こんにちは、寝袋!です。
「登山のときって、手袋いるのかな?」
「軍手じゃダメなの?」
という人に、登山で使う手袋=トレッキンググローブについて、その特徴や種類を説明します。
登山にグローブはいるのか、いらないのか?
逆説的ですが、グローブの必要性は、グローブ無しで登山したときに初めてわかります。
「ああ、持っててよかった」
そう思える時が間違いなく来ます。
目次
トレッキンググローブの目的
トレッキンググローブには、どんな役割があるのでしょうか?
手の保護
山を歩くと、木の枝や草を掴んだり、思わず地面に手をついたりします。
そういう何気ない時に、案外手を傷つけたり、スパッと切ったりしてしまいます。
手袋があるとないとでは、手の保護という意味で大きく違います。
鎖やロープをしっかり掴む
鎖やロープをグッとつかむ時、下手な手袋を着けるよりは、素手のほうがつかみやすいです。
ですが、ちゃんとしたトレッキンググローブは、鎖などの金属をつかむときでも、素手よりグリップします。
とくに、雨で濡れた鎖などは、素手では滑りやすいです。
手を冷えから守る
夏山でも、風や雨に当たると、指先からどんどん冷えてしまいます。
トレッキンググローブには、防風性のものや防水性のものがありますので、手の冷えを防ぐことが出来ます。
軍手じゃだめですか?
野外で使う手袋として、真っ先に思い浮かべるのが、軍手です。
軍手は安いので、使い捨て感覚で使うことが出来るので便利です。
私も低山では軍手を愛用しています。
注意するべきは、軍手は鎖などをつかむのにはグリップしないということです。
スルスルと滑ります。
上の写真のような、ゴムの滑り止め付きの軍手ならば、けっこう使えます。
ただ、軍手は使い捨てが基本で素材が弱いので、あっという間に穴が開いてしまいます。
とくに、岩をつかんで登るような時には、あっというまに繊維が切れて、穴が開いてしまいますよ。
あと、軍手は風を防ぐことはできません。
素手よりはマシですが、風がスースー吹き抜けていきます。
汗や雨で濡れてしまうと、素手より冷えます。
- 鎖などの金属をグリップしない
- 風に弱い
- 雨に弱い
- すぐに穴が開く
日常生活では便利ですが、山では意外と弱点が多いことがわかりますね。
予備を持とう
トレッキンググローブは、予備を必ず持っていきましょう。
同じのを2つ持つ必要はありません。
1つは滑り止め付きの軍手でいいですから、予備があることが必要なのです。
なぜかというと、落としたり穴が開いたり濡れたり、そういう時に素手になることがないようにです。
トレッキンググローブの選ぶポイント
トレッキンググローブを選ぶ際は、
- グリップする素材か?
- 防風性は備えているか?
- 防水性はあるか?
に注意しましょう。
間違ってほしくないのは、必ず防水である必要はないということです。
トレッキンググローブは、一般的に防水ではありません。
防水なのは、レイングローブとして分けられていることが多いです。
レイングローブのおすすめ
トレッキンググローブとレイングローブの、2つを持って行くのが理想かもしれません。
ですが、レイングローブを、
防水性と防風性を兼ね備えたトレッキンググローブ
と考えて、レイングローブと予備の軍手で済ませるのも、十分に考えられます。
難しいところです。私の経験上、雨の日の手は本当に冷えるので、必須として考えたほうが良いと思うのですが。
おすすめトレッキンググローブ
ブラックダイヤモンドのトレッキンググローブです。
手のひらは革製でグリップがよく、甲はメッシュになっていて通気性がいいです。
グローブは冬用で有名なブラックダイヤモンドですが、夏用も素晴らしいです。
「さすが」と思うのは、カラビナなどにひっかけやすいループ(手首ベルトの穴でもOK)が付いていることです。
鎖場でも岩場でも安心のグリップです。
おすすめレイングローブ
ファントラックのレイングローブです。
グリップのよい素材で手のひらを部分的に補強してあり、雨じゃなくても使いたいくらいの透湿性も持っています。
最後に
トレッキンググローブは、
「絶対に持っていくように」
と言われるアイテムではありません。
でも、
「手の冷えを防ぎ、鎖をグリップし、草木や岩から手を保護する」
とても重要なものなのです。
手の平にグリップの良い革をあしらい、ある程度の防風性を持つグローブを持つべきです。
山は足で歩くものですが、手を一度も使わないで歩き通せる山というのは、あまり無いのではないでしょうか?
しっかり手を保護して、手と足で山を安全に登ってください。