こんにちは、寝袋!です。
私は縦走登山に「らっきょう」を持っていきます。
そう、あのカレーライスとかに添えられている、白っぽくて酸っぱいアイツです。
「登山に、らっきょう~?」
と思う人もいるかもしれませんが、じつは、らっきょうは登山にとってもいいんです!
ずばり理由は3つ、
- どれだけ疲れていても食べられる
- 血液サラサラで疲れがとれる
- おすそ分けすると喜ばれる
です。
「食欲増進・疲労回復」というと、なんだか怪しいサプリメントみたいですが、もちろん騙すつもりはありません(笑)
メリット・デメリット、そして山へ持っていく場合の注意点を解説していきます。
あなたも山でらっきょう食べてみて!
目次
らっきょうのメリット
らっきょうが、登山に向いているメリットを書き出してみます。
甘酸っぱさが食欲をそそる
山で疲れた時って、なかなか食べ物が喉を通らなくなります。
「食べないと疲れがとれないのに、食べられない」
まずはお米が喉を通らなくなり、麺類も通らなくなり、固形物がだめになり、食料がただの荷物になる・・・
そんなとき、らっきょうを1、2粒食べてみてください。
甘酸っぱい味と匂いが、疲れた体でも食べやすくて、しかも、それをきっかけにして他の物も食べられるようになります。
血液サラサラで疲労回復
らっきょうに含まれているアリシンという成分にはいろいろな効果があるのですが、登山で一番いいのが、
血液がサラサラになって疲れが回復しやすい
という効果です。
血行を良くする方法にはマッサージがありますが、「食べるマッサージ」みたいな感じですね。
常温で運べる
なまものですが、酢に漬け込んでありますので、常温で大丈夫です。
よほどのことがないと腐りません。
「腐っても最初から酸っぱいからわからない・・・」だけだったりして。
安い
どこのスーパーでも100円程度から買えますし、銘柄もとくに選ぶ必要もありません。
どんならっきょうでも大丈夫なんです。
辛めのものと、甘めのものがありますが、お好みで。
多少味は違いますが、私は一番安いものを選んでいます。(無頓着?)
らっきょうのデメリット
らっきょうにはデメリットもありますので、説明しておきます。
汁がこぼれるとベタベタ
甘酢漬けは、上の写真のように漬け込んだものが売っています。
汁がこぼれるとベタベタになってしまいます。
ほんとうに、ちょっと手についただけでも、すぐにベタベタになってしまうんですよ。
軽くはない
ドライなサプリメントと違って、なまものですのでそれなりに重いです。
らっきょうの運搬方法のコツ
らっきょうを山へ持っていくとき、上で書いたデメリットを避けるためにコツが必要になります。
汁は捨てていく
汁はもったいないですが捨ててしまいましょう。
これで、万が一にもこぼれるのを防げますし、軽くなります。
ジップロックは2重
汁を捨てた後、ジップロックに入れるのがおすすめですが、2重にするのがいいですよ。
汁を捨てた後でも、なにしろ漬物ですから、汁は多少出てくるからです。
登山に「らっきょう」の実際
登山にらっきょうがオススメな理由を説明してきました。
もう一度書きますが、理由は3つ。
- 疲れていても食べられる→他のものも食べられるように
- 血液サラサラ効果で疲労回復
- おすそ分けすると喜ばれる
です。
さて、意外かもしれませんが、じつは3番目の「おすそ分け」はとても重要なんです。
らっきょうは、自分で食べてももちろん役立つものですが、バテた同行者を回復させるのに使えるんだよなあ。
サプリメントもいいんですが、栄養は補給できても、食欲は戻らないことが多いんです。
らっきょうは、同行者が疲れてしまってその後の縦走が不安になったとき、
回復させる奥の手
といえるでしょう。
自分ならば根性で乗り切れても、他人の気持ちは動かしにくいものでしょ?
そこで、らっきょうというわけです。
「これ、美味しいから、食べてみたらいいよ」
という天使のような顔で差し出すふりして、
「しっかり回復しやがれ! 明日からも縦走続けるぞ!」(オレの足をひっぱりやがったらただじゃおかねえ)
という悪魔の所業とも言えるでしょう(笑)
じつはこれ、登山ガイドの業界では、裏技として使ってる人が多いです。
お客さんに、いかに気分良く歩いてもらうか?
無理させず計画通りに歩いてもらうにはどうすればいいか?
自分より体力が劣っている人を連れて行くとき、保険で持っていってください。
もちろん、あなた自身に使ってもいいですし、
「登山にらっきょう」
一度試してみて!
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↓食欲がなくなってエネルギーが枯渇する「シャリバテ」についても読んでください。