て似合うかどうかは不明です。
ファイントラック(Finetrack)
名作カミノパンツ。
「ベースレイヤーの下にもう一枚」
という、ドライレイヤーを生み出したブランドです。
独特の使い勝手があるので、ちゃんと使い分けの出来る登山者向けというイメージです。
このブランド、デザインはかっこ悪いけど、下着なら問題ないですね。
「肌に近いものほどファイントラックは良い」
というのは、登山仲間の間で定説です。
ブラックダイヤモンド(Black Diamond)
じつは、パタゴニアと創立者が同じで、途中で別れたブランドです。
ウェアも出していますが、どちらかというとアイゼンやピッケルといったアイテムが強いです。
冬用グローブは、とても優れています。
ガチな人は大好きなブランドです。
性能の割に、価格も高くないのが嬉しい。
ホグロフス(Haglöfs)
- 本部所在地:スウェーデン
- 設立:1914年
ホグロフスは、スウェーデンのアウドドア用品メーカー。バックパック、衣料品等を製造している。 2010年に、日本のスポーツ用品メーカー「アシックス」の子会社となった。 ブランド名は創業者であるヴィクトル・ホグロフに由来する。
無駄を一切省いた、シンプルな機能美を実現する、スウェーデンの老舗ブランドです。
「LESS IS MORE=無駄を省き、可能な限りシンプルで機能的なデザイン」
というコンセプトを貫いています。
アシックスが買収してから、日本で見かける割合が増えてきたように感じています。
一気にメジャーに躍り出そうな雰囲気?
マウンテン・イクイップメント(Mountain Equipment)
山や自然と真剣に対峙する人たちに、絶大な信頼を得ているマウンテンイクイップメント。
1960年に、マンチェスター郊外の小さな街で、二人のクライマーがギアを作り始めた事によって誕生したブランドです。
イギリス人の気質なのか、質実剛健なアイテムが多いです。
補強するべきところは、デザインや重さを無視して補強するという感じです。
私は使ったことがないので、詳しくはわかりません。
マウンテン・ハードウェア(Mountain Hardwear)
優れたデザインで過酷な環境に耐えるアイテムを開発するプロユースブランド。
1993年に4名のアウトドアマンによって立ち上げられたマウンテンハードウェア。
ブランド自体の歴史は浅いものの、アウトドア業界で長年のキャリアを有した、4名それぞれの経験を駆使して制作する製品は瞬く間に世界に知れ渡り、急成長を遂げた。
アウトドアに懸ける熱意で常に優れた技術を取り入れ、オールマイティなアイテムを作る事に徹底し、第一線のクライマーやアルピニストをサポートしている本格ブランド。
マーモット(Marmot)
- 本部所在地:サンタローザ
- 設立:1974年
マーモットは、アウトドア用品や衣服、登山 ・キャンプ用具の製作・販売を手がけるアメリカ合衆国の企業である。山岳地方に生息する社交性の高いリスである「マーモット」が社名の由来である。
時々、マムートと区別がわからなくなります。
「どっちがマンモスだったっけ?」
マムート(MAMMUT)
150年の歴史を誇る、ヨーロッパを代表するクライミングブランド。
赤と黒のマンモスマークのアイコンでお馴染みのマムート。
1862年に、ハンドメイドの登山用ロープの開発を始め、約150年の歴史を誇る。
スイス発のヨーロッパ的な秀逸なデザイン性と機能性が融合した製品を数多く生み出している。
以前はかなり専門的なブランドイメージだったんですが、ファッションブランドとして展開し始めてからは、一気に素人感が漂うブランドになりました。
かわいいマンモスが仇になってしまったか・・・。
ただし、上級者向けのアイテムは本当に定評があるので、利用者が「上級者と初級者の2極化」されている気がします。
ミレー(Millet )
ウェアも出しているのですが、ザック専門メーカーとしてのイメージが強いです。
そのため、ミレーのウェアを着ていると、
「何か違うよね」
という感じになってしまうのです。
日本では、中途半端な人物ばかり広告に使うイメージがあります。
「なぜに、この人物を?」
イメージ戦略が逆効果?
ガチ勢からはとくに反感が強いので、ネタ化してしまうほど。
ただし、ドライレイヤーのドライナミックメッシュシリーズが大ヒットして、そちらのほうで注目を集めています。
これは、いいものです。
あと、時々とんでもない性能のものを売り出したりします。
これはすごいレインウェアです。革命的!
モンチュラ(MONTURA)
ロベルト・ジョルダーニのアーティストとしての優れたセンスと、最先端の素材との融合により作られた、クオリティの高いアイテムが多いらしいです。
全世界のトップクライマーから、信頼を寄せらているブランドです。
私はよく知りません。
モンベル(mont-bell)
とてもコストパフォーマンスに優れていて、日本全国どこでも買えるブランドです。
安価で優れていて、初心者は、モンベルを中心に道具を揃えていけば、いいのではないでしょうか?
直営店がかなり普及していて、その影響で、その他の登山用品店での品揃えが悪くなっています。
モンベル製品を買うなら、直営店か公式通販サイトという流れになってきました。
あまりに普及しすぎているので、
「モンベルを着ていると、初心者っぽい」
という印象が染み付いています。決して性能が不足するわけではないのですが。
モンベルの店員さんでさえ、
「全身モンベルはさすがに恥ずかしい」
とおっしゃるくらい、普及しています(笑)
モンベルのレインウェア「ストームクルーザー」は、そんなモンベル嫌いの人でも使う、ベストアイテムです。
最後に
はじめにも書きましたが、あまりブランドにこだわりすぎる必要はないと思います。
ただし、ブランドにこだわると良い点があります。
それは、一つのブランドを使いこなしていくと、そのブランドの特徴がわかってくることです。
「ここの製品はサイズが大きいな」
「このブランドは本格的すぎてハイキングには向かない」
などなど。
また、同じブランドの製品同士は、セットで働くように考えられている場合も多いです。
そういう意味で、お気に入りのブランドを探して使い込むことは、いいことかもしれません。
「道具選びも、登山の楽しみの一つ」
と、私は思っています。
どうせお金を使うなら、楽しんで道具を揃えていってください。