こんにちは、寝袋!です。
登山口に到着して「いざ出発!」となったけど、思っていたより寒い感じがする・・・。
登山口は平地よりも高い場所にあることがほとんどで、気温も低めなので、そう感じた経験も多いと思います。
「このウェアじゃ寒いかな? 厚めのものに変更しようかな?」
厚着するべきか薄着で行くべきか?
迷ったら絶対に薄着がいいですよ。
寒くても我慢して薄着。他の人が厚着してても薄着。それで大丈夫です。
理由を解説していきますが、1つだけ最後に「ただし・・・」と条件を付け加えさせてください。
目次
厚着にするか薄着にするか?

これがただの旅行なら、厚着か薄着か迷ったら厚着のほうがいいと思います。
旅行先の天候がわからなくて、お住まいの場所との気温差が体感的にわからない。
「寒かったら大変だから、念のため、あったかい格好していきな!」
その言葉に従って失敗ってないと思うんですよね。
観光地で寒くてブルブル震えてるんでは、楽しめません。
でも、登山では話が違うんです。
山の上のほうってたいてい今いる場所よりも寒くて、それが予想できるだけに、迷っちゃいますよね。
厚着にしがちな思考パターン

山では「寒さ対策をしっかりしろ」と教えられます。
低体温症とか、疲労凍死とか、遭難につながる「避けるべきもの」としてみなさんの頭にも刻まれているでしょう。
「安全第一!よし、厚めのウェアにしよう」
これは実に論理的でクレバーな行動に思えます。
でも、間違い・・・とまでは言えませんが、じつは初心者にありがちな思考パターンなんです。
迷ったら薄着! 寒いくらいがベスト!
そう心がけてほしいなと思いますが、その理由を下で説明します。
薄着がいい理由

寒いのは最初のうちだけだから
気温だけを見れば、その日の登山のなかで登山口が一番高くて、頂上に近づけば低くなるかもしれません。
でも、旅行と違って登山は猛烈に運動しますから、すぐに体が温まります。
体感温度で考えれば、登山口が一番寒いくらいです。
ほんの5分も歩けば、もう体はポカポカとしてきます。
顔とか指とかはまだ寒いかもしれませんが、それももう少しの我慢です。
汗をかくから
もしもその時に厚着をしてスタートしていたら、ほんの5分で着替える羽目になるでしょう。
「暑~い」
そこでこまめにザックを下ろして着替えるならいいのですが、出発5分でそんなことできます?
私のような面倒くさがりは、きっとそのまま歩き続けるんじゃないですか?
「次に休憩したときに着替えよう」
その結果、休憩で着替えるころには、もう汗だくになってしまうわけです。
汗は出るわ、スタミナなくなるわ、喉は渇くわ。
そんなことだから、最初は我慢してでも薄着がいいわけです。
寒かったら重ね着が出来るから
歩いても歩いても体が温まらず、ずっと寒いようならば、そのときはあたたかい格好をしなければいけません。
そのときは、上に1枚重ねればいいのです。
登山ウェアの基本、レイヤリングですね。
フリースを着るか、ウインドブレーカーを着るかは適当なものを選んだいただくとして、寒いぶんには重ね着でどれだけでも調整できるんです。
寒ければ重ね着できますが、暑くても脱ぐわけにいかないのです。
ただし!

というわけで、登山口で厚着か薄着か迷ったら薄着で行くべし!ということなんです。
「よーし、じゃあオレは真冬でもTシャツ1枚で出発じゃー!」
なんていうのはやめてくださいね(笑)
夏でも冬でも、その時の気温とか山に応じて、あなたが悩んでいるなかでの薄着と厚着の比較ですから。
「ただし・・・」
上に重ね着するためのものは、ちゃんとザックに入れておきましょう。
薄着で出発するだけで、薄着で全行程を終わらせるわけではありません。
「寒かったら重ね着で対応できる準備をしたうえで」なるべく薄着でスタートしましょう
ということですから。
こちらもどうぞ
かなりの登山経験を積んだ今になって、初心者の頃を振り返って思います。
「あの頃、これを知っていたら・・・」
登山について、お金も時間も無駄にしてきた私ですが、
「これから誰かの役に立てば、無駄じゃなかった」
と思えます。
初心者・初級者が同じ思いをしないために、恥を捨てて書きまくります。
最初から読んでみてください。
お役に立てれば幸いです。