こんにちは、寝袋!です。
「スノーブリッジ」・・・直訳すると雪の橋?
スノーブリッジは、まさしく雪の橋なんですが、かわいらしい(?)名前とは裏腹に、
「怖くて危険なもの」
です。
想像して下さい、いつ落ちるか・どこが落ちるか予想できない橋を渡る自分を。
- スノーブリッジはどういうものか
- どこで事故が起きるのか
- 比較的安全な歩き方
を解説します。
私が今まで撮りためたスノーブリッジの写真も載せますので、
「自分だったらここから突破するかなあ?」
と考えてみるのも面白いですよ。
目次
スノーブリッジとは?
雪が積もって
冬の間に、沢地形には雪が大量に降り積もります。
そして、沢地形は日当たりが悪いので、夏(場合によっては秋も)でも融け残ります。
どんどん融けて
残雪は普通は太陽の熱で、上(表面)から融けていくイメージですよね
しかし、下を流れる雪融け水や地面の熱で、実は下からも融けていくのです。
橋のように残ったもの
その結果、下が空洞になるのですが、それをスノーブリッジといいます。
沢地形のあちらとこちらを繋ぐように、まさに橋のようになりますので、ぴったりなネーミングですね。
危険が潜むスノーブリッジ
暑い時期に残雪があると、
「雪の上を歩ける!」
と、なんとなくウキウキします。
ちょっと手で触ってみたりしてね。
でも、スノーブリッジはじつのところ、かなり危険なものです。
毎年、事故も起きてしまいます。
「いつ」落ちるかわからない
スノーブリッジは、いつ落ちるかわかりません。
前の人は大丈夫だったのに、すぐ後ろの人が落ちるのも「登山あるある」です。
重い人が落ちそうなイメージがありますが、そうとも限らないんですよね。
もろくなったスノーブリッジが、いつ落ちるか?
予想はとてもむずかしいのです。
「どこが」落ちるかわからない
あとで、スノーブリッジが「一般的に」どこが危ないかを説明します。
でも、地形は同じではありませんし、融け方も同じではありません。
場所によって、スノーブリッジの残り方は違うので、どこが落ちるかを予想することも経験が必要です。
スノーブリッジの歩き方
スノーブリッジは、いつどこが落ちるかわかりにくいと書きましたが、
なるべく危なくない基本的なスノーブリッジのセオリー
があります。
それだけでも、ちゃんと知っておけば、事故を防ぐことができます。
危ない場所を知る
まずは、スノーブリッジのどこが危険な場所なのか知りましょう。
スノーブリッジは、
- 中央部は薄くなっているので一番危険
- 端っこの地面に接するところも薄いので危険
- 端っこと地面の間に隙間があると危険
です。
下手な絵ですが、上を参考にしてください。
中央部で落ちると、地面まではかなりの高さを落下してしまいます。
大怪我につながるのは、たいていこのパターンです。
また、端っこの隙間に落ちてしまうと、最悪はい出せない場合もあります。
スノーブリッジは、端から少し離れたところを歩きましょう。
乗る前にコースを決める
上の写真をみてください。
前に何人も歩いているのに、一番最後尾の人が、かなりおっかなびっくり、へっぴり腰で歩いていますよね。
離れて見ていると、
「そこは崩れないでしょ?」
と思うかもしれませんが、
いざスノーブリッジに乗ってしまうと厚みがわからない
ものなんです。
おそらくこの人は、
「いつ落ちるか、どこが薄いのか」
わからないままに進んでいるんです。
全身に嫌~な汗をかいていると思いますよ。
スノーブリッジは、乗る前に観察し、コースを決めておくことが大切です。
スノーブリッジのイメージトレーニング
それでは、私が撮った写真の中から、スノーブリッジを集めてみましたので、見て下さい。
「自分だったら、ここからスノーブリッジに乗って、ここを歩く」
と、イメージトレーニングしてみてください。
上の写真、どこかで沢に降りなければ、上に登っていけませんね。
どこから沢に降ります?
降りるところって細く薄くなっているので危険です。
どうでしたか?
基本的なセオリーがわかっていても、それでも迷うところがあったと思います。
実際、どこが正解だったかはわかりません。
ただ「今回は落ちなかった」だけかもしれないですしね。
最後に、私がスノーブリッジを渡るときに、いつもやっていることを書いておきましょう。
「おれはここで落ちるほど、日頃の行いは悪くないはず!」
と祈ることです。
今まではうまくいってますが・・・そのうち・・・(笑)
スノーブリッジの歩き方まとめ
スノーブリッジという言葉の意味、基本的な歩き方の基本を説明しました。
スノーブリッジは、落ちるとすぐに骨折事故になります。
場合によっては、そこで通行止めということもありますので、そういう場合はあきらめましょう。
スノーブリッジは沢地形にできます。
それはつまり、携帯電波が届かない可能性が高いことを意味します。
とくにソロ登山の場合は、注意して慎重に判断してくださいね。
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