【初心者Q&A】標高差と累積標高差の違い?山の難易度が違う




こんにちは、寝袋!です。

山に登ろうと思ったとき、たとえばガイド本などで山の情報を調べますよね。

登山ってアウトドア活動ですが、事前にいろいろと調べるインドアな側面が意外と多いものです。

さて、山の情報で「標高差」は、みなさんがとても気にすることだと思います。

でも、その「標高差」ってなんのこと?

あと、時々その横に書いてある「累積標高差」って?

初心者の方には、ぜひこの2つの違いを理解してもらいたいです。

最後まで読んでもらえれば、簡単にわかることですし、じつはその山のことをよーく調べるためのスタートでもあります。

山には2つの標高差があります

まずは標高について

「標高差」っていうことは、「標高」の差・・・ですよね?

じゃあ、「標高」って何と聞かれたらなんと答えますか?

これはみなさんおわかりでしょうが、「標高」とは海からの高さのことです。

標高差

では、「標高差」とは「どこ」と「どこ」の標高の差なんでしょうか。

これもほとんどの方が直感でも正解すると思いますが、登山口から頂上までの標高の差のことです。

「標高差」=「頂上の標高」ー「登山口の標高」

ということになります。

累積標高差

それでは、「累積標高差」とはどういうことでしょう?

シンプルに説明すると、あなたがその山の頂上に立つために、頑張って登る高さのことです。

「累積標高差」=頂上までに登らなければいけない高さの合計

ということです。

「標高差=累積標高差」の山

「え? でも標高差と累積標高差って一緒になるんじゃないの?」

と思うかもしれませんが、じつは山によってさまざまなんです。

同じ山もあれば、全然違う山もあるんです。

その原因は、

「山には途中で下りもあって、そこをまた登らなければいけない場合がある」

からです。

「標高差<累積標高差」の山

登山用語では、「登り返し」と言います。

この「登り返し」があるから、標高差と累積標高差には違いが生まれるわけです。

累積標高差あれこれ

「累積標高差」について、もっと詳しく解説しましょう。

下にわかりやすい2つの山を例に紹介して解説します。

富士山のような山

富士山吉田ルートの場合

日本で一番標高の高い山、ご存知富士山は、ほぼ登り返しがない山です。

つまり、ただひたすら上を目指して登っていくことになります。

頂上の標高 3,776m
登山口の標高 2,305m
標高差 1,471m
累積標高差 1,540m

じつはそれでも少し下りがあって、そのぶん登り返しもあります。

約70m違います(70m余分に登らなければいけない)が、その差はわずかです。

登り下りのある山

ペテガリ岳の場合

次にご紹介するのは、北海道日高山脈のペテガリ岳です。

この山はいくつものピークを超えていった先に頂上がありまして、とても登り返しが多い山です。

個人的に馴染みの山の中では顕著な一例なので、使わせていただきます。

頂上の標高 1,736m
登山口の標高 359m
標高差 1,377m
累積標高差 2,793m

標高は低いですし、標高差を見ると1,377mと上の富士山より小さいですね。

この情報だけを見ると、

「昔遥かな山と呼ばれたペテガリ岳もこの程度か。楽勝だね!」

と思ってしまうのが罠です。

この山の累積標高差は、なんと2,793mもあります。

標高差と累積標高差がなんと2倍以上!

これってつまり、

ペテガリ岳を標高差1,377mの山だと思っていると、倍以上苦労する

ということになってしまいますね。

例えばトムラウシ山では?

同じく北海道の山で、トムラウシ山という大人気の山があります。

その山は、比較的アップダウンが多い山で、たいへんな山なのですが・・・。

頂上の標高 2,141m
登山口の標高 965m
標高差 1,175m
累積標高差 1,422m

それでも標高差と累積標高差の違いはこの程度です。

先に上げたペテガリ岳がどんな山なのか、想像できるのではないでしょうか。

山の難易度の目安は累積標高差でわかる

初心者のみなさんが、次に登る山を決める時、ぜひ注目していただきたいのが「累積標高差」です。

もちろん、危険箇所とか、距離とか、コースタイムとか、さまざまな情報をトータルで判断していただきたいのですが、

「標高差」を見るのではなくて、「累積標高差」を見て山を判断しろ!

ということは間違いがありません。

「累積標高差」は、山の難易度のよい目安になります。

累積標高差に関するちょっとしたテスト

さて、累積標高差がどういうものか、おわかりいただけたと思います。

ここで、ひとつテストをしてみましょう。

赤と青とどっちがキツイ?

赤の山と青の山では、どっちの山登りがキツイでしょうか?

累積標高差は同じなのですが、標高差は赤のほうが大きい場合です。

登山口が同じだとすると、頂上は赤のほうが高いということになります。

「累積標高差で山の難易度を見ろということなんだから、同じじゃないの?」

と考えた人、ごめんなさい(笑)

じつは青の山のほうがキツイです。

どうしてでしょうか?

ヒントは帰り道です。

登山は頂上で終わりじゃなくて、また登山口に戻らなければいけませんから。

赤の山は帰りは下るだけですが、青の山は帰りにもまた登りの区間があります。

帰り道までいれた累積標高差は、青のほうが大きいのです。

補足
赤・・・登山口0m、標高100m、標高差100m、累積標高差100m

青・・・登山口0m、標高80m、標高差80m、累積標高差100m(40m登って20m下って60m登る)

ただし帰りにはさらに20mの登りがある。

前言を正確に言えば、帰り道まですべていれた累積標高差に注意する必要があるということになります。

とくに、帰り道の疲れた時の登りってキツイのよ、これが(笑)

累積標高差で山を選ぼう

長々と説明してきましたが、おわかりいただけたでしょうか?

あなたが次の山を決めるとき、「標高差」だけで山を選ぶのはやめましょう。

「標高差」よりも「累積標高差」が大切!

もちろん、その他の情報もしっかり調べて、安全に山を楽しんでいただければと思います。

他の質問についてはこちらをどうぞ

他にも、よくされる質問はたくさんあります。

こちらのまとめ記事で、探してみて下さい。

初心者以外でも、きっと知らないことあります。

初心者からの質問に答えるよ!全質問まとめページ

2019年11月18日

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