こんにちは、寝袋!です。
みなさん、冬山、楽しんでいますか?
美しい景色が観られるけれど、冬山にはリスクがあります。
今回は、冬山のリスクの1つである凍傷の対策についてです。
ピッケルを長時間持つと、手先が冷えて凍傷になりやすいのですが、その予防策を紹介します。
誰でも簡単に出来て、お金もかからず、効果抜群な方法で、私はベストだと思っています。
目次
ピッケルは凍傷になりやすい
ピッケルは金属で出来ていますので、冬はキンキンに冷えています。
冷えた金属に触れていると、たとえ手袋をしていても、手がかじかんでいきます。
冬山を経験されている人ならば、ご存知ですよね。
長い時間、持ったまま行動するピッケルは、もしかすると凍傷原因ナンバーワンかも?
簡単工作で凍傷予防できます
そのため、冬山登山者はそれぞれに工夫して、対策します。
テニスラケットのグリップに巻くテープを使ったり、手袋を厚めにしたりします。
今回ご紹介するのは、自己融着(じこゆうちゃく)テープを使った凍傷予防です。
特に珍しい方法でもありませんし、同じようにやっている人は多いのですが、
自己融着テープを知らない人向けに
詳しく説明しようと思いました。
自己融着テープとは?
『自己融着』・・・なんだかすごい響きですね。
自分でくっついちゃう?
安くてホームセンターで入手できます
まず、この自己融着テープは、大きなホームセンターであればどこでも売っています。
値段も10mで500円前後で安いです。
10mもあれば、ピッケルの凍傷予防ならば5回以上は出来ます。
ゴムテープです
基本的にはゴムで出来たテープ状のものです。
接着面はなくて、柔らかく、伸縮性があって、ハサミで切ることができます。
テープ同士だとくっつきます
自己融着テープは、接着面がないので、触ってもベタベタしません。
ところが、テープ同士をくっつけて、少し待つと、テープとテープの間がくっついてしまう不思議。
上の写真で、白いノリのように見える境目がわかりますか?
くっつくというより、合体してしまうイメージ
と思ってください。
テープ以外にはくっつきません
ちなみにこの時点でも、手で触ってもベタベタしません。
あくまでも、テープ同士じゃないとくっつきません。
写真で解説します
この自己融着テープをピッケルに巻いていくのですが、作業手順を写真で紹介します。
作業手順
ピッケルバンド(ピッケルの落下防止のためのヒモ)は、付けたままでも、あとで付けてもいいです。
私は冬の間はこのままなので、ピッケルバンドを付けた状態で巻いていきます。
あとで付ける場合は、ヒモを通す穴を避けるか、穴を空けるかする必要があります。
作業といっても、ただ自己融着テープを巻いていくだけです。
手で触れる場所に、どんどん巻いていきましょう。
このとき、引っ張りながら、テープを伸ばして巻いていくのがコツです。
キレイに巻く必要はありませんが、
「テープとテープでしかくっつかない」
ことは忘れてはいけません。
テープの最後の部分は、必ずテープの上に戻すようにしましょう。
一見頼りなく見えますが、少し待てばもう一体化しています。
ピッケルバンドのところが格好悪いので・・・
なんとなく反対側も巻くようにしています。
一気に巻いても、数回に分けて巻いても、なんとでもなるのが楽です。
これで、一通り終了です。簡単でしょ?
ピッケルの金属の上に、ゴムのコーティングをしたような感じです。
このゴムを、ほどく事はできません。
外すときは、カッターで切るのですが、まるでギプスを外すような感覚です。
手で持ってみて、ゴムが薄いと感じたら、2度でも3度でも重ねてください。
こういう調整が楽なところも、自己融着テープのいいところです。
お好きな分厚さで仕上げてくださいね。
注意点はザックのピッケルホルダー
1つだけ注意点があります。
あまり分厚く巻きすぎて、ザックのピッケルホルダーに刺せなくなったら困ります。
ピッケルホルダーの長さが調整できれば問題ないのですが、固定式ですと、ぐるっと反転させたときにホルダーに無理がかかります。
ピッケルやストックを、ザックに取り付ける方法、正しい方法でやってますか?
自信のない人は、こちらで一応確認してくださいね。
ピッケルでの凍傷予防法まとめ
ピッケルが原因の凍傷を、予防する。
テニスラケットのグリップテープは、
- 巻くのが難しく、外れやすい
- 複雑な形状のピッケルに巻きにくい
ですし、
手袋を分厚くすると、
- 必要以上に分厚く、かえって動かしづらい
- 手袋の厚さを変えたくない
という問題点があります。
ですから、私は今回紹介した、
自己融着テープの方法がベスト
だと自信があります。
安くて、簡単で失敗がなく、厚さも調整出来て、効果抜群。
欠点も弱点もありません。
ピッケル持っていくときは、絶対にやっておくべきです。