【日本百名山in北海道】斜里岳の登り方ガイド【全ルート解説】




こんにちは、寝袋!です。

今回は、北海道にある日本百名山の一つ、斜里岳の登り方について解説していきます。

斜里岳をひとことでいうと、沢登りを楽しめる山です。

沢登りといっても、沢靴は必要なく、沢沿いをバシャバシャと歩いていく感じです。

ややアスレチックで夢中に登っているうちに、

「あ、もう稜線に出たのか」

という、変化に飛んだ楽しい山です。

斜里岳とは

wikiより
斜里岳(しゃりだけ)は北海道の知床半島にある火山。標高は1,547m。斜里岳道立自然公園に属し、日本百名山に選定されている。

「知床半島の山」と認識されていますが、実際は知床連山から少し離れた独立峰です。

私はいつも、

「!」

みたいだな、と思います。棒が知床連山、点が斜里岳です。

麓の清里町にはじゃがいも畑などが広がっていて、そこにそびえる斜里岳は、とても格好いいです。

知床はオホーツク海側と、太平洋側のどちらかから風が吹くことが多いので、山を乗り越す感じで雲が発生しやすい地域です。

「登っている時は晴れてたのに、山頂だけ雲だった」

ということが多い山です。

斜里岳の登山コース

清里コース(旧道)

旧道といっても、現役の登山道です。

初歩的な沢登りを楽しめるコースです。沢登り装備は不要です。

清里コース(新道)

旧道は沢で、下りで滑落事故が発生しやすいので、新たに作られた尾根道です。

一般的には、旧道から登って新道から降りる、という人が多いです。

三井コース

別方向の玉石の沢方面から登るコースで、尾根歩きです。

ちょっとした岩場もあって、斜里岳の違う一面を楽しめます。

コース比較表

百名山をめざしている人、初めて登る人は、ほぼ清里コース(旧道~新道)です。

そちらを詳しく解説します。

旧道~新道コースの登り方

標準的登山日程

6月から7月の残雪が多い時期は、沢沿いにスノーブリッジが残っています。

とくに崩れかけの時期は危険です。

清岳荘などで事前情報を仕入れてから登ってください。

旧道が危険な場合、登りも下りも新道を使えば登れます。

登り 3時間
下り 2時間30分
標高差 877m

登山口情報

清岳荘
標高:683m

道路情報:未舗装になってから約7km。15分。

駐車場:多数(使用料100円)

携帯電話:全社OK(ソフトバンクやや弱い)

トイレ:あり(協力金100円)

自動販売機:あり

水場:あり

清岳荘

登山情報

清岳荘からしばらくは、林道跡を歩いていきます。

しばらくすると沢に降り、そのあとはずっと沢沿いに歩いていくことになります。

沢沿いの登山道

右へ左へ渡渉を繰り返しますが、ルートは明瞭で迷うことはないでしょう。

下二股

「下二股」という場所で、旧道と新道に別れます。

旧道はそのまま沢沿いに進み、新道はここから急登で尾根に上がっていくことになります。

旧道はこれまでの穏やかな沢から、傾斜を増していきます。

早い時期だとスノーブリッジの崩壊が怖い

写真は6月下旬ですが、スノーブリッジがちょうど全部崩れたあとでした。

いつ崩れるかわからない、薄いスノーブリッジの上を渡るのは危険なので、注意して下さい。

また、スノーブリッジが壊れた直後も、高さがあって這い上がれない、降りられないという場合もあります。

なかなかの傾斜

いくつかの滝があるので、飽きが来ない登山道です。

けっこう急傾斜の高巻きもあります。

核心部には鎖など設置してありますが、鎖がない場所で緊張する場所もいくつかあります。

斜里岳の沢
斜里岳の沢は、上の写真のように赤茶けていて、実は苔が生えにくい水質です。

そのため、沢登りの経験がない人でも、比較的安全に登ることが出来るのです。

靴底でグリップを試してみたら、案外滑りにくくて驚くでしょう。

沢がどんどん狭く

沢がどんどん狭くなっていき、そのうち枯れてしまいます。

そこからは、稜線まで間もなくです。

稜線に出ると、胸突き八丁という登りを登っていきますが、たいしたことはありません。

沢登りのスリルを思い出す、穏やかな時間です。

山頂

山頂からは360度の展望です。

知床連山、北方領土、清里網走の平野、素晴らしい景色です。

新道

新道は、尾根に作られた道で、ほぼ平坦なまま移動し、最後に下二股まで一気に急下降する感じです。

急下降

急下降も、整備が行き届いていて歩きやすい道ですよ。

条件により仕方がない場合もあるとはいえ、新道だけで往復するのは、斜里岳の魅力半減です。

時期を選んで登っていただきたいと思います。

付近の宿泊施設

 

「ロッジ風景画」は、小さな民宿ですが、オーナーが斜里岳のガイド活動に参加されています。

地元ならではの事前情報を聞けるので、前泊におすすめです。

 

登山のために北海道へ飛行機で来る注意点

飛行機を使って登山する場合、いくつか注意点があります。

登山道具の機内持ち込みや、よくある忘れ物などです。

トラブルを避けるためにも、一度読んでいただけると参考になるかと思います。

【北海道登山】飛行機に乗せられない登山道具・注意点・ノウハウ

2019年3月1日

北海道登山での格安レンタカーの探し方

北海道は、レンタカーの激戦区です。

たくさんのレンタカー会社がひしめきあい、季節によって価格の変動も大きいのです。

大手レンタカー会社から、小規模格安レンタカー会社まで、比較して選べばいいのですが、それはなかなか面倒です。

そういうとき、スカイチケットレンタカーなどの、レンタカー比較サイトなどが便利です。

借りる期間と場所を選んで、一気に比較検討できますよ。

レンタカーについて詳しく書いてます
あわせて読んでください。

北海道登山は車が便利「安くレンタカーを借りる方法と注意点」

2019年3月1日

【日本百名山in北海道】全9座登山コース解説&登り方まとめ

2019年1月16日

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