こんにちは、寝袋!です。
今回は、北海道にある日本百名山の一つ、斜里岳の登り方について解説していきます。
斜里岳をひとことでいうと、沢登りを楽しめる山です。
沢登りといっても、沢靴は必要なく、沢沿いをバシャバシャと歩いていく感じです。
ややアスレチックで夢中に登っているうちに、
「あ、もう稜線に出たのか」
という、変化に飛んだ楽しい山です。
目次
斜里岳とは
「知床半島の山」と認識されていますが、実際は知床連山から少し離れた独立峰です。
私はいつも、
「!」
みたいだな、と思います。棒が知床連山、点が斜里岳です。
麓の清里町にはじゃがいも畑などが広がっていて、そこにそびえる斜里岳は、とても格好いいです。
知床はオホーツク海側と、太平洋側のどちらかから風が吹くことが多いので、山を乗り越す感じで雲が発生しやすい地域です。
「登っている時は晴れてたのに、山頂だけ雲だった」
ということが多い山です。
斜里岳の登山コース
清里コース(旧道)
旧道といっても、現役の登山道です。
初歩的な沢登りを楽しめるコースです。沢登り装備は不要です。
清里コース(新道)
旧道は沢で、下りで滑落事故が発生しやすいので、新たに作られた尾根道です。
一般的には、旧道から登って新道から降りる、という人が多いです。
三井コース
別方向の玉石の沢方面から登るコースで、尾根歩きです。
ちょっとした岩場もあって、斜里岳の違う一面を楽しめます。
コース比較表
百名山をめざしている人、初めて登る人は、ほぼ清里コース(旧道~新道)です。
そちらを詳しく解説します。
旧道~新道コースの登り方
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/syari-r.jpg)
標準的登山日程
6月から7月の残雪が多い時期は、沢沿いにスノーブリッジが残っています。
とくに崩れかけの時期は危険です。
清岳荘などで事前情報を仕入れてから登ってください。
旧道が危険な場合、登りも下りも新道を使えば登れます。
登り | 3時間 |
下り | 2時間30分 |
標高差 | 877m |
登山口情報
道路情報:未舗装になってから約7km。15分。
駐車場:多数(使用料100円)
携帯電話:全社OK(ソフトバンクやや弱い)
トイレ:あり(協力金100円)
自動販売機:あり
水場:あり
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/shari1.jpg)
清岳荘
登山情報
清岳荘からしばらくは、林道跡を歩いていきます。
しばらくすると沢に降り、そのあとはずっと沢沿いに歩いていくことになります。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/DSCF1024.jpg)
沢沿いの登山道
右へ左へ渡渉を繰り返しますが、ルートは明瞭で迷うことはないでしょう。
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下二股
「下二股」という場所で、旧道と新道に別れます。
旧道はそのまま沢沿いに進み、新道はここから急登で尾根に上がっていくことになります。
旧道はこれまでの穏やかな沢から、傾斜を増していきます。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/DSCF1029.jpg)
早い時期だとスノーブリッジの崩壊が怖い
写真は6月下旬ですが、スノーブリッジがちょうど全部崩れたあとでした。
いつ崩れるかわからない、薄いスノーブリッジの上を渡るのは危険なので、注意して下さい。
また、スノーブリッジが壊れた直後も、高さがあって這い上がれない、降りられないという場合もあります。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/DSCF1031.jpg)
なかなかの傾斜
いくつかの滝があるので、飽きが来ない登山道です。
けっこう急傾斜の高巻きもあります。
核心部には鎖など設置してありますが、鎖がない場所で緊張する場所もいくつかあります。
斜里岳の沢は、上の写真のように赤茶けていて、実は苔が生えにくい水質です。
そのため、沢登りの経験がない人でも、比較的安全に登ることが出来るのです。
靴底でグリップを試してみたら、案外滑りにくくて驚くでしょう。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/DSCF1036.jpg)
沢がどんどん狭く
沢がどんどん狭くなっていき、そのうち枯れてしまいます。
そこからは、稜線まで間もなくです。
稜線に出ると、胸突き八丁という登りを登っていきますが、たいしたことはありません。
沢登りのスリルを思い出す、穏やかな時間です。
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山頂
山頂からは360度の展望です。
知床連山、北方領土、清里網走の平野、素晴らしい景色です。
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新道
新道は、尾根に作られた道で、ほぼ平坦なまま移動し、最後に下二股まで一気に急下降する感じです。
![](https://nebukurou.com/wp-content/uploads/2019/01/DSCF1057.jpg)
急下降
急下降も、整備が行き届いていて歩きやすい道ですよ。
条件により仕方がない場合もあるとはいえ、新道だけで往復するのは、斜里岳の魅力半減です。
時期を選んで登っていただきたいと思います。
付近の宿泊施設
「ロッジ風景画」は、小さな民宿ですが、オーナーが斜里岳のガイド活動に参加されています。
地元ならではの事前情報を聞けるので、前泊におすすめです。
登山のために北海道へ飛行機で来る注意点
飛行機を使って登山する場合、いくつか注意点があります。
登山道具の機内持ち込みや、よくある忘れ物などです。
トラブルを避けるためにも、一度読んでいただけると参考になるかと思います。
北海道登山での格安レンタカーの探し方
北海道は、レンタカーの激戦区です。
たくさんのレンタカー会社がひしめきあい、季節によって価格の変動も大きいのです。
大手レンタカー会社から、小規模格安レンタカー会社まで、比較して選べばいいのですが、それはなかなか面倒です。
そういうとき、スカイチケットレンタカーなどの、レンタカー比較サイトなどが便利です。
借りる期間と場所を選んで、一気に比較検討できますよ。